タイトルがちょっと分かりづらいですね。
もう少し丁寧に言うと「通信プレイのできない一人向けの無料PCゲーム」をGoogle Chromeの「リモートサポート機能」を使って離れた友達とオンラインで交代しながらプレイをして遊んでみたという感じです。
今回は私は技術的にプログラムを書いたり全くしていないですが、裏を返せば「誰でも実施可能で意外と知られていない機能なので、応用の仕方によっては面白いことができるのでは?」と思いブログに書きました。
目次
背景
大学にいた頃やコロナ前はよく友達の家へ行ってわいわいゲームをやるのが好きでした。私がスプラトゥーンを友達3人に買わせてしまったエピソードもこちらで紹介しています。
複数人の対戦ゲームももちろん好きなのですが、意外と一人用のゲームをコントローラを交代で持ち替えながらプレイするのが楽しかったです。マリオコレクション、Portal、かまいたちの夜、弟切草、クロックタワーやUNDERTALE等色んなゲームを定期的に集まっては遊んでいました。オンライン対応の対戦ゲームはネット越しでも時間を合わせれば遊べますが、こういった1人向けのタイトルはオンラインだと難しいため、最近はそういったゲーム会は開催できていませんでした。
そんな中、コロナ禍の影響もあり在宅ワークや趣味でラズパイを触る機会があり、ネットを介したリモートログイン機能の便利さに気が付きます。これをうまく活用すれば、今まで開催していた様な「一人用オフラインゲームの回しプレイ」がオンラインで復活できるのではないかと思い、調べてやってみたら意外と簡単にできてしまったのが今回のお話です。
用意するもの
GoogleアカウントとGoogle Chrome
Chromeのリモートデスクトップ機能を使うので、GoogleアカウントとChromeのインストールは必須です。逆に言えばこれさえすれば面倒なIPアドレスやら何やらの設定は一切不要です。この2つはリモートで遊ぶ友達全員が用意する必要があります。
Zoom、Discord等、通話ツール
Chrome上でGoogle meetで通話することもできますが、通話ツールは分けた方が良いと思います。参加側で操作しないターンのプレイヤーは通話ツールの画面共有機能を使って画面を見ます。ホスト側(ゲームを起動しているPCを持っている人)は画面共有でアプリを選択して音も共有する必要があります。また、場合によってはChrome側からと音が2重に聞こえてしまうのでクライアント側(参加者側)のプレイヤーは音量ミキサーでリモートデスクトップの音量を切る必要があります。私は今回はDiscordを使いました。
プレイしたいゲーム等
今回はDELTARUNEのChapter2をプレイしました。現時点でChapter1,2は無料で公開されており、それぞれ順調に進めば6時間もあればクリアできるのでおすすめです。有料だとこの記事の方法でプレイするのは若干私的利用の範囲を超えるのか超えないのかわからない様な気もします。いや、でも最近は動画投稿サイトでゲーム配信等も頻繁に行われているので大丈夫なのでしょうか。あまりその辺りは詳しくないので実際に実施する場合は調べていただければ幸いです。
ゲーム以外でも本来の目的でPC操作を手助けするのも楽しそうです。CADモデリングやアバターのモデリングなどを一緒にやるのも楽しそう。
実施の手順
手順は非常に簡単です。
ホスト側でゲームを起動する
通話ツールで通話し画面共有をする
ホスト側でGoogle ChromeでChromeリモートデスクトップへアクセスし、リモートサポートのコードを発行する https://remotedesktop.google.com/support/
クライアント側でも同様にChromeリモートデスクトップのサイトにアクセスし、リモートサポートの接続コードを入力しホスト側のPCへ接続する
ホスト側で承諾ボタンを押す
クライアント側からホスト側のPCへ繋がり、各種操作ができる様になる(キー入力等も可能)
別のオンラインのプレイヤーへ交代するには、そのタイミングでリモートサポートの接続を切ってコードを再発行し、交代先のプレイヤーに同様の手順で接続してもらえば大丈夫です。
まとめ
普通のリモートデスクトップ接続だと、繋がれるPC側のPCはロック状態になってしまったりすると思います。それに対してChromeリモートデスクトップのリモートサポートを使えば、気軽に画面を共有しながら操作も渡すことができました。ただ、接続する側は接続先のPCのフォルダを開いたりなんでもやり放題なので、信用できる相手と一緒に実施するのが大事ですね。
やって良いのかグレーな気がしますが、Nintendo Switchの画面をHDMIキャプチャーとOBS StudioでPC側で取り込んで、PCからNintendo Switchにコマンドを送信できる外部機器をPCに接続すれば、理論上は「オンラインを介したローカル2人プレイ」もできるのではないでしょうか。
密かに作成が挫折している非対称のVRの音ゲー(PC操作で音を出す方と、VRで音に従ってブロックをタッチする方に分かれて2人プレイする音ゲー)をローカルPC上で実施するのもリモートサポートを使えば遊んだりデバッグしたりできそうです。他にもローカルのみの対応のものを簡易的に無理矢理オンライン化することができると思います。ぜひ触って遊んでみてください。読んで下さり、ありがとうございました。