東京に行く用事があり、気になっていた明和電機のプロトタイプ展を観て来れました。写真OKだったのでレポートします。
【展覧会】明和電機のプロトタイプ展 - 明和電機 - Maywa Denki明和電機 – Maywa Denki
タイトル通り、今回の展示ではプロトタイプの検討中の作品が多く展示されていて興味深かったです。
壁の説明(撮り忘れた)によると京セラとのコラボの企画の様でした。「ペルチェ素子」、「圧電素子」、「単結晶サファイア」となぜか「燃やした新聞紙」を使ったプロトタイプがずらっと並んでいました。いくつか紹介します。
ペルチェ素子
ペルチェ素子は電流を流すと、加熱や吸熱をする素子です。
密閉した空気を加熱し、風船の様に膨らませる検討の試行錯誤の様子が展示されていました。お湯が沸く位温度が上がるとは知らなかったです。最終的には花が開く形になった様です。かっこいい。
圧電素子・単結晶サファイア
圧電素子は電圧をかけると歪む、もしくは圧力を加えると電圧が発生する特性を利用する素子です。今回は主に前者の使用方法でした。
ピエゾ君は腕の重さに素子が耐えきれずに没になっています。普通、ボツになったものは見られないので、そう考えると今回の展示会は貴重です。
ピエゾ君 ver.2↑ 最終的には単結晶サファイアを叩くチャイムになったり、
シンセサイザの信号と鏡を使ってレーザ光の位置を変える作品になった様です。
燃やした新聞紙
このメンツ(素子)の中でなぜ燃やした新聞紙があったのか説明書きの写真を撮りそびれてしまったので振り返ってみると謎ですが、これが直接遊べて一番楽しかったです。
手前のフィルムにアルミ箔が貼られており、背面に燃やした新聞紙が貼ってあります。左のつまみがボリューム、右が音程です。また、新聞紙なのでよく見ると文字が読めます「ピンチ」↓
内部の構成の詳細は分かりませんが、おそらく内部に発振回路があり、ポテンショで周波数を変えているのではないかなと思います。そしてアルミ箔と新聞が導通するとスピーカから音が出る様な仕組みじゃないでしょうか。
↑社長の「触っていいよ」の説明書き。慣れるとそれっぽく演奏できるので楽しいです。今度似たものを作ってみたいです。
明和電機のプロトタイプ展での
— パスコンパス (@pscmps) July 9, 2023
segawaさんによるきらきら星演奏(途中から) pic.twitter.com/5Hk7nPVioO
オタマトーンのプロトタイプ
上記のコラボ以外にもあのオタマトーンのプロトタイプも展示されていました。これから行かれる方は2Fにあるので見落とさない様にご注意下さい。
あえて演奏するのを難しくしているんですね。 下手な人に優しく逆に超絶やりこんだ人はうまい演奏ができる意図された絶妙なバランス?
まとめ
試行錯誤の様子を見るのは面白いなと改めて思いました。私も失敗の様子も含めてTwitterに残していこうと思います。最近雲行きが怪しいですが…。
また、作品は紹介しきれていませんしやはり現物を見るのが一番なので、会期中に行ける方はぜひ直接行かれることをおすすめします。読んでくださり、ありがとうございました!