パスコンパスの日記

何か色々作るのが好きです

【レポート】つくりま☆SHOWの感想+懇親会でお聞きできたお話

 ものづくりであれば何でもOKな「つくりまSHOW」というイベントに投稿させていただきました。懇親会も参加させていただき非常に楽しかったので、テンションに任せて出展されていた方と司会の方の作品の紹介や感想を書かせていただきます。記載内容に間違いなどありましたらご指摘いただければ修正させていただきます。

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出展者さんの感想

おじさんできるかな? ばばーるさん

https://twitter.com/Babar_3B

live.tsukuruto.net

 子供の頃から憧れていたゲーム作りをラズパイを使われて作られています。動画のテンポと編集が素晴らしかったです!私もゲーム作りをしようと思って2~3回挫折しているので難しさの説明のところで共感しながら観させていただきました。また、ネタバレになってしまうのでここでは触れませんが途中からびっくりの展開になります。
 懇親会で謙遜なさっている印象がありましたが、ものを作ってイベントに出展されるというハードルは意外と思い切らないと超えられないと思いますし、熊のゲームやケースは完成されているのでお気になさらなくともと感じました。偉そうに聞こえてしまっていたらすみません。ありがとうございました。

しっぽロボット BotaLabさん

https://twitter.com/botamochi6277

live.tsukuruto.net

 既存のロボットを参考にしてしっぽのロボットを作られています。しっぽを滑らかに曲げる工夫が難しかったとおっしゃっていましたが、完成品は滑らかに動いていてかっこよかったです!私は猫は飼っていませんが、遠隔猫しっぽ監視システムを密かに期待してお待ちさせていただきます。モールス信号ならぬ猫しっぽ信号で通信なども楽しそうです。また、以前にNT名古屋2019等で改造したカムロボを拝見させていただいており、他にもいろいろな作品を作られています。またいつかリアルのイベントでお会いできるのを楽しみにしております。ありがとうございました。

クレーンゲームを作ってみた 福岡日曜Makersさん

https://twitter.com/fukuokasundayma

live.tsukuruto.net

 本物サイズのクレーンゲームを制作されていました!すごい!ハンドを仕様書なしで分解しながら紐解いていかれていたのでレベルが高いなーと思いながら聞かせていただきました。後、私は木工の工作を全然やったことがないので枠をしっかり組まれていてすばらしいと思っていました。M5Stackを使われる予定と伺ったので懇親会で以前のどこからでもロボコンで使ったUIFlowを紹介させていただきました。  M5Stackは新製品の販売スピードも尋常じゃなく、Twitterの方々も楽しそうに色々作られているのでオススメです。初期ロットは結構バグがあったりしますがそれも醍醐味の一つかもしれません。機構キーホルダも3Dプリンタがあれば現在出している分はデータ無料ダウンロード可ですのでよろしければ景品に使用してください。ありがとうございました。

ラムズボン パスコンパス

live.tsukuruto.net

 私も出させていただきました。緊張しましたが色々お話ししながら他の楽器の案の話などもできて良かったです。そういえば、対談でも懇親会でも言い忘れたんですが、ズボンは古着屋で100円で買いました。
 運悪くトラブルで途中音声が途切れましたが、そのタイミングでは「一人が音楽コーディングソフトで曲を操作して、一人がその曲をプレイする音ゲー」を作っているという話をさせていただきました。ぼちぼち名前も決めて進捗もつぶやこうかなーと思います。Orcaというソフトを使っているのでOrcaToOtogeとかでいきます。

論理回路を題材としたボードゲーム 西工大 領木研 大畑琴子さん

https://twitter.com/nobuoryoki ※先生のアカウントの様です

live.tsukuruto.net

 これ欲しいですね。特に今まで言う機会がなかったのですが、割とアナログゲームが好きで50個位持ってます。ゲームマーケットか通販をしていただければ買いたいです。ARのお話が出ていましたが最近やった「メカニカ」というボードゲームではカードの効果がARで説明されるものがありました。工場のタイルを配置して効率よく掃除ロボットを作っていくゲームでなかなか面白いのでオススメです。もうちょっとやりたい、というタイミングで終わるので何度も楽しめます。

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 それとサイズ感とデザインの雰囲気がトポロメモリーに似ていると思いました。違うボードゲームの話ばかりになってしまってすみませんが、シンプルなルールで面白いのでこれもオススメです。直接お話はできませんでしたが、ありがとうございました。

topolomemory.banso.tokyo

xoriumさん

takegawa / xorium (@takegawa_xorium) | Twitter

xorium.jp

 おしゃれでレベルが高く、アィディアもすばらしかったです。ディスプレイを重ねて奥行を出していた作品はぜひ現物を色々な角度から見てみたいです。PVの見せ方等もかっこよく、デザイン系の方がいると色々理系だけでやるのとはまた違う視点も入るのだなと一人納得してしまいました。後は、やはり最初の方向性のところの相談に力を入れるというのもチームならではだなと思いました。対談の中でもありましたが、個人では思いついたものをとりあえず作って後から動機を考えたりすることも多い気がします。私も割とそのケースが多く、血迷った結果できてしまったものもいくつかあるなと感じています。同好部でも一つのものを作ろうとなるとなかなか決めるのが難しかったりするので参考にさせていただきます。直接はお話しできませんでしたがありがとうございました。

番外編 ~放送してない懇親会でお聞きした話~

 ここからは放送されていない懇親会でお聞きした内容を書きたいと思います。運営の方々の作品を紹介させていただきます。ZOOMも使い慣れていなかったのですが、参加して本当に良かったです。

松本さん

Yusuke Matsumoto (@matsuyu1979) | Twitter

 試作中のデモの動画を見せていただきました!RGBカメラで色を読み取りその色にあった曲を提案してくれるシステムです。ディスプレイの黒背景に読み取った色の図形(四角や丸等)が音に合わせて動く仕掛けになっていました。タッチデザイナーで作られたとお伺いしました。名前は聞いたことがありますが、使ったことがないので調べてみます。共感覚に興味を持たれていたタイミングで制作に至ったそうです。青色は「なめらかなので丸だろう」と決め打ちで図形を円にしたとお伺いしました。ある意味でこれも共感覚というか、人によってそこから違うというところも面白いなとお話ししていてと思いました。いつかどこかの展示会でぜひ現物を拝見したいです。ありがとうございました。

 その後少し話に出た顔の表情で演奏するシステムですが、MakerFaireOgaki2018での展示だった様です。動画などは見つかりませんでした...。

www.iamas.ac.jp

BlueToneさん

https://twitter.com/bluetoneinfo

 アィディアがすごい!ソレノイドコンテストに向けて制作されたとお伺いしました。そういえばご紹介される以前に見たことがあった気がします。Obnizで制作されていたとおっしゃっていました。投稿は昨年の様ですが、この状況下だと遠隔でできる電子工作ネタの需要はより増しているのではないでしょうか。

  • スペースデジミン

 赤外線センサーで手の距離を測って鳴らす仕組みのテルミンとのことです。音がかっこいい!もう一方の手で音量を調節できるとも伺いしました。これも非接触で演奏できるので今のご時世に良い??
 また、ドラムを演奏されるとのことで、リアルでお会いした際にはぜひドラムズボンの演奏をお願いいたします。 Pure Dataという音楽プログラミングの環境のことも教えていただきました。ありがとうございます。

小林さん

https://twitter.com/ryomakobayashi?s=21

www.tsukuruke.info

日本酒の研究をメインに...ではなく、MRIの研究をされているとお伺いしました。数少ないMRIに関して日本で研究されている方で24時間語れるとお聞きしてびっくりしました。MRIの解像度をあげるための棒?の存在をお聞きするまでは想像もできませんでした。また知らない世界の片鱗を味わうことができました。ありがとうございます。 私はお酒に弱いので機会がありましたら弱い人でも飲める日本酒がありましたら教えてください。

大下さん

(Twitterアカウントわかりませんでした...)

vol1.tsukuroka.org

 トラ技に載っていた回路でアナログのドラムのシンセサイザを2~3か月で制作されたとお伺いしました!完全にアナログなので湿度?で音が変わったりと日によって音が違うそうです。奥が深い...。展示用に大事なパーツはブレットボードにホットボンドで固定されていました。私もよく面倒な時はホットボンドに頼りまくっています。ラズパイも隣に設置してありましたが入力のトリガ用で音は全てアナログ回路で出されているとのことでした。ゲーセンのボタンも押して演奏してみたいです。途中からのBlueToneさんとのアナログの楽器の話も興味深かったです。ありがとうございました!

感想の様なイベント後に考えたこと

※勢いで書いたら大変な文量になりました。一番下の箇条書きのところだけでも読んでいただけたら嬉しいです。
 何かイベントに出展した経験のある方は共感いただけると思うのですが、自分の作ったものに対して感想やアドバイスをもらえたりすることはなかなか他の事と比較しようがない位楽しいです。これは主観ですが本当です。というより主観なので私にとって疑いようはなく本当です。もちろん個人差はあると思いますが気になる方は一度騙されたと思って出展いただきたいです。
 これがこんなに楽しいことだとは正直に言って自分で出展するまで気が付きませんでした。また、これが嬉しいことだとわかってくると不思議なことに他の方の展示にも興味が湧きます。 「なぜこれを作ろうと思ったのですか?」、「ここはどういう仕組みなのですか?」知っている技術でも思わぬ使い方で面白いこともありますし、特に全然知らない話は聞くだけで楽しいのです。また、相手の方もそれを話したくて出展しているケースが多いので大体の場合は楽しそうに話してくれます。 そんな体験を繰り返しているとある時にふと「あの時こんなことやってる人いたからそれを少し真似てこうしたらこんなことできるぞ」と何かが降ってきます。それをまた新たに出展したり動画に出したりブログに書いたりすることで正のループが回ります。
 最近はオンラインのイベントが多く、直接お話しして感想を言ったりいただく機会が著しく少なかったので、今回の懇親会はかなりテンションが上がってしまいました。Twitterで他の方の作品で良いなと思っても基本いいねボタンを押すだけのことが多いですが、これからは「○○が良いですね!」という様なことも時々意識して言える様になりたいなぁと思いました。

 後、別で気づいたんですが、心理的安全性というか、「ここなら安心して作品を投稿できる」という環境、雰囲気づくりもとても大事と感じました。NTやつくろか系の良い感じにゆるいところが好きです。学会発表や新規事業提案の場で「ドラムを縫い付けたズボンを作りました」なんて言おうものなら袋叩きに合うイメージしか浮かびません。「新規性はあるのか?」「なんの役に立つのか?」「投資額をペイできるのか?」「顧客規模はどのくらいか?」そんなことは聞かれても困ります。
 私はこれが面白いと思って作りたいと思ったから作ったのです。それ以下でもそれ以上でもありません。社会的に意義があったり、何かの役に立つことはそれは素晴らしいですし、大事だとは思います。ただそうじゃないちょっと頭のネジが外れた様なコミカルな、なぜ作ったのかと聞きたくなる様な作品を投稿する場というのも必要だと思います。またそれを見て笑ってくれる方がいればそれだけでも意味はあるのかもしれません。そういった場を提供してくださるイベント運営の主催の方々には頭が上がりません。
 関連して内的動機といいますか、作りたいから作るというのは本当に大事な感情だなと思います。気持ちが落ちて疲れて何もしたくないと寝ているだけで休日が終わってしまいます。。。よく友人には話すんですが、私は元気な時は3大欲求の隣位に「ものをつくりたい欲」があります。ちなみにこの欲求は先述の様に疲れたり体調が悪いとしぼんで誰かに見てもらって誉めてもらえたり、楽しく夢中で作っている間は花開き(?)ます。何そんな欲求があるんでしょうね。自分でも理由はわかりません。「そんな欲求ないよ」という方ももちろんいらっしゃると思います。人それぞれですのでそれに関して良しあしは全くないと思うのですが、やっぱりイベントでその欲求を内包している(っぽい)人と話すと先述の正のループに入ってめちゃくちゃ楽しくなります。すみません。この理論だと相手の方がそうでもない場合、私だけが楽しくなっていますね。その場合はすみません。実は今日の懇親会もちょっと話過ぎてしまっていないか後から心配になっていたりします。押しつけにならないようにしたい。難しいですね。ここの判断はいまだよく分かりません。また、この文は誰かを傷つける意図では書いていません。趣味のものづくりが好きな一般人の戯言ですので、万一どこか不快に思われた方は読み飛ばしてください。逆に誰かが何かイベント出展してみようかなと沼にハマるきっかけになったらそんなに嬉しいことはありません。こんなに感情をこめて文を書いたのは中学生の読書感想文以来ではないだろうか。コロナでリアルイベントが抑圧されているからこそ書けた文章な気がします。

 と、締めようと思っていたらまた思いついてしまったので書きます。何か今までできなかったことができる様になるというのは誰でも嬉しいことではないでしょうか?ものづくりやイベント参加をしているとその体験ができるチャンスが多くやってくる気がしています。例えば一年前の自分からしたらオンラインのイベントで話したり動画投稿をするなんて夢にも思っていませんでした。二年前の私はブログやツイッターを始めることも想像していませんでした。イベントへいくことで先述の正のループで興味が広がり、とりあえずやってみようとなり、今までできなかったことができる様になるケースも多々ありました。活動を始めてBlenderやUnityの存在、ライブコーディングというジャンルがあること、その他数えきれないものを知ることができました。とりあえずNT名古屋に出てみるか、懇親会に出てみるか、メイカーフェア応募してみるか、NT京都がオンライン開催だから試しに動画作ってみるか...といった感じで今まで勢いで行動した結果今の自分がいます。何が言いたいかというとものづくりやイベントのこの楽しさに気づいていないだけでやってみたらハマる潜在的な人というのは結構いると思うので勢いでやってみると楽しいですよと伝えたいんです。何か偉そうですね。違うんです。単純に仲間が欲しいというか「ものづくり面白いよ!」って知ってもらいたいだけなんですけど伝わるでしょうか。
 まぁでも配信でも言いましたが逆に色々手を広げる0→1にする楽しいところだけをやりすぎて何か一つを深堀できていないなというのはずっと常日頃感じています。0→1は伸びがわかりやすいので効果も感じやすいんですが、1から先を極めようとするほど伸び率がサチるというか必要な時間や難易度に対してのリターンが小さくなっていくケースが大半ですよね。「趣味なので楽しくやるのが一番、無駄なことはない」と自分に言い聞かせて逃げていますが...。あまり自分のスキルとからめてガチガチにやりすぎても辛くなってしまいますし、バランス感は正直難しいです。楽しく壁を越えられるのが一番いいんですが、まぁうまくいかないときもありますしそこは助けを借りたりといった感じでしょうか。気分が乗らないとプライベートでは誰も困らないので先延ばしにしがちです。あ、これも一つイベントのいい点だと思うんですが、申し込みだけ先にしてしまうと何とか〆切に間に合わせようと頑張れるのでオススメです。直近2つのイベントは〆切1h前位にデータ提出しています。その点メイカーフェアは結構資料提出が早めなのでハードルは高いですね。話がそれまくりました。

 深夜テンションの赴くままに文を書いてしまったので無駄にポエミーで明らかに整理されていないですが、後から読んだときにこの気持ちを思い出せる様にあえてこのまま残そうかと思います。こんな思いが自分にあったんだなと正直びっくりしています。片付けが苦手で作業環境をお見せできる状況でないため出展見送ろうかと思っていたNT名古屋2020ですが、動画投稿でない対話形式が今回めちゃくちゃ楽しかったので出展してみようかな...。

 ただちょっと読みにくいままで終わるのもあれなので、たぶん言いたかったことをまとめると下記のことになると思います。

  • イベント出展めちゃくちゃ楽しいのでやったことない方ぜひやってみましょう!NTやつくろか系がおすすめです。
  • 感想をもらえることは言った人の想像の数倍位受け取った人は嬉しいです(私調べ)。積極的に正のループを回せるようになりたい。
  • 否定される恐怖があると正のループを回せない。安心してアホな作品を作れる場を提供いただきありがとうございます。
  • 正のループを回してるつもりで、相手はそうでもなかったら申し訳ないので気をつけます。
  • 「何かを作る、イベントに出る≒新しいことができる様になる」意外と楽しさに気づいていない人はいると思う。気が向いたら本当に勢いでやってみてほしいです。

読んで下さりありがとうございました。
感想等ももしいただけたら嬉しいです(正のループ)。