パスコンパスの日記

何か色々作るのが好きです

【レポート】NT金沢2021の作品を紹介する(2/2)

 6/26,27に開催された「なんか作ってみた」作品展示のイベント、NT金沢に出展してきました。展示作品のレポート記事を書いていたのですがあまりにも文量が多くなったので2つに分けました。

nt-kanazawa.org

一つ目の記事はこちらです。

yoichi-41.hatenablog.com

 また、下の文は繰り返しになりますが記載させていただきます。本当は全ての方の作品をご紹介したかったのですが、自分の展示の説明をする必要もあったり展示者の方がいらっしゃらないタイミングだったりと拝見できていない作品があります。すみません。
また、写真撮影前には許可をいただいて撮っていますが、ブログでの紹介までご相談できていないので掲載NGや内容に誤りのある場合はお手数ですがご連絡ください。

  • 目次(順不同)

LED時計、その他基板等。(0TechWorksさん)

0TechWorks (@0TechWorks) | Twitter

 見た目であまり目立つ展示ではなかった印象ではあるのですが、個人的に今回かなり面白くてつい購入してしまった作品です。ArudinoやESP32の互換基板を設計されていましたが、今回の新作は照明用のLEDを8*5個実装された基板でした。写真では伝わりづらいかもしれませんが色温度が異なっています。右に行くほど黄色っぽい。黄色っぽい色味のものはあまり見たことがなかったので新鮮でした。

 このLED基板の一押しポイントとしては「ダイナミック点灯でない」ということです。これはどういうことかと言いますと、全てのLEDをマイコンから静的に直接制御できるということです。普通のマトリクスLEDや7セグメントLEDはどの桁や列を光らせるかを高速で切り替えながら表示しているものがほとんどです。これは普通であればピンの数が足りなくなったり配線スぺースが足りなくなるためですが、0TeckWorksさんは0.15mm以下のピッチで配線を張り巡らせてGPIOピンがたくさんあるマイコンを使って力技で全てのLEDを制御できる構成にしているのです。

 (ダイナミック点灯の仕組み参考になりそうなページを貼らせていただきます。) 7セグメントLED | マルツオンライン

 そのため1枚目の写真を見ていただければわかるのですが、背景の1円玉より細い幅にびっしり配線が並んでいます。まるで枯山水の様です。私もKiCadで一枚だけ基板を作ったことがありますが、ここまでぎっしり詰め込まれた基板を見ると、意味も分からずめちゃくちゃわくわくします!こちらの載っているマイコンArduino IDEで開発可能であり点灯パターンの制御も簡単にできそうだったので自分の作品の一部に組み込みたいとも考え買わせていただきました。実装してから送付いただけるとのことでのんびり待っていようと思います。熱のこもったご説明をありがとうございました!

モンスター娘ドールとそれを作るための技術紹介 (みんてぃあPさん)

鷹@人外ドールお迎え相談受付中 (@MintiaP) | Twitter

   NT名古屋2019や伊勢ギークフェアや去年のNT加賀等、色々なタイミングでお話しさせていただいております。市販のドールを改造されたモンスター娘のドールとそれに付随した小物等を作られています。だいたい3Dプリンタの話に花が咲いて知らない後処理の方法や作成のコツ等を楽しく教えていただいております。ありがとうございます。

 

 今回は特にFDM式(熱で樹脂を溶かして造形するタイプ)の透明フィラメントのお話が面白かったです。私も以前透明のフィラメントを買ったことがあるのですが、意外と積層すると透明感があまり出ません。そのため、買ったはいいものの途中で黒色のフィラメントに交換してそのまま黒色で作り続けていました。ところが下のツイートの写真を見ていただきたいのですが、みんてぃあPさんの作品はかなり透明感のある造詣ができています。こちらに関してコツをお聞きしたところ、「1筆書きのデータで温度を高めにして造形すること」とのことでした。一層に対して面になってしまうと、どうしても隙間が生じ、その部分に空気が入ってしまい透明度が下がってしまうとのことでした。目から鱗です。また、それでもどうしても折り返しの部分では小さい泡が入ってしまうとのことでその辺りの改善はなかなか難しそうです。また、こちらは後述のアセトンの後処理とやすり掛けも行ったと伺いました。

 こちらの写真はアセトンで3Dプリント品を後処理したものになります。造形後無加工の状態と比較してかなりつやつやになっています。以前おススメいただいた際にアセトンは買ったのですが何となく化学薬品を扱うのが怖くてそのまま眠ってしまっています。。十分換気をして積層痕をなくすような工作をしたくなった際にトライしてみようと思います。ありがとうございました!またよろしくお願いいたします。

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アナログな確率変動型くじびき、など (ちょうあい多面体さん)

Katayama (@cho_ai_hedron) | Twitter

 NT鯖江やNT加賀で何度か展示を拝見してます。アクリルのパズルや、キーホルダ、ステッカ等を展示されていましたが、今回のメインは確率が変動するくじだったのではないでしょうか。普通のくじは引けば引くほど残りのくじが減っていく一方で、増えることはありません。しかし、こちらのくじは自分が引きたい番号を自分が引く前に追加で1枚入れることで確率を変えることができます!私が引いた結果はこちらとなります。ちなみに私は2等のパックマン風のアクリルパズルが欲しかったので2を書いてくじを引かせていただきました。あ、値段は300円でした。

 結果は4等でした。一番下かと少しがっかりしたのもつかの間、なんと4等はアクリル板取り放題の選択肢がありました。昨年ひっそり自宅にレーザカッタを買っていたのですがホームセンタで買ったアクリル板をレーザカッタに入れられるサイズへ切るのがおっくうでそんなに稼働頻度が高くない状態でした。(アクリル板は小さいサイズでも買えますが、割高になる。)また、普段はあまり厚いアクリル板は買わないので今回集めのものも含めいただきました。持ち帰るのにも重いため、たくさん持って行ってくださいといっていただけましたが調子に乗ってたくさんいただくと、私の方も持ち帰りが大変なので下の写真の量だけいただきました。くじでアクリル板が当たって喜ぶのはNTイベント位ではないでしょうか。私は大満足です。ありがとうございました!

一石さんに敬意を表して一石アンプ、だけ (Na.Xiaさん)

mizki(Na.Xia) (@jk196jp) | Twitter

 以前加賀で拝見した際にはアナログのオシロスコープを分解されていたと思うのですが、今回はトランジスタ1個でアンプを作られていました!画面中央部に映っている大きいヒートシンクに張り付いているのがそのトランジスタとご説明いただきました。周りの空中のはんだ付けも心をくすぐられてわくわくしますね!音はとてもクリアに聞こえていました。高電圧注意のカバーをかけられていたのですが、何V位になるのかはお聞きしそびれてしまいました。ご説明ありがとうございました!

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電子工作いろいろ (一石アンプさん)

一石アンプ (@issekiamp) | Twitter

 光るLEDディスプレイのお面や電子ブロックマイコンを積んだもの等バリエーションに飛んでいらっしゃいましたが、今回はM5Stackを使ったラジオをご紹介させてください!アリエクスプレスという通販サイトで買われたワンチップのラジオICをM5Stackのプロトタイプ基板に実装し、M5Stackとシリアル通信およびアナログ接続をしています。シリアル通信部分で周波数のチャンネル等を指定し、アナログ部分で音を読み取りM5Stackのスピーカから出しています。

 比較で普通のラジオの基板を上に展示されていましたが、電源等他の要素があるとはいえ、かなり大きくM5Stackに入るレベルでワンチップになっていることに技術の進歩を感じました。型番お聞きし忘れてしまったのですがおそらく検索すれば出てくると思います。ご説明ありがとうございました!

多脚型ロボット1体 (高橋ちゃんさん)

元ロボット芸人高橋ちゃん (@pokipoki121) | Twitter

 某ポプテピピックのキャラクタの様な見た目で激しく動く多脚ロボットで素敵な踊りを披露されていました!いつ見ても動きに切れがあっておもしろいです。NT名古屋2019で初めてお会いした時も一緒に出展したロボットを高橋ちゃんさんのロボットと絡ませていただいたのですが、懲りずに今回も後述の私のロボット「アカウディオン」と首振りロボットコラボをさせていただきました。

 実は高橋ちゃんで止めるべきなのか高橋ちゃんさんとすべきなのかずっと迷っていたりします。ありがとうございました!またコラボさせてください!

ビーズ、レジン等で作ったヘアアクセサリーと、それを見せるためのアレンジ用ヘアウィッグ2体(ブース装飾でLED使用予定)(NHT なんかはじめてつくってみた hair designさん)

  ※Twitterはやられていない様でした

 ビーズやレジンのアクセサリを展示されていました。「なんか作ってみたNT」の展示会なので普段自分では作らない分野の作品を拝見できるのもよいですね!レジンは光造形タイプの3Dプリンタの様に紫外線で固まる粘土が少し高めの液体です。枠で囲った後、その中にビーズ等を入れて紫外線を当てて固めます。ツイートでも触れていますが、市販の枠を使用するのではなく、枠となるパーツを手で押さえて作成されたとのことで形がひょうたん型になっています。何かの機会があった際にはレジンも活用した工作もやってみたいと思います。ありがとうございましたー。

micro:bitVRコントローラ&ドローンを体験!(一般社団法人FAP(共同研究開発チーム)さん)

Twitterはやられていない様でした

 学生の方と共同で、micro:bitを使ったVR教育プログラムやドローンを作成されていました!VRの方は人気でお話しお聞きできなかったのですが、金沢のNHKの番組でご紹介されていたのでそちらの記事のリンクを貼らせていただきます。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20210627/3020008532.htmlwww3.nhk.or.jp

 ドローンの方は色々とお話をお聞きできました。Telloというドローンは教育向けに操作用のpythonのライブラリが公開されています。(実は何か作ろうとして買ったのですが飛ばして満足して眠ってしまっています。)それを利用してUDP通信でPCから指令を送っているそうです。コントローラ用のmicro:bitBluetoothは載っているのですが、wifi機能はないためmicro:bit同士で通信した後でPCにデータを送っています。こういった部分も買って事前に知っていなかったら踏み込んで聞けなかったと思うので買ってよかったと思います。アイディアはあるので私もTelloで何か作ろうと思います。

 他にもmicro:bitのコントローラで隣のブースでぷよぷよがプレイできる作品なども展示されていました。私が小さい頃にもVRやドローン等のこういった教育プログラムがあったら夢中になっていたと思います。ご説明ありがとうございました!

emmyWash (emmyWashさん)

emmy Wash (@emmyWash39) | Twitter

 笑顔を認識して消毒液を出すデバイスです。市販していると伺いました。こちら、面白いのが中身がほぼスマホのアンドロイドの基板そのままだそうです。元々のプロトタイプはArduinoだったとのことなのですが、協力工場がおそらくアンドロイドに強い工場だったことで量産することでコストを下げられる背景もあるのかアンドロイドの基板とカメラが搭載されています。メリットとしては組み込み系のC言語等で書かなくともソフトウェアエンジニアの多いJAVAやKotlinでかけること、アンドロイドの仮想環境でそのままデバッグができること等があると伺いました。アンドロイドは全然触ったことがないのですが、開発環境を入れると一緒にエミュレータが付いてくること等も教えていただいたのでちょっと興味が出てきました。やりたいことが多すぎる。知らないことが多かったので根掘り葉掘り聞いてしまいまいしたが、ご説明ありがとうございました!

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腕章 (五味さん)

五味 (@GomiHgy) | Twitter

 NT金沢の運営をして下さっている五味さんですが、かっこいい腕章をされていたので遠くからでも一目でいらっしゃることがわかりました。M5Atomを使われていたのですね。アクリル板におそらくレーザカッタで刻印を掘り、横からフルカラーLEDで光らせることで文字を光らされていると思います。感染対策の連絡先登録用のURLのQRコード配布等、本当にありがとうございました!

<無人展示>Lチカ展 (あきにゃんさん、みなさん)

あきにゃん (@TOPGUN_Aki) | Twitter

 電子工作の入門時、LEDをチカチカ光らせることを「Lチカ」というのですが、思い思いのLチカを持ち寄って展示しようというのが今回のあきにゃんさん主催のLチカ展です。詳しく知らないのですが過去にも実施されていた様な文言も拝見した気がします。無人展示なので解説はお聞きできておらずゆっくり見れていないのですが、勝手な推測で色々書かせていただきたいと思います。

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 某キャラクタのシルエットの基板の目の位置にLEDが付いています。境目がきれいなため、こちらの基板を発注して作成されたのでしょうか?気になります。右下の基板はボタン電池が付いているので動くのでロジックIC?が3.3Vでも動くのでしょうか?ブザーらしき素子もついています。

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 おそらくハーフミラーでしょうか?ネオピクセルと思われるLEDテープが鳥居状に配置されており、無限に続いているように見えました。鳥居がたくさんあると京都の伏見稲荷大社を連想しますが、今回は金沢なので金沢駅の鳥居モチーフ?

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 何だか聞き覚えのあるセリフだと思って検索して懐かしさを感じました。モールス信号等で表している…?ちょっと詳細は分かりませんでした。時間帯によって展示が増えたり減ったりしていたと思います。無人展示というのもよいですね。普通の美術館等で展示作品を見ながら考える時の気分に近い感覚になりました。ありがとうございましたー。

<ポスター展示>

 無人展示のLチカ展と別で、ポスターでの展示も行われていました。

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大道芸人うーの最近の活動報告  (大道芸人うーさん)

大道芸人うー@7/10和歌山大学前駅バルーン配布→7/21〜26バルーンアート個展 (@uoo2525) | Twitter 卯塚ウウ@バルーンアーティストVtuber #バルーンアート (@uu_uzuka) | Twitter

 バルーンアート大道芸人さんです。バ美肉(バーチャル美少女受肉)されたとのことでしたので、そちらのURLも貼らせていただきます。バ美肉…正直興味あります。美少女になるかはひとまずおいておくにしてもVRアバターは作ってみたいです。古典と光るバルーンアートのご紹介のポスターが貼られていました。どんな感じで光るのでしょうか。バルーンアートに詳しくなく、なかなかポスターのみでは魅力を理解しきるのが難しい様な感覚があるので、いつかどこかの展示会で拝見したいです。ありがとうございました。

デジタル万華鏡を作ってみた (けけゆうさん)

けけゆう (@krafts_kustoman) | Twitter

 デジタル万華鏡を作ってみた。というタイトルでポスター展示されていました。きれいですね!こちらもぜひいつか現物を見てみたいです。木の切削をされていてmicro:bitがすっぽりきれいに収まっているのがすてきです。木の筐体もかっこいいです。けけゆうさんはNT加賀で展示していた際に、「思えばあの方はけけゆうさんだったのでは…?」と後から思った方がいたのですが確認できていません。人違いかもしれません。いつか直接お話しさせていただきたいです。ありがとうございました!

動画もありました!

TinyRusk (オークボ電子機巧さん)

オークボ電子機巧 (@KarakuriOkubo) | Twitter

 情報を伝えあってつながる協調ユニットとのことです。赤外LEDで情報を周囲に発信するとのことです。どんなルールで通信しているのか…?動画も暗くてパッと見ではよく分かりませんがいつか現物を見た際にお聞きしたいです。ありがとうございました!

www.youtube.com

ものづくりサークル ガマチカ (てーもん君、JunpeiK君、青木晃也君)

青木晃也 (@aoki_kouya) | Twitter

てーもん (@temon_cs12a) | Twitter

 こちら、私の友達の出展です。私の隣のブースでの出展でした。メインの展示は「オンライン射的ゲームHODAI」で、他には「チェビシェフリンク機構のロボット」、「ロボット型ムービングライト(通称パリピロボ)」、「タコメータ付きフライホイール抵抗制御」を展示していました。他にも実は「ドラムロボ」も持ってきていたのですがスペースの都合で展示できず…。せっかくなのでドラムロボも含めて紹介させてください。

固定砲台型射的ゲームHODAI

HODAI (@HODAI_Lchika) | Twitter

 青木晃也君がメインで作成してくれた赤外線射的ゲームです。後述の私の作品、アカウディオンやてーもんくんのトロンボーンロボもこちらの的として作り始めました。開催期間にブラウザでURLにアクセスすると名古屋の青木君の家に設置しているHODAIをコントロールして射的ゲームができます。同時にコントロールもできるので人がたくさん参加するとカメラが右往左往して楽しいことになります。動作中の動画等を取りそびれてしまったのですが、今回は隣でWeb会議も繋いで解説してもらう現地とリモート展示ハイブリッド方式で実施しましたがなかなかうまくいったのではと思っています。詳しい解説は下記リンクにありますのでお時間あればこちらもご覧ください!

https://home.lchika.club/posts/hodai-system

ロボット型ムービングライト

   てーもんくんの作品です。勝手にパリピロボと呼んでいます。不思議なゆるさというか愛嬌があって好きです。元々はサタデーナイトフィーバーのイメージで片手で持ちたかったとのことですが、重かったため今の両手持ちに変更したとのことでした。

 スリップリングの代わりに4極のイヤフォンジャックを使っています。イヤフォンジャックを使うアイディアは大学の頃に友達から聞いたことがあった気がしたので私の方で提案してみました。ただ今回RGBとGNDの4極が必要で、4極のイヤフォンジャックがあることはまた別な同好部のメンバーから教えてもらって採用された形になると思います。面白かったのが展示で7時間動かし続けると元々削れていない部分が削れるということでした。2日目はそこまで追加で削れは発生していなかったので意外と実用に耐える構成かもしれません。何か機会があったら私も使ってみたいと思います。

また、本人による解説記事がこちらにあるので詳しくはリンク先をご覧ください。

https://home.lchika.club/posts/moving-light-robot

タコメータ付きフライホイール抵抗制御

 こちらもてーもん君の作品です。電動カム軸式抵抗制御器という昔の電車で使われたシステムを利用してモータの回転数を制御しています。仕組みとしてはカムの物理接点によって抵抗の接続を切り替えている形になります。MDFの筐体も温かみがあってよいですね!詳しい仕組みはこちらの記事をご覧ください!

https://home.lchika.club/posts/resistor-controller2

チェビシェフリンク機構ロボ

 JunpeiK君の作品です。平らな床だときれいに歩くのですが、今回はタイルの上だったので途中で溝に引っかかってしまいました。逆に愛嬌があって良い感じです。中身を見せてもらったのですがタミヤのモータキットで駆動していました。今後は左右の足を独立に、またESP32等で無線操縦もできたら良いかもといったことも聞きました。会場に来てくれたお子さんに操縦してもらったりしたいですね!

ドラムロボ

 こちらもJunpeiK君の作品です。こちらは6軸のアームが2本で計12個のサーボの豪華な作りになっています。最近MyCobot等ロボットアームも熱いので個人的に気になっています。HODAIの的として制作されたため、ドラムのスティック部分に受光素子が取り付けられています。詳しい解説はこちらをご覧ください。

https://home.lchika.club/posts/drum-doublearm-robot

パスコンパス

パスコンパス (@pscmps) | Twitter

 最後に僭越ながら私の展示の紹介もさせてください。いや、自分のブログなので別に僭越ではないですね。私は今回 つの作品を展示していました。

人間味マスク

 個人的に代表作だと思っているのですがどうなんでしょう。MaixBitというカメラつきボードを使用してサーボを動かしています。長いこと放置していたので前日(当日)に修理したのですが突貫修理でホットボンドで後ろ側にだいぶはみ出して固定したので見学者の方に2回ほど、「かぶれないじゃん!」とつっこみをいただきました。今後改良するならもう少しコンパクトにしてかぶれる様にするか、フルカラーに光らせるかしゃべらせるかその辺りでしょうか。ちゃんとしたバッテリを繋げば比較的安定して動いてくれるので気に入っています。

昔書いた記事はこちらです。

yoichi-41.hatenablog.com

人間味センサ

 人間味マスクの元ネタです。初めて作ったプリント基板でマイコンレスの構成でとても気に入っています。こちらは赤外線を発するLEDと受光素子がセットになったフォトリフレクタという素子が口についています。人の指は適度に赤外線を通すので、指を押し当てても光が返ってきて電流がながれて目のLEDが光ります。一方で、金属板等光を通さないものを押し当てるとLEDは光りません。知っている人からすると当たり前で基板にするまでもない回路なのですが、これを「人間味を検出しています」と説明することでちょっと良いリアクションをいただけたりします。

解説記事もだいぶ前に書いていました。

yoichi-41.hatenablog.com

機構キーホルダ

 こちらは実は昨年のNT金沢カタログに載せていただいた作品です。メカ機構のキーホルダでハンドスピナーの様に暇なときに手でくるくる回すイメージです。ちょっと最近新作が作れていないですね。今回こちらの作品や人間味センサを触っていただく場合、消毒を徹底して実施しました。本日開催から2週間たちますが今のところ感染報告などお聞きしていないので内心ほっとしています。

yoichi-41.hatenablog.com

アカウディオン

 こちらは上で出てきたHODAIの的として作成し、今回独立で展示した作品になります。iPhone上でPythonが動かせるPythonista(1200円位)というアプリを使ってM5StickCへwifi経由でOSC通信という方法で座標値を送っています。受け取った座標値に応じてモータを動かして、首を動かしています。実はバグがあって上の端の方を触ると首が下がってしまうのですが、意外と気が付かれませんでした。また、こちらはスマホからOSC通信でPCへもデータを送っておりSonicPiというソフトで座標値をそのまま音に変換して音楽を奏でています。面白いのが、座標値を生で変換しているのでほぼほぼ不協和音になります。意図せずラスボスの前の荘厳なメロディが奏でられ、コミカルな動きとのギャップが生じています。

ハニワンハンド

 今回の目玉になるはずだった作品です。とあるきっかけでハニワを作りたくなり、そこから紆余曲折を経てグネグネ曲がるハンドを作ってみることになりました。が、課題が多く時間が間に合わず結果として参考出店となってしまいました。なかなか難しいのですがまたのんびり作っていきたいと思います。

まとめ

 軽い気持ちで書き始めたら大変な文量になりました。たぶん最高記録?楽しく書き始めたはずが書いても書いても終わらないので途中で若干しんどくなりましたが勢いで書き切りました。
 書いていて思ったのはやはり書けることは私自身の理解度に寄ってしまうので回路関係の展示をされている方の解説が薄くなってしまうことでした。普段からm5stack系列をよく使っており思ったものを形にするのは早いのですが、回路的な部分はなかなか身につかないのかもなと思うところがあります。後は、やはり全員の方の展示を見切れなかった後悔が大きいです。胎動を体験する作品やコンデンサヘッドホンの展示、STEM教育コンテンツや車いす計算尺、輪ゴム鉄砲などなど気になっていたもののタイミングを逃してお話しお聞きできていない方がいたのでまたいつか別な展示会で拝見させていただければと思います。
 この記事を見て「展示会を見に行きたいなー」もしくは「出てみたいなー」という方が一人でもいたら私はとても嬉しいです。どこかの展示会でお会いした時に「この記事読みましたよ」と言っていただけたらガッツポーズをして喜ぶと思うので、もし私にガッツポーズをさせたい方はぜひ頭の片隅に置いておいてください(?)。読んで下さりありがとうございました!次はNT富山かな。

 過去の展示会(オンライン含む)のレポート記事も貼っておきます。

yoichi-41.hatenablog.com

yoichi-41.hatenablog.com

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