動機
「家に3Dプリンタを持っています。」という話をすると必ずと言っていいほど「何に使うの?」と質問されます。
個人的にはあるとないとでは工作の幅やスピード感が全く違うと感じており、3Dプリンタのない生活が考えられません。しかしながら、電子工作になじみが薄い方に「ロボットのパーツ等作っています」とお伝えしてもなかなかピンと来ていない反応をいただくことも正直多いです。
そこで、「3Dプリンタでこんなものができますよ」とアピールできる様なキーホルダが欲しいと思い今年の6月位に設計していました*1。
いつか記事にはしようと思っていたのですが、急遽FLASHFORGEさんが以下のキャンペーンをされるということで優先順位を上げてまとめてみました。3DデータもDL可能ですのでハンドスピナーばりに遊んでいただけたら小躍りして喜びます。
「FLASHFORGE 3DPlintTraining」をゲリラ開催致します!
— FLASHFORGE JAPAN (@flashforge_jp) September 14, 2019
あなたがFLASHFORGEブランドのFDMプリンターでプリントしたモデルを見せてください!!
詳細は画像を確認だ!
抽選でフィラメントもらえちゃう
(╹◡╹)
第一回使用タグ↓#FLASHFORGE_Traning1#FLASHFORGE pic.twitter.com/B4WBVPKAnb
目次
出力条件
使っている3Dプリンタはadventurer3です。
樹脂はABSで、精度は「高い(より遅い)」の設定です。サポート材は不要な配置としています。
それ以外は特に調整はしていません。
一回の出力で全パーツを出力できます。
3時間22分で7.24メータです。
こちら「スティックのりを塗るとベースから出力中に剥がれづらい」とどこかで読んで塗りたくった跡がありますが、最近上塗りしていなくてもそこまで問題がないので不必要かもしれません。
ラフト込みできれいに剥がれました。
パーツ一覧です。
こだわりとしては軸に段をつけてドライバとフォロワの表面同士ができるだけ擦れない様にしたところです。
組み立て手順
① ドライバとベースを最初に組み合わせます。
② はめる場所はホルダーの上側です。
③ 次にフォロワをはめ込みます。
④ ピンが隙間に入る様にして下さい。
⑤ 最後に抜け止めを取り付けます。こちらしまりばめで設計していますのできつい場合はバイスやペンチで押し込んでください。
⑥ 完成です!思う存分クルクルしてみてください。おすすめの持ち方は抜け止めを一方の手の親指で抑えその他の指でベースを持ち、反対の手でドライバを回す方法です。
動作の様子
最初の持ち方がおすすめです。ガタが大きめなので意外と勢い良く回ります。
#NT名古屋2019 9/21.22
— パスコンパス NT名古屋9/21.22出展 (@pscmps) September 14, 2019
【出展予定物③】ゼネバキーホルダ#adventurer3 で出力したゼネバ機構のキーホルダーです。こちらは今後ブログに記事も載せる予定です。 pic.twitter.com/SkYHPhQgbv
反省点
ドライバ側を回す分には良いのですが、フォロワ側に写真の様に回転をかけると引っかかってしまいます。ざっくりで作ってしまっていたのでもう少しカムの形を攻めるべきでした。そのうち余裕があれば改良したいです。また、改良版はハンドスピナーの様に片手で回せる様にしたいですね。
ゼネバ機構以外にも他の機構もキーホルダ化して機構キーホルダシリーズを作るのが密かな野望です。
3Dデータ
以下のリンクからstl形式のデータをDL可能です。
key_holer_of_geneva_mechanism by passcompass - Thingiverse
他の記事
m5StickVの2軸首振り機構の記事等を書いています。
こちらの記事でも組み立て方とDL可能な3Dデータを公開していますのでお時間ありましたらぜひご覧ください。
こちらはプログラムがメインの記事です。
読んでくださりありがとうございました。
*1:残念ながらメカ機構にも興味がない方はこれをお見せしてもピンときませんが、出力ピッチの細かさ等は伝わります