パスコンパスの日記

何か色々作るのが好きです

【レポート】FabCafe Nagoyaへ行ってUVプリンタを使ってみた

 名古屋の久屋大通の近くにFabCafe Nagoyaというお店があるということをTwitterで知ったので先日遊びに行ってみました。 サイトはこちらです。

fabcafe.com

ごはん

 カフェという名前ですが、結構普通のお昼ごはんのメニューがありました。ハンバーグを食べました。

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店内の様子

 学生さんや公園で遊んでいた親子の方の様な方ふらっと入られている様な印象を受けました。

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 人が映らないほうが良いかと思って人気がない写真ばかりですが、何だかおしゃれです。

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 本棚の本も気になりました。M5Stackの本があります。

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機器

 受付の奥の方に機器が固まって配置されていました。機器はミシンと

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3Dプリンタ

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UVプリンタと

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レーザカッタ(写真撮り忘れ)がありました。

UVプリントしてみた

 UVプリンタ以外は比較的身近に触ることができるので、 今回はドロップインの15分1100円のプランで事前に用意したデータを印刷してみました。

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 用意したデータはこんな感じです。 揃えることができない不思議なルービックキューブです。 発色や色味を見たかったのでカラフルな色にしています。 絵自体はお絵かきチャットを使って描いてから別のソフトでレイヤー等編集しました。
 データの色の設定はCMYKにする必要があり、うまく設定できているか不安だったのでその場で担当の方にご相談してご確認いただきました。ちなみにうまく設定できていませんでした。

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 家から持ってきたアクリルに印刷していただき、きれいに印刷できました。裏側を透かしたい場合はベースの白色は塗らないそうです。 また、最初に塗料の乗りを良くするために透明なプライマーを最初に塗ると教えていただきました。 マシンは2~300万円位するそうなので個人宅にはなかなか導入するのは難しそうです。
 1点、気が付いたこととしては白地を先に印刷するとよくあるアクリルスタンドと逆の印刷になります。傷防止の観点ではアクリル面の下に色の印刷があり白地が外に露出している方が良いと思われるので、依頼の際にご相談するとよいと思います。

まとめ

 ドロップインの他にも予約してがっつり使うコース、キーホルダ等を作る体験コース等もありました。 個人的にはどこかのタイミングで描いているメカトロ工作マンガのオリジナルキャラのアクリルスタンドを自分で作ってみたいと思います。
 今時データを送ればアクリルスタンドを作ってくれるサービスもたくさんあるようですが、レーザカットは自分でできますし印刷過程を見れたり面白いので自分でできるところは自分でやりたいです。 読んで下さり、ありがとうございました。

NT加賀(新春)の展示ご紹介※全てではない

 2022年1/15,16にNT加賀へ出展してきました。 内容問わず個人やサークルで色々な「何か(N)作ってみた(T)もの」を展示するイベントです。

NT加賀2022(新春) - PukiWiki

 毎度話し込んでしまったり自分の展示の紹介をしていたり疲れて力尽きたりしていて全ての展示を見切れないので見られた分だけのご紹介になってしまいますがご了承ください。 Twitterアカウントは申し込みのスプレッドシート記載のものを載せさせていただいています。 また、動画や画像は基本的に展示者の方に事前にご相談してから撮影させていただいていますが、記載がNG、内容に誤り等ありましたらお手数をおかけしますがTwitterのDMかこちらの記事へのコメントか何等かの手段でご連絡いただけましたら幸いです。

 基本的にこちらのフロアマップのNo.順でご紹介します。ただ2日目は一部の方が移動されていたのでその辺りはご了承ください。

NT加賀2022新春エントリーシート - Google スプレッドシート

ふぁらお加藤さん

ふぁらお加藤 (@PharaohKJ) | Twitter

 輪ゴム鉄砲やダイスを入れたケース等を展示されていました。 多くのバージョンがあり、2連で撃てるものや1連のものがあります。

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 教えていただいて面白かったポイントとしては子供たちに遊んでもらう時に手で持つ部分がないと 方針を握ってしまってゴムを飛ばすことができない(自分の手にぶつかる)ことがあるということでした。 ユーザビリティの観点で改良されていてこの形になったというのが教えていただかないとなかなか気づかないので面白いです。 ありがとうございました!

お花と猫 prerist miuさん

Twitterアカウント見つからず

 遊べるハーバリウム「ペタリウム®️」を展示されていました。振ると泡が上に行って粉が下に行くのが面白いです。

なかなか手がかかっていて液が漏れないようにシーリングをすること、高温の場所でなければ意外と長持ちすること等を教えていただきました。ありがとうございましたー。

ちょうあい多面体さん

Katayama (@cho_ai_hedron) | Twitter

 今回新作としてUV印刷とレーザカッタを使われたパズル等を展示されていました。(写真撮り忘れ) こちらのパズルは両面に違う柄でUV印刷されていて普通のパズルの2倍遊べます。 1点興味深かったのが実は間違いで両面に同じ柄を印刷してしまったものがあり、柄が同じで違うピースが発生しているとのことでした。 完全に真っ白な牛乳パズルというものも見たことがありましたが、それ以上に柄を見ながら探しても合わないことがあるというのはなかなか類を見ない超絶難易度のパズルなのではないでしょうか。 ただ、意外と小学生数人いれば数時間で完成するとのことで、根気さえあればクリアすることはできる様です。

 また、恒例となりつつあるくじも引かせていただき今治タオルが当たりました! ありがとうございましたー!

ナーシャさん

mizki|na.xia (@jk196jp) | Twitter

 トランジスタの特性を利用した不思議なLチカの回路を展示されていました! 本来であればトランジスタの接続されていない端子(※)に入力を入れてON、OFFを切り替える使い方が一般的と思いますがこの回路はその端子が浮いています。

ブレッドボードを用いた実験

 回路の分野にあまり詳しくなく詳細をお伝え出来なくて申し訳ないのですが、トランジスタwをこの向きで繋ぐと5V以上で電流が漏れて戻ってを繰り返してLEDの点滅を繰り返すイメージだと思います。

 隣にはご自身が設計された回路も展示されていました。どちらも小さな基板の上に実装されていてコンパクトさに惹かれます。 ご説明ありがとうございました!

XMAKERSさん

yukima77 (@ykmtd77) | Twitter

 NT金沢等でもお世話になりました!大きく展示内容は変えられていないとお伺いしましたが、 EnOceanという省電力のデバイスについて色々と教えていただきました。下の写真はスイッチを押す力だけで発電できるそうです。

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 よく押すスイッチにつけるだけで充電や給電しなくて良さそうで便利です。バッテリの持ち時間は課題になりがちなので何かで使う用途を思いついた際に使いたいです。ありがとうございましたー。

tessecraftさん、ぐりさん

tessecraft (@tessecraft_R) | Twitter

ぐり(群) (@zgtk_guri) | Twitter

 お二人でご出展されていました。順番にぐりさんの作品からご紹介させていただきます。 本物の発車ベルを押すとBluetooth(BLE)で接続されたスマホアプリから聞いたことがあるアナウンスとメロディが流れます。 普段では絶対押せない禁断のボタンを押し放題というのは謎の快感を感じられると思います。

 キットとして販売もされていましたのでリンクも貼らせていただきます。 guri-tech.booth.pm

 tesssecraftさんの方はフルカラーのLEDキューブも展示されていました。 フルカラーLEDにはマイコン内蔵タイプとRGBタイプがありますが、前者のタイプとのことでした。縦方向に伸びている足がGNDになります。横にまとまって各段に繋がっている細い配線が信号線です。バッテリ駆動で単体動作しているのも格好良いですね

 ありがとうございましたー。

HanDenさん

HanDen(群)💉💉@NT加賀 (@HanDen_Motor) | Twitter

 フルカラーLEDテープを使ったフレキシブルな電光掲示板を作成されていました!NT金沢ぶりに拝見させていただきましたが直接的な意味でパワーアップしていました!具体的には電源基板のW数が上がっています。

 共立電子で500円位の意外と安い電源で元々2Aの電流しか流せなかったところを Aまで流せる様にされています。力により進捗を作り出す感じ、嫌いじゃないです。また、前回に引き続きこちらの基板はテトリスもできたりもしますのでまた何かパワーアップするのを楽しみにさせていただきます。ありがとうございましたー!

沖川 豊さん

沖川 豊 (@zoukeibaka) | Twitter

 かっこいいマスクと外骨格を展示されていました。 FFF式の3Dプリンタで部品を作られています。顔にぴったりのサイズで六角穴付きボルトとインサートナットでしっかり固定されています。 写真ではわかりづらいですが、ゴムバンドを使用して後頭部と接続したりと着脱性の工夫もされています。

 もう一つの方の外骨格もロマンを感じます。見た目のこだわりからマイナスドライバで回すネジを採用されていました。また、面白いのが固定方法で、布を挟んで内側から磁石で貼り付けます。ただ、回転中心がチェーン部にあるため、曲げた時に裏側の磁石とのずれが生じるとのことでした。今後色々と改良される予定とお伺いしたので次回以降拝見するのが楽しみです。ありがとうございました!

音楽研究所さん

Tetsuji Katsuda (katsuda10) (@Tetsuji_Katsuda) | Twitter

 音楽研究所さんの展示を見るとものづくりイベントに来たなぁと実感します。今回はベルで演奏するロボットとおみくじを展示されていました。終わり際には「蛍の光」等、時間帯によって曲を変えられていたのも印象的でした。

 ベル単体でも展示されていました。 f:id:yoichi_41:20220115164634j:plain

 タイミングが合わずコミュニケーションロボットについてお話しお聞きできなかったですが、また次の展示会でお話しお聞きできれば幸いです。ありがとうございました!

BotaLabさん

botamochi (@botamochi6277) | Twitter

 初めて出展したNT名古屋2019から何度かお会いしています。Botamochiさんです。色々な展示をされていました。しっぽロボット(装着型)の動きと中身です。

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 ワイヤーは張り具合の調節等が大変なイメージがありますが、安定して動いていてすごいです。写真を撮り忘れましたが、サメ型のしっぽが動くロボットも展示されていました。

 また、光るブレードも展示されていて、押し出しのアクリルをレーザで面を荒らして光を拡散しています。これはいつか私もやってみたいです。

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 ありがとうございました!

あるば~とさん

あるば~と (@albertlabo) | Twitter

 今回は1日目のみのご出展で、タイミング悪くお話しさせていただくことができませんでした。制作されている状況はたびたびツイートで拝見していたのでご本人様のツイートをお借りします。

 恐竜型のロボットが初のご出展だと思います。ATOM CAMが良い感じでフィットしています。また次回以降のイベントではご挨拶させてください。ありがとうございましたー。

五味さん

五味 (@GomiHgy) | Twitter

 M5シリーズのレーザセンサユニットを使われて非接触で太鼓を叩くアトラクションを展示されていました。ついつい手を差し込んでしまいます。

 途中から色々な方が高速に叩くために様々な工夫をしていました。ご本人のまとめはこちらです。

 オンラインの展示会ではなかなかこういったことは起こりづらいと思うのでやはり現地のイベントは楽しいと思います。他にもフルカラーLEDについてのお話し等色々聞かせていただいて興味深かったです。ありがとうございました!

MintiaPさん

鷹@人外ドールお迎え相談受付中 (@MintiaP) | Twitter

 モンスターの子の展示されています。写真を撮り忘れてしまったのでご本人のツイートをお借りします。

 いつもお話しさせていただくと3Dプリンタ関連の活用法の話題になりがちですが、今回は2重関節(普通の関節より深く曲がる)の構造について製品のものはよくできているので2軸が真上から見た時に一致しているが、なかなか自分で設計すると難しいこと等色々と教えていただきました。

 ありがとうございました!

FET_EL / saijyou さん

FET_EL@ʅ( ◔౪◔)ʃ (@FET_EL) | Twitter

saijyou(ねっこんの飼い主)5G対応💉 NT加賀に出展します (@saijyou3) | Twitter

 展示の方は見に行けていないのですが、巡回されているタイミングでスマホを向けたらポーズをとっていただきました!

 せっかくなのでツイートしていない方のポーズの写真も載せます。

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 顔の立体感等、すごいです。また、次回以降お話しお聞きできれば幸いです。ありがとうございました!

子供ベースさん

 タイミングの問題でお話しお聞きできていないですがマイクロビットを使ったロボット等を展示されていました。

 こちらも近くで走っていたのでこちらの皆様の展示かもしれません。

 次回以降うまくタイミングを合わせてご紹介いただけたら幸いです。ありがとうございましたー。

ヒゲキタさん

ヒゲキタ (@higekita1) | Twitter

 説明不要かもしれません。巨大な恐竜が定期的に歩き回っていました。何度か拝見させていただいていますが、圧倒的な迫力です。

 覗き込むと操縦席に熊が載っていたそうです。見落としてしまいました。こちらの作品もものづくりイベントに来たなーと実感する風物詩?の一つになりつつある気がします。ありがとうございました!

ををつか屋さん

ををつか (@wowotsuka) | Twitter

 2進数入力専用の電卓の展示と計算尺の販売をされていました。2進数の足し算、引き算ができます。電卓で7セグメントLEDではなくLEDだけが並んでいるのが新鮮です。

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 丸い計算尺は対数の仕組みを使って割り勘の計算ができます。対数の目盛りをどのように出力されたのか気になってお話しお聞きしたのですが、エクセルの円グラフで出されたりしているとのことでした。なるほど。思いつきませんでした。

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 ありがとうございました!

えとせとら研究所さん

えとせとら研究所@BOOTH販売開始! (@et_cetera_lab) | Twitter

 掃除機のACモータをDCで動かされていました。構造的にDCで電圧をかけても動くとのことでした。面白いですね。

 また、レベルメータ*1を使うための基板やLEDマトリクスで作られた自作のゲームができる作品等も見せていただきました。

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 本も販売されていたので買わせていただきました。はんだ付けがあまり得意でないので参考にさせていただきます。ありがとうございましたー。

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湊屋さん

電脳妖精☆ミント (@MINT9821) | Twitter

 コンデンサヘッドホンの作り方の本と実物を展示されていました。インスタントカメラの基板を改造して昇圧する基板を作り、そちらを改造されているとのことです。 コッククロフト・ウォルトン回路というものがあるのですね。「この辺の界隈の人は高校生位の頃にみんな作ってますよー」と教えていただいて驚愕しました。私は高校生の頃ゲームと部活しかしていなかったです。 写真は撮りそびれてしまったのでBOOTHのリンクを貼らせていただきます。

mechatro.booth.pm

 つくろがや!でもよろしくお願いします!ありがとうございましたー。

理工学AtoZさん

えんじゅ@BOOTH販売開始🌸🍑🥟 (@Enju_AtoZ) | Twitter

 NT富山では大変お世話になりました。ただ、展示ブースはいつ見に来ても大人気でお話しお聞きできずでした。 BOOTHで作品や本を販売されている様でしたのでリンクだけ貼らせていただきます。

atoz-enju.booth.pm

 またの機会に拝見させてください。ありがとうございましたー。

長船さん

長船 俊@NicoTECH自造社団 (@s_osafune) | Twitter

 2日目はアルバートさんの位置へ移動されていたと思います。基板や電源を販売されていました。ニッケル水素電池1本で3.3V/500mAを取り出せる基板を購入させていただきました。他の充電池とニッケル水素電池は特性が異なり、大電流が取り出せるとのことでした。このサイズでここまで電流を流せるのは便利ですね。今後何か作品を作る時に使用したいです。ありがとうございました。

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 また、こちらのサイトでオンライン販売もされている様です。

PERIDOT CRAFT オンラインショップ

TMDものづくり工房さん

TMDものづくり工房 (@TMD_MWS) | Twitter

 TMDさんもおなじみの座禅マシーンを展示されていました。前回お会いした時にNT富山ではサーボモータが故障してしまっていましたが、今回は無事に動く状態でした。写真は撮りそびれてしまったのでご本人様のツイートをお借りしています。

 今回は3Dプリンタの精度についてのお話で盛り上がりました。向きや角度を変えてFFF式で造形した時の収縮率等決まった形のパーツを出力して比較してそれを展示されたいとお伺いしました。かなり興味があります。今回の展示期間中に1台3Dプリンタも新たに注文されたとのことでしたので楽しみにしています。ありがとうございました!

Gym<P>、HAL900さん

Gym〈P〉 (@Gymnopedian) | Twitter

 今回一番衝撃を受けたのはこの展示だったかもしれません。手動で使える射出成型機の展示をされていました。射出成型機と言われても馴染みのない方も多いかもしれませんが、プラスチックの工業製品はだいたい射出成型で作られていると思います。ペレットと呼ばれる樹脂の粒を熱で溶かして型に押し出してプラスチックを製品の形に成形します。本来は何メートル級の大きいマシンなのですがこれが卓上で手動でできるのです。すごい。。こちらの写真は型の写真です。

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 サイズとしては50mm*50mmですが、型を光造形の3Dプリンタで作られることでかなり精巧な作りのものが作れる様です。鉛筆の芯を入れてNT加賀のペンを配布されていたのでいただいてきました。

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 こちらのサイトでクラウドファンディングをされている様です。ご興味ある方はぜひ。ご説明いただき、ありがとうございました。

camp-fire.jp

akita11さん

akita11/JunichiAkita (@akita11) | Twitter

 秋田先生のブースです。Twitterで拝見させていただいていたチップマウンタ(基板に抵抗等の素子を配置するマシン)の実物を拝見しました。

 3Dプリンタをベースに改造されていてメカの機構から、エアー関連、OpenCVによる抵抗の検出の画像処理等、様々な分野の技術がてんこ盛りで見ていて飽きません。 他にもCH5XX系のマイコンが安価でUSBデバイスとしても認識されるためサブとして使用するにはかなり優秀であるお話等も教えていただきました。ありがとうございました。 スイッチサイエンスでチップマウンタの本なども購入可能な様です。

www.switch-science.com

ましぐれさん

†ましぐれ† (@mashigure) | Twitter

 決まったブースを持たれずに璃奈ちゃんボードを持たれて会場内を回られていました。下の動画は動作の様子です。

 Arduinoで作成されていて、裏側のボタンに応じた表情が光ります。お面を作ったことのある身としては謎のシンパシーを感じます。 外装のクオリティも高いです。ましぐれさんご自身のブログを更新されていたのでリンクを貼らせていただきます。ありがとうございましたー。

mashigure.hateblo.jp

パスコンパス

パスコンパス (@pscmps) | Twitter

 私です。展示ブースの位置はHanDenさんと沖川 豊さんの間でしたが、長くなりそうなので最後にしました。今回は動く状態で初めて展示したのがM5PPWalkerでした。ただし1日目の途中でひっそりとI2Cの接続エラーとなって動かなくなっていました。8ServosHatで長時間運用、または大きめのサーボは荷が重いのかもしれません。3つのサーボが動けば歩くことはできるのでPWMを直で入れて電源だけはバッテリ供給の基板等作ったら良いんでしょうか。時間があったら試してみたいです。

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 動いていた頃の様子。

 もう一つ、新しい試みとして機構キーホルダの人気投票を行ってみました。機構キーホルダについてはこちらの記事にまとめています。

yoichi-41.hatenablog.com

 前日(当日)深夜に新しく追加した「パタパタ」を携え歴代の機構キーホルダで好きなものに投票いただくというものです。 今まではなかなか全部を見ていただくことは多くなかった気がしますが、この投票にしたことで一通り触っていただくことが多く嬉しかったです。 1日目は初代のゼネバ機構が一位。

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 2日目も同様でした。初代の壁を越えられない。ちなみに左から制作順になっています。

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 最後に、メカトロ工作のマンガ「めかとろろ」を本の形にして持っていきました。2話は今回初公開です。 暖かいお言葉をたくさんいただけて、とてもモチベーションに繋がりました。本当にありがとうございます。 また、お絵かき仲間が増えてクリップスタジオトークができたのも新鮮で楽しい経験でした。 めかとろろについてはブログでなぜ描き始めたか等はどこかのタイミングで書きたいと思っています。

 こちらのツイートから2022/1/24現在1話まで読めます。2話も随時更新予定です。 フォローいただけたらバンザイして喜びます。

 私の展示スペースの写真です。

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まとめ

 気が付けばかれこれNT名古屋2019から伊勢ギークフェア、NT加賀2020、NT金沢2021、NT富山2021、NT加賀(新春)と6回位展示イベントに出ています。だんだんと顔なじみの方も増えてきましたが、みなさま色々と日々制作されていたり新しい話題があったりと何度お会いしてもお話が尽きません。また、会場で展示でなく見学でお会いする方からも毎回元気をいただいています。
 なかなか難しい状況ですが、落ち着いたタイミングを見計らって名古屋のものづくりイベント「つくろがや!*2」ができる様に水面下で色々とメンバーと協力しながら準備を進めています。
 これからもイベント駆動型開発で次のイベントに向けて何か作品を作る&イベントの準備をしていきたいと思います。読んで下さり、ありがとうございました!

「考えの整頓 ベンチの足」という本と明和電機の「ナンセンス発想法」と

 正月明けに実家から家へ戻る際に電車内で暇なので、「何かおすすめの本がないか」と親に相談して本を借りました。そちらの本が良かったので簡単に感想を書こうと思います。1エピソードが短くサクッと読めて面白かったです。

考えの整頓 ベンチの足

暮しの手帖社 | 考えの整頓 ベンチの足

考えの整頓 ベンチの足 佐藤雅彦

 暮しの手帖という雑誌に連載されていた記事をまとめた本の様です。この作者の方はNHKピタゴラスイッチ等を作られている方とのことです。

 色々な話がありましたが、多くがちょっとした日常の違和感や妙なところに着目した内容でした。
 例えばタイトルの「ベンチの足」は要約すると「工事中の公園に置いてある設置前のベンチに違和感を感じてよくよくみると、設置後は地中に埋め込まれる足の下のコンクリートのブロック部分が大きくて驚いた」という様な内容でした。

 こういった違和感は普段何気なく過ごしていると見落としがちですが、意図的に意識することでちょっと生活が楽しくなったり何かを作る時のアイディアのヒントになったりするんじゃないかなぁと思ったりします。

明和電機のナンセンス発想法

 違和感を見つけられない時は意図的に違和感を作り出すのも手だと思います。たまたま先日、明和電機のナンセンス発想法という動画を見て発想法を試してみました。

手順の概要

  「ナンセンス発想法」Nonsense way of the thinking - YouTube

 詳しくは動画を見ていただければと思いますが、手順の概要は下記の流れです。

  1. 朝触ったものを6個書く(まくら等)
  2. それぞれに「おかしな」とつける
  3. 「おかしな〇〇」で連想する形容詞や動詞を書く
  4. 「おかしな○○」を2つ組み合わせたおかしな発明品を3つ考える
  5. その内の1つを絵に書く

私の結果

 ちなみに私がやった結果はこの様になりました。

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Rafael Sommerhalder on Twitter: "#bubbles… "

 既存品で手軽に達成しているので私のエアコンのアイディアの上位互換な気がします。少しひねってプラスアルファの要素を足すなら「消毒液をシャボンにして飛ばす展示でものづくりイベントで手を消毒してもらう」等でしょうか。

まとめ

 本の感想だけ書こうと思っていたら連想で明和電機の発想法についても書いてしまいました。何はともあれ2022年も何らか楽しい物を作っていけたらと思います。読んでくださりありがとうございました。

「はてなブロガーに10の質問」に回答させていただいた

 からあげさんやしろいとり子さんのブログを拝見してレッドスターをもらえることを知ってそれにつられて書き始めました。実はいにしえの「うごくメモ帳」というサービスを使っていた頃にもらったカラースターはいくつかあるのですが、せっかくいただけるのであれば欲しくなってしまいますね。

ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?

 名前にSとNが入っているので「磁石」→「コンパス」と連想してそのままでは面白くないので頭に「パス」をつけて「パスコンパス」にしました。 深くは考えていません。

はてなブログを始めたきっかけは?

 今まで色々技術ブログの記事を参考に工作をしていたので、自分も何か誰かに役立つ記事を残せないかなと思って始めたのがきっかけでした。最近では展示作品の紹介やポエムが多くなってしまっていますが、役に立ったと言っていただけた記事もあるのでひとまず書きたい記事を書いていこうと思います。

自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事?

 自分の半生を振り返った記事です。反応いただけてとても嬉しかったので色々と追記できる様に今後も活動していきたいです。

yoichi-41.hatenablog.com

ブログを書きたくなるのはどんなとき?

 展示会に出た後は特に書きたくなるのでだいたい一気に書きます。書ききれないと次の項で描いた様に下書きで眠りにつきます。

下書きに保存された記事は何記事? あるならどんなテーマの記事?

 数えたら20記事もありました。タイトルだけで力尽きているものもあれば、割と書いているのに何となく非公開のものもありますね。もうたぶん出さないであろう記事だけここで供養します。

  • 秋葉原】個人的におすすめのお店のご紹介 → 記事を放置しすぎてもうなくなってしまったお店もあります…。

  • 【AIきりたん】生まれて初めて作曲した曲に歌詞をつけてみた →AIきりたんが出始めた頃に自作BGMに対して歌ってもらった時の記事です。

  • 「作って動かすAlife」のWindows+Acanondaのセットアップ覚書 →だいぶ前に書いたのでもう環境も変わっている気がするのでお蔵入りです。

  • 【レポート】NT鯖江を見学して来ました(10/3) → 去年のNT鯖江を見学したレポートです。ほぼ完成していますが、絶妙に途中で力尽きていて今更公開するのも…という感じです。

  • イカーフェア東京の感想 → 今見たら「10/4メイカーフェア東京へ行っ」まで書いて止まっていました。

  • 【レポート】NT加賀1日目に出展してきました → この時はツイートで満足してしまって記事の中身は書けていませんでした。

  • Python】Anaconda環境でPyocrとTesseractを使ってLineBoxBuilder等ができない時の対応OCRしようとした時のメモの様です。

自分の記事を読み返すことはある?

 どうやって作ったか忘れた時や、誰かに展示会で見た作品を紹介する時等、時々読み返します。

好きなはてなブロガーは?

 フォローさせていただいているブロガーの方はみなさん尊敬しています。あまりTwitter等でもリプライを頻繁にするタイプではないですが、楽しく拝見させていただいています。

はてなブログに一言メッセージを伝えるなら?

 ブログを書くことで考えが整理されたり、感想いただけたり、参考にさせていただいたりと色々なメリットがあると感じています。いつもありがとうございます。

10年前は何してた?

 ロボット作るかゲームするか勉強するか寝るかの生活をしていました。

この10年を一言でまとめると?

 10年の間で自由にものを作って更に発信するようになったなーと思います。

まとめ

 何事も新しいことを始めるのはハードルが高く感じますが、いざ始めてみると割と色々何とかなるなという印象です。勢いが大事ですね。できる限りやりたいことはとりあえずやってみる精神で生きていきたいと思います。読んで下さりありがとうございました。

【レポート】NT富山11/6(土)の展示作品ご紹介※全てではない

 11/6,7にNT富山というものづくりなら何でもOKなイベントが開催されており、11/6(土)の方に参加させていただいてきました。

NT富山2021 - PukiWiki

 出展は今年の6月のNT金沢以来だったので久しぶりに非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。 理工学AtoZと湊屋の皆様、運営の方々には頭が上がりません。本当にありがとうございました。 また、運営のえんじゅさん(えんじゅ@理工学AtoZ (@Enju_AtoZ) | Twitter)、ものひなさん(ものづくりの雛🐤ものひな (@senbankou21) | Twitter)にご挨拶させていただいた際にありがたいことに「NT金沢の際の下記レポートを読み、NT富山のポスター作製のために展示者の方に写真使用許可のご連絡をするのに活用した」とコメントをいただきました。
 自分が書きたくて書いたレポート記事であり、直接的に役に立つとは思ってもいなかったので、とても嬉しく感じました。

yoichi-41.hatenablog.com

yoichi-41.hatenablog.com

 ただ、前回もそうだったのですが、土曜にご出展されていた方々の全部のブースを回り切れていません…。理由としては自分のブースで自分の作品を紹介させていただていたり、他の方のブースでついつい話し込んでしまったり、気になるブースも常に人がいっぱいだったり、タイミング悪く出展者様がご不在だったりと様々なケースがあります。ご紹介できなかった方に関しては申し訳ありませんが、他意はありませんので何卒ご理解ください。またぜひどこか別の展示会でお話をさせてください!

 ※今回こちらの記事に掲載させていただいた方も、写真を撮らせていただく際にはひと声ご相談はさせていただいていると思うのですが、掲載NGや内容に誤りがある場合等、お手数をおかけしますがご連絡いただけましたら幸いです。

目次

 今回のご紹介はこちらのマップの1F①の上の方から順にご紹介させていただきます。

https://wiki.nicotech.jp/nico_tech/index.php?plugin=attach&refer=NT%E5%AF%8C%E5%B1%B12021&openfile=%E4%BC%9A%E5%A0%B4%E9%85%8D%E7%BD%AE.pdf

1F①

 エレベータの近くの一番ブース数が多い場所でした。途中でご紹介させていただく等身大初音ミクに圧倒的な存在感を感じました。タイミングが悪くお話しをお聞きできていない方はすみません。。

座禅マシーン他 byTMDものづくり工房さん

TMDものづくり工房 (@TMD_MWS) | Twitter

 座禅マシーンは私がお伺いしたタイミングではサーボモータの不調で動作ができない状態でした。前日までは家で問題なく動いていたのに、環境が当日に限って問題が起こることは私も経験があります。。日曜には分解したサーボを展示されていた様で、禍を転じて福と為すといいますか、すばらしい切り替え方だなーと思いながらTwitterを拝見していました。

 他の作品としては蒼穹のファフナーに出てくる壁?を再現された作品が印象的でした。ツイートにも書いていますが、LEDをマイコンで制御しているかと思いきや、「実はバッテリ充電用の基板のため特に制御をしていない」というお話をお聞きして良い意味で予想を裏切られて楽しくお話しさせていただきました!

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レーザのロゴ刻印、細かい部分もきれいです

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上の板の長さが改良された足踏み消毒システム

他にもペン立てやレーザカットして組み立てられた消毒システムとラズパイの画面スタンド等を拝見させていただきましたー。ありがとうございました!

人型ロボット3体(海賊、魔法使い、巫女)とくまのぬいぐるみロボ byあるば~とさん

あるば~と (@albertlabo) | Twitter

 3体のロボットと小さいタミヤのキットから改造して作成されたMicro:Bitで動くロボットを展示されていました。3体のロボットは前回NT金沢で展示されていた海賊のシフト君以外に魔法使いと巫女のロボットが増えていました。3体とも以前お話をお聞きしたメカノイドというキットを使用されています。来場されたお子さんに怖がられないロボットを作成されたいとのことで色々な衣装のものを作られており、ただなかなか難しいとお伺いしました。

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海賊のロボ、シフト君

 苦労話としては、服の引っ掛かりに関してかなり詳細を教えていただきました。巫女服は肩の部分が他の服と比べて(おそらく)狭いため、腕を上げる動作をする際に服が突っ張ってしまい、手を動かすことができないそうです。また、本来巫女服は袴?が上の服の上側に来るのが正しいそうなのですが、その様に着てしまうと遊びがなく、上半身の動きが同様に制限されてしまうとのことでした。私はまだロボットを作っても服を着せたことがないので、そういった問題があるということが具体的にイメージできていませんでした。参考になります。

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巫女服のロボットを斜め後ろから

 他にもメカノイド以外の部品はほぼ100均やドンキで購入されており、奥さんに「たまには高いものを買ったら?」というふつう言われそうな言葉とは逆の内容のコメントをいただいた話や、ドリキャスの銃型のコントローラ2本で2足歩行ロボの攻撃と移動を3歳のお子さんとご一緒に出られて途中からお子さんがロボットの移動を担当されたら思いっきり動かした結果意外と勝ち進めたお話等、大変楽しいお話を色々と教えていただきました!長い時間お邪魔してしまいましたが、ありがとうございました!

等身大初音ミク by六畳一間研究室さん

 NT金沢ではホワイトグリントがひときわ目を引いていましたが、今回一番目立っていたのはこちらの作品ではないでしょうか。主に3Dプリンタ外装を作成され、中身はMDFとアルミ角柱の等身大の初音ミクを展示されていました。遠目で見ている分には熱溶解式の3Dプリンタで作られているとは思えないきれいな仕上がりで驚きました。近くで見ると足の部分など、プリンタの造形サイズの制限によりパーツが分割されていることが分かります。大きいものはそこにいる、あるだけで存在感があり憧れを感じますね。

 個人的にグッときたのは首回りの機構とおなかの直動モータの配置です。頭側には穴があり、その穴に嵌るように球状関節のような球が体から生えています。それがずれないように前後左右の4か所にばねが付いており、首の前の2か所から伸びたロッドで首の角度を変えています。途中で壊れたところを、鷹鷹@人外ドールお迎え相談受付中 (@MintiaP) | Twitterさんの針金をお借りして復活したとお聞きしました。

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首がボールジョイントの様になっていて2つのロッドで動かす

 基本的にはサーボモータを使われていましたが、肩を上下する動作には直動機構が内蔵されたモータを使われていました。若干私の記憶が怪しいですが、腰の後ろにあるACアダプタからAC-DCで12Vに変換してからモータには電力を供給されていると伺ったと思います。

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肩をすくめる動作のための直動モータが斜めに2つ配置されている

 また、ボディへの印刷がとてもきれいにされていたので質問させていただいたのですが、プラモデル等で使われるデカールを使用されたとお伺いしました。あまりプラモデルを作ったことがなく、使ったことがなかったので今度検討してみたいと思います。

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プラモデル用のデカールを使用した文字やロゴ

 そういえばお話をしていたところ、たまたま先日私が出たオンラインイベント「ロボット座談会vol.1②」でNT富山の話を出させていただいたことがきっかけで出展を検討したとお伺いしました。輪が広がっていくというか、思わぬところで繋がるというか何というかわからないのですが、ロボット座談会に出て良かったなーと思いました。ありがとうございました!

漏音扉 by金子さん

 どこでもドアやハウルと動く城のドアの様にカギを変えてドアを開けると繋がる先が変わる(山、等)という作品を展示されていました。扉の内側にはタブレットとLEDテープ、マイコンがあり、光の色を変えています。鍵の形がポイントで、スイッチを押すことで制御を切り替える…予定だったそうなのですが、今回はコンセプト展示とのことで裏で無線のコントローラで出展者様が操作をされていました。すごく雰囲気があるというか、素敵な作品でした。実際の扉のサイズでできないかという様なこともお話しされていて、もし今後どこかで展示されるのであれば見に行きたいと思います。ありがとうございました!

マスク型拡声器、ミニ八卦炉、3Dプリント品等 by理工学AtoZさん

えんじゅ@理工学AtoZ (@Enju_AtoZ) | Twitter
ものづくりの雛🐤ものひな (@senbankou21) | Twitter
めかとろ人間 (@polaris581) | Twitter 湊屋さんと掛け持ちで所属?

 主催の方々のブースです。マスクにマイクを仕込んで、スピーカから音を大きくして出す作品や、東方Projectに出てくるアイテム?を実際に作成されていたり、3Dプリントされた色々なものを拝見させていただきました!拡声器は声が入力されると猫のひげの様に配置されたLEDが広がる方向へ光ります。音量で光り方を変えることも検討されたとお伺いしたのですが、しきい値の調整が難しいこと等もありパターンは1通りにされたそうです。パターンが1つだと言われなければ気が付かない位、声に応じて光っていた様に見えたので私も個人的な印象でも全く問題ないと感じました。マスクの工作いいですね。私の人間味マスクはほぼお面でかつ、被ると前が著しく見えづらいのでもう少し装着しやすい別なマスクのアイディアが浮かんだら作ってみたいなと思いました。

 他にもものひなさんが3Dプリントされた色々な作品を見せていただきました!山形大学の多田隈理一郎氏の球状歯車のプリント品、一体成型のヒンジ、透けるほど薄い厚さの名刺等、3Dプリンタを持っている身としては参考になりテンションが上がるお話をたくさん聞かせていただいてとても充実した時間でした!

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シャチョーチャレンジ、サポート材無しでここまできれい

運営含め、本当にありがとうございました!

1F②

 1Fの通路を挟んで正方形のスペースにも展示がありました。ちょうどお話し中だったり、最後で時間が無くなってしまったりしてお話しできていない方が何人かいらっしゃいます。ごめんなさい。。

時計、開発ボード等 by 0TechWorksさん

0TechWorks (@0TechWorks) | Twitter

 NT金沢ではボードを購入させていただいた0TechWorksさんの展示です。相変わらず密度がすごいです!普通なら配線を少なくするため、多くのLEDマトリクス等を光らせる際には光るLEDを高速で切り替えながら点灯するダイナミック点灯をするのが一般的ですが、きれいに見せるためにスタティック点灯(一つ一つをマイコンから制御する)を貫かれており、圧倒的なこだわりを感じます。今回の時計では、時刻の正確性を上げる工夫もされていることをお伺いしており、リアルタイムクロックモジュール(RTC)について黒いパッケージだとノイズが載って精度が落ちるところをセラミックのパッケージ(パッケージがGNDとなるらしい)を使用することで精度を落とさない様にしているそうです。サイズも手はんだでは到底できない様なサイズです。指で差している白色のチップがRTCでその2つ右側の黒い四角がUSBシリアル変換とお聞きしたと思います。

 写真を撮り忘れてしまいましたがマイコンへ書き込む際には専用のUSBシリアル変換の治具を前面のPADへ押し当てて書き込みを行います。マイコンは2個搭載されておりRTCクロックから時刻を受け取るマイコンと、そのマイコンからデータを受け取るマイコンでそれぞれ通信する構成とのことです。円形のLEDへ広がる配線のパターンも素敵です。

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基板を裏から眺めた状態、ボタンは時刻設定用

ありがとうございました!!

4脚ロボットピピ美ロボ by元ロボット芸人髙橋ちゃんさん

元ロボット芸人髙橋ちゃん (@pokipoki121) | Twitter

 NTイベントでおなじみ、ピピ美ロボの工夫点をご紹介いただきました!ベースの上下の樹脂は手加工で作成されたとお伺いしました。よくよく拝見すると細やかな工夫がたくさんありました。写真の丸い柱はバッテリを収納するために溝があり、横にスライドして外すことができます。また、サーボの方は丈夫とのことですが、ケーブルが破損してしまうことがあるとのことで前回のNT金沢で破損したケーブルを交換されていたそうです。他にもKRS3304というサーボは中身が金属ギヤで丈夫なのですが、樹脂ギヤのサーボでは破壊されてしまったことや、足の先端にはダミーサーボというサーボの形状をした公式の樹脂部品を使用されていること、見た目のかっこよさからトルクスのネジを使用されていること等も教えていただきました!先日のロボット座談会でもコラボさせていただいことをご紹介させていただきましたが、今回もありがとうございました!

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黒い柱の右下の板部分の切り欠きに注目

LEDキューブ、4bitCPU、分解品展示等 byFaTSさん

FaTS (@FaTShtmc) | Twitter

 前回のNT金沢で拝見したLEDキューブの他に、今回は自作CPUも展示されていました!お若いのにすごい...。あまりにすごいのでどういったきっかけがあったのかをお聞きしたのですが、中学3年生の頃に金沢大学の秋田先生の研究室にお邪魔する機会があり、そういった知識を得られたとお伺いしました。ぜひこのまま突き進まれてほしいです。

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全て配線は好きな色の青色にされたと伺いました

 また、こちらのCPUは私は見ただけでは全く何が起こっているのかわからなかったのですが、手動送りモード(ボタンを押すと1処理ずつ動作が進むモード)に切り替えていただいて、処理を解説していただきました。細かい部分は記憶があやふやで申し訳ないのですが、覚えている範囲で書きます。ROMの設定で2つの数の足し算が実行されるようになっており、右下の黄色のLED4つずつが入力の数値です。入力の数値は下のDIPスイッチで切り替えが可能です。右上の素子が逆Tの字型になった基板の赤いLEDに順番に値が転送され、最後に和が出力される様になっていました!時々チャタリング(電気的なON、OFFを繰り返すノイズのようなもの)により、処理が飛んでしまうとのことで、そこも含めて興味深かったです。
 他には昔のビデオカメラを分解されて、基板の不具合をアクロバティックに修正されている様子やなぜか可動式のコネクタを使われている部分等も説明していただきました。小さい頃は訳も分からず家電を分解させてもらっていましたが、今分解すると色々違った視点でも見られて面白そうです。ありがとうございました!

球形ディスプレイ他 by Prototype0.9(やまたい)さん

やまたい@ものつくり (@yamatai_mk) | Twitter

 Twitterで見てずっと気になっていた球面ディスプレイを見せていただきました!実は私が2Fのブースで展示中に遊びに来て下さり、話をしながら球面ディスプレイのお話もお聞きしたのですが、その後はタイミングが合わず現物を見ながらのお話ができていません。小さい球面ディスプレイは給電は無線給電、大きい方はスリップリングと使い分けられていたり、大きい方では高速な処理が可能なTeensyというマイコンを使われていること等をお聞きしました!大きい方は一見すると下にM5Stackがついているのでそちらで制御しているように見えるので、やはり直接お話をお聞きできて良かったです。

 作られたきっかけとしてはHomeMadeGarbageさん(HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) | Twitter)が球面のバーサライタを作られていてNeoPixcelでないLEDテープでできるということを知って作成に取り掛かられたそうです。おそらくこちらのページでしょうか?私もHomeMadeGarbageさんはいつもすごいスピードで色々なものを作られていてすごいなぁと思いながら拝見しています。

homemadegarbage.com

 他に面白かったお話としては表示するコンテンツがなかなか難しいということがありました。地球を表示されていましたが、元々球体形状の画像というのは多くないため、何を表示するのかが難しいということでした。VRだとよく全天球カメラのようなもので撮った映像が表示される球体に入り込んで形式を見るコンテンツ等もありますが、球体の外側のため、また趣旨が異なります。円周の外側にLEDが取り付けてあるため、今は内側から反対側面のLEDは見えませんが、「逆に内側に取り付けると全天球カメラの映像を見るのと同じ様になるかも」というお話も興味深かったです。ありがとうございました!

ロボット数体(自動演奏、おみくじ、旗上げなど)by 音楽研究所さん

Tetsuji Katsuda (katsuda10) (@Tetsuji_Katsuda) | Twitter

 音楽研究所さんの演奏ロボットを見ると展示イベントに来たなぁと実感します。毎回恒例となりつつあるおみくじを引かせていただいたところ、今回は小吉でした。小の後は吉しかないとのことで、安心して見ていられました。

 また、Twitterで拝見していたコミニュケーションロボットについても見せていただきました。ツイートに書いた通りですが、私も最近少しだけROS2を使って遊んだりしているので今後また拝見するのがとても楽しみです。音楽研究所さんのロボットのデザインは統一感と言いますか、何となく制作者がわかるのが不思議だなと思いつつ素敵だと思っています。ありがとうございました!

2F ③

2Fです。1Fの会場から少しだけ離れた位置でしたがその分午前中はゆっくり話せた気がします。午後の後半はどっぷり1Fを見て回ってしまっててーもん君にブースを任せっきりにしてしまっていました。いつも思いますが、展示して説明もしたいし他の人の展示も観たいしなかなかバランスが難しいですね。人が多すぎるとブースを全然離れられないケースもあると思いますが、今回は来客の方が多すぎず良いバランスだった気がしています。また、タイミングが悪くNaXIaさんの展示を拝見できていません…。最初に見に来ていただいていたのに申し訳ありません。次回また拝見させてください!

多面体工作、酒好きグッズ、くじ。 by ちょうあい多面体さん

Katayama (@cho_ai_hedron) | Twitter

 NT金沢では確率変動くじの結果がアクリル片をたくさんいただいてホクホクだったのですが、今回の紐くじではなんと2600円相当の今治タオルを300円でいただいてしまいました!めちゃくちゃ得してしまった。これは次回も引くしかないですね。

 メインの展示としては多面体が多重に重なった作品と思います。サイズがぴったり収まるように全て手計算で寸法を計算された後にUV印刷をしてカッティングマシンでカットされて作成されたとお伺いしました。私は学生時代に計算ミスをすることに関して自信があったので、とてもではないですができません。よくよく見ると実際に辺になっておらず線が書いてあるだけで多面体が作られていたりとその辺りも面白いです。

 他にも写真を撮りそびれてしまいましたが、UV印刷やレーザカットで作られたパズルやバッジ、反射素材にUV印刷したキョンシー風のお札等、楽しい展示をされていました。ありがとうございました!

絵本と不思議な生き物が映り込むランプ byホシバナさん

ホシバナ (@hoshibana_Art) | Twitter

 何だか気になる箱があるなぁと展示準備をしている時から気になっていたのですが、なんと、不思議な生物が映りこむ箱でした!「絵本を読んで下さい」と言われて夢中で素敵な絵本を読んでいて全く気が付かなかったのですが、画面にふわふわと浮いている生き物が動いています。透明な液晶の裏側に電球があり、月の様に見える仕組みになっていました。絵本の方も幻想的で不思議な雰囲気でした。コンセプトがある展示というのは良いですね!私の展示は雑多で統一感がないのである種のあこがれがあるかもしれません。ありがとうございました!

コンデンサヘッドホン 他 by 湊屋さん

電脳妖精☆ミント (@MINT9821) | Twitter

めかとろ人間 (@polaris581) | Twitter

CPU@鋼鉄軍人Flame.Over.X (@kageyumitomoki) | Twitter

ハイド@湊屋 (@HEXA_RPY) | Twitter

 何度かご一緒の展示会に出展させていただいていたのですが、意外とタイミングが悪かったりしてしっかりとはお話をお聞きできていなかった気がします。今回はCPUさんに非常に丁寧に解説していただきました!コンデンサヘッドホンはかなり高めの電圧(確か600V位)で薄膜を両面から静電気で引っ張ることで駆動するヘッドホンです。開放型というタイプで耳と反対側の部分にも穴が開いているので視聴したところ全然詳しくないむしろ鈍い私でも音に対して解放感?を感じました。ただ開放型の問題点として、無数の穴が開いているためほこり等が入り込んでしまうことがあるそうです。そうするとそれが悪影響を及ぼすことがあるため市販のものは薄い膜で覆われていて今後はそういったことも検討されるとお伺いしました。

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めちゃくちゃかっこいいコンデンサヘッドホンの片耳側

 びっくりしたエピソードはアルミが吹っ飛んだお話でした。災害時に暖を取る様なアルミ蒸着シートの膜を静電気で引っ張ることで駆動されているそうなのですが、その一部だけに電流を流すようにしたところ、アルミの膜が吹っ飛んでしまったとのことでした。今ではドーナツ状の枠の全てを接点にすることでそれを防いでいるそうです。すごい...。また、膜を貼る部分は糊でくっつけられているのですが、糊は導電性がないので逆側の基板の金メッキ部にねじ止めすることで導通を確保しています。ばらしていただいたタイミングで写真を取ればよかったのですが、取りそびれてしまいました。作り方の同人誌も出されていて憧れます。私もいつか技術書典に出してみたいです。回路の知識が非常に浅い私にも分かる様に解説してくださりありがとうございました!とても興味深かったです!

角パイプで組んだメカナムラジコン、自作CPU by みやこ電子工房さん

みやこ電子工房 (@miyadenshikobo) | Twitter

電子ライダー (@denshirider) | Twitter

 名古屋から一緒に来ました!すごい勢いでメカナムのロボットを作っていたのは知っていたのですが、一見するときっちりしたフォーマットのチラシが大好きだったので紹介させてください。読んでいてびっくりしたのがラズパイPicoをPythonの対話モードのままで使っており、PCと対話して動かしているところです。それについてまとめの説明が「率直に言うと今回の手法は間違いです!」というのがNTのゆるさを絶妙に表している感じがします。

 もう一作の目玉はGUGENというコンテストにも投稿されている自作のCPUです。私は普段自分の作品で100いいねも行ったら完全にお祭り状態なのですが2021/11/08の時点で447いいねがついています。私は何も特殊な文を添えた訳ではないので、ひとえにこの作品の魅力の結果だと思います。ピコピコ光るのは何だか見ているだけでわくわくしてしまいますね。コンテストの方も陰ながら応援させていただきます。ありがとうございました!

人間味マスク、パリピロボ、他 by パスコンパスとてーもん

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左半分の2つがてーもん君の作品で、右が私の作品です

パスコンパス (@pscmps) | Twitter

てーもん (@temon_cs12a) | Twitter

てーもん君の展示

 てーもん君には毎回車で送ってもらっていてめちゃくちゃお世話になっています。電車だと日帰りはたぶん厳しいですね。下のツイートはとあるロボコンで使用できないかと検討されているてーもん君作の最新作、垂直コーヒカップです。載っているお客さんは阿鼻叫喚になりそうな気がしますが、そこも含めて楽しい展示と思います。最近買ったばかりの3Dプリンタを使ってもりもり改良されている様子も見ていたので今後も一緒に楽しくものづくりができたらと思います。

 もう一つのてーもん君の作品はNT富山のポスターにも載っているロボット型ムービングライト(パリピロボ)です。ニコニコのデイリートピックスに取り上げられたりと大人気ですね。前回のNT金沢では怒涛の2日間を乗り切りましたが、今回は最後の方でサーボモータが不調になり回転が止まってしまいました。そういえば前述の回転球体ディスプレイのやまたいさんと話し込まれている様子を横から見ているのがなかなか楽しかったです。ありがとうございます!

https://home.lchika.club/posts/moving-light-robot

私の展示

 展示後に写真を見返して気が付いたのですが、私の展示はやたら数が多く小物が多いです。前回出して特に更新がない人間味センサ以外の何等か更新があったものを紹介させていただきます。

  • 人間味マスク
     NT金沢以来放置していたら、ホットボンドが全て取れて眉毛の抵抗が折れていて前日深夜に修理しました。修理ついでに針金やバンドを使ってハンズフリーでかぶれる様にしてみたのですが結局視界が悪すぎて一回しかかぶりませんでした。要改良です。

NT金沢の時の動画ですが、動きとしてはこんな感じです。

  • マトリクスチャン
     ししかわさんのスタックチャンをリスペクトしたロボです。M5のコンテストに出していましたが、現地出展は初お披露目でした。3Dプリンタで機構を一体成型で出力していたり、小さすぎてモータが入らないので使ったことがなかったバイオメタルを使ってみたりと結構私の中ではチャレンジングな作品でした。首の動きはめちゃくちゃ小さいですが、何とかこの動画では視認できるでしょうか。

  • 機構キーホルダ サイクロイド
     こちらはMakerFaireTokyo2021のオンライン出展で初出しで現地出展は初でした。最初に突起の数を間違えて5個にしてしまったところ、外側のカムが反転して回らずそれはそれで面白い感じになっています。

↓ミスった方の動き

↓正しい動き

  • めかとろろ(マンガ)

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5~6年の時を超えて世に出たメカトロ工作マンガの表紙

 これは今回の隠し玉で今までにないタイプの作品でした。実は5~6年前に電子工作のマンガを描きたいと思いキャラクタを考えて1ページ描いては挫折し、また2~3年前に同じことを思って別のキャラクタを考えて表紙だけ書いて挫折していました。今回、NT富山の直前にとあることをきっかけに思い出し、オタク友達3人に深堀してもらいながら急激に解像度を上げて4コマ12個で1話分のネームを完成させました。清書は現時点では9話位までできており、最後の方はネームの状態でしたがとりあえず印刷して置いておきました。ご興味を持って下さりそうな方には読んで下さい!とずけずけとアピールをすることで暖かいお言葉をいただいてエネルギーを充電してきました。こちらのアカウントで週1に4コマ1つのペース位でまずは12個分出せればと思っています。フォローいただいたらめちゃくちゃ嬉しいのでもしよろしければお願いいたします。

オエカキ・パスコンパス (@oekkpscmps) | Twitter

まとめと少し宣伝

 毎度自分でも軽い狂気を感じますが、だいたいここまでで1万6千字位です。日曜の夜の4時間と月曜の夜3時間位で合計ざっくり7時間位でしょうか。こういうのは勢いですね。実は過去のイベントで途中で力尽きて下書きのまま眠っているレポートもいくつかあります。
 失礼なことや誰かを傷つけることはない様に可能な限り注意しながら書いていますが、内容の誤りや掲載NG等その他ありましたらお手数をおかけしますがご連絡いただけましたら幸いです。前回のものも明らかに長すぎて完全に自己満足のつもりだったのですが、読んで下さる方もいて嬉しいです。「このレポートを読んでイベント出てみようと思いました!」とかもしいつか言われたら嬉しすぎるなぁと妄想したりもします。私ももちろん最初から出展側で参加していたわけではなく、何回か見学していくうちに出展してみたくなって出展しています。最初は見学に行ってみるだけでも楽しいと思います。
 直接お話しした際には言いそびれてしまったのですが、今回えんじゅさんがNT富山を初開催される動きをTwitterで見ていて、「あ、イベントって主催できるんだ」と思いました。そんなこんなで私も今仲間と一緒に「つくろがや!」というイベントの準備を進めています。このままコロナが落ち着いていてくれたらだいぶ嬉しいのですが、色々想定しておくに越したことはないので入場者管理等含めて色々と検討をしています。お近くの方、ご興味ある方はもし遊びに来ていただけたら嬉しいです。そちらの情報はこちらのアカウントからご案内します。

つくろがや! (@tsukurogaya) | Twitter

 読んで下さり、ありがとうございました!また、どこかのイベントでお会いしましょう!

【リモート】オンライン非対応の1人用無料PCゲームを無理矢理オンラインで友達と遊ぶ方法

 タイトルがちょっと分かりづらいですね。 もう少し丁寧に言うと「通信プレイのできない一人向けの無料PCゲーム」をGoogle Chromeの「リモートサポート機能」を使って離れた友達とオンラインで交代しながらプレイをして遊んでみたという感じです。
 今回は私は技術的にプログラムを書いたり全くしていないですが、裏を返せば「誰でも実施可能で意外と知られていない機能なので、応用の仕方によっては面白いことができるのでは?」と思いブログに書きました。

目次

背景

 大学にいた頃やコロナ前はよく友達の家へ行ってわいわいゲームをやるのが好きでした。私がスプラトゥーンを友達3人に買わせてしまったエピソードもこちらで紹介しています。

yoichi-41.hatenablog.com

 複数人の対戦ゲームももちろん好きなのですが、意外と一人用のゲームをコントローラを交代で持ち替えながらプレイするのが楽しかったです。マリオコレクションPortalかまいたちの夜弟切草クロックタワーやUNDERTALE等色んなゲームを定期的に集まっては遊んでいました。オンライン対応の対戦ゲームはネット越しでも時間を合わせれば遊べますが、こういった1人向けのタイトルはオンラインだと難しいため、最近はそういったゲーム会は開催できていませんでした。
 そんな中、コロナ禍の影響もあり在宅ワークや趣味でラズパイを触る機会があり、ネットを介したリモートログイン機能の便利さに気が付きます。これをうまく活用すれば、今まで開催していた様な「一人用オフラインゲームの回しプレイ」がオンラインで復活できるのではないかと思い、調べてやってみたら意外と簡単にできてしまったのが今回のお話です。

用意するもの

GoogleアカウントとGoogle Chrome

 Chromeリモートデスクトップ機能を使うので、GoogleアカウントとChromeのインストールは必須です。逆に言えばこれさえすれば面倒なIPアドレスやら何やらの設定は一切不要です。この2つはリモートで遊ぶ友達全員が用意する必要があります。

Zoom、Discord等、通話ツール

 Chrome上でGoogle meetで通話することもできますが、通話ツールは分けた方が良いと思います。参加側で操作しないターンのプレイヤーは通話ツールの画面共有機能を使って画面を見ます。ホスト側(ゲームを起動しているPCを持っている人)は画面共有でアプリを選択して音も共有する必要があります。また、場合によってはChrome側からと音が2重に聞こえてしまうのでクライアント側(参加者側)のプレイヤーは音量ミキサーでリモートデスクトップの音量を切る必要があります。私は今回はDiscordを使いました。

プレイしたいゲーム等

 今回はDELTARUNEのChapter2をプレイしました。現時点でChapter1,2は無料で公開されており、それぞれ順調に進めば6時間もあればクリアできるのでおすすめです。有料だとこの記事の方法でプレイするのは若干私的利用の範囲を超えるのか超えないのかわからない様な気もします。いや、でも最近は動画投稿サイトでゲーム配信等も頻繁に行われているので大丈夫なのでしょうか。あまりその辺りは詳しくないので実際に実施する場合は調べていただければ幸いです。
 ゲーム以外でも本来の目的でPC操作を手助けするのも楽しそうです。CADモデリングアバターモデリングなどを一緒にやるのも楽しそう。

DELTARUNE

実施の手順

手順は非常に簡単です。

  1. ホスト側でゲームを起動する

  2. 通話ツールで通話し画面共有をする

  3. ホスト側でGoogle ChromeChromeリモートデスクトップへアクセスし、リモートサポートのコードを発行する https://remotedesktop.google.com/support/

  4. クライアント側でも同様にChromeリモートデスクトップのサイトにアクセスし、リモートサポートの接続コードを入力しホスト側のPCへ接続する

  5. ホスト側で承諾ボタンを押す

  6. クライアント側からホスト側のPCへ繋がり、各種操作ができる様になる(キー入力等も可能)

 別のオンラインのプレイヤーへ交代するには、そのタイミングでリモートサポートの接続を切ってコードを再発行し、交代先のプレイヤーに同様の手順で接続してもらえば大丈夫です。

まとめ

 普通のリモートデスクトップ接続だと、繋がれるPC側のPCはロック状態になってしまったりすると思います。それに対してChromeリモートデスクトップのリモートサポートを使えば、気軽に画面を共有しながら操作も渡すことができました。ただ、接続する側は接続先のPCのフォルダを開いたりなんでもやり放題なので、信用できる相手と一緒に実施するのが大事ですね。
 やって良いのかグレーな気がしますが、Nintendo Switchの画面をHDMIキャプチャーとOBS StudioでPC側で取り込んで、PCからNintendo Switchにコマンドを送信できる外部機器をPCに接続すれば、理論上は「オンラインを介したローカル2人プレイ」もできるのではないでしょうか。

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ワイワイ遊ぶ絵(使いまわし)

 密かに作成が挫折している非対称のVR音ゲー(PC操作で音を出す方と、VRで音に従ってブロックをタッチする方に分かれて2人プレイする音ゲー)をローカルPC上で実施するのもリモートサポートを使えば遊んだりデバッグしたりできそうです。他にもローカルのみの対応のものを簡易的に無理矢理オンライン化することができると思います。ぜひ触って遊んでみてください。読んで下さり、ありがとうございました。

【ポエム】みんなでものづくり沼に沈みたい話+オンラインイベントに出る宣伝

 前回、前々回のポエムが想像以上に反響がありました。ありがとうございます。就活のエントリーシートを友達に見てもらった時、「感情が感じられない」と一蹴されたことのあったのですが、あの頃からだいぶ成長できたのかもしれません。 おそらく「何で手書きで書かなければいけないのか意味のわからないと思いながら嫌々書いたエントリーシート」と「書きたくてしょうがなくなって溢れた文章」とでは熱量が違うのでしょう。

前回↓(全部ポエム)

yoichi-41.hatenablog.com

前々回↓(途中からポエム)

yoichi-41.hatenablog.com

 今回は「人を巻き込んで一緒に沼に沈みたい」という話を書きます。私の場合、趣味のものづくりと展示会への思いが強すぎて主にそのことになってしまいがちですが、全人類少なからず似た感情はもっているのでは?とも思っています。比較的一般的な表現になってきていると思いますが、念のため記載すると「沼に沈む」というのは比喩で「特定のジャンルにどっぷりつかる、ハマる様子」を表現しています。

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電子工作沼にハマるパスコンパス

 私は「人にものを勧めること」が割と好きです。そして振り返ってみると比較的勧めることが成功しているケースもありました。伝える技術を何かで学んだ訳ではなく、ただ全力で「これがおもしろいよ!!」と話したり一緒に遊んだりしていたらありがたいことに自然と周りの方も共感してくれた形でした。もちろん人によっては別に刺さらないこともあります。せっかくなのでどういう時に刺さってどんな時にはうまくいかないのか、ちょっと分析してみようと思います。

目次

成功例:Wii Uを3人に買わせてしまった話

 大学にいた頃の話です。私はロボットを作るか、ゲームをするか位の選択肢しかない一般的な工学系の学生だったので、褒められたことではありませんがよく研究室のプロジェクタを借りて友達の家で夜通しゲームで遊んだりしていました。当時Wii U任天堂の最新のゲーム機でしたが、いまいちピンとくるソフトがなく、最新ソフトよりはバーチャルコンソールで昔のソフトをDLして交代しながら遊ぶことが多かったです。

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イカのゲームをプレイする様子

 そんなある時、某イカのゲームが発売されます。「何だこれはめちゃくちゃ面白いじゃないか、みんなでやりたい!!」当時そう思った私は買ってすぐのスプラトゥーンを持って友達の家に泊まりに行きます。まだ黎明期でネット越しのプレイヤーも勝手がわからないため、わちゃわちゃしていました。そのため、いい感じで初心者の友達も私も勝てるタイミングがあり大いに盛り上がりました。数週間後には結果として6人で遊んでいたうち3人が新たにWii Uスプラトゥーンを買ってネット越しに一緒に遊んでいました。そのうち2人は元々別なFPSゲームが好きだったこともあったと思います。
 これだけ書くと私がジャイアンの様に無理矢理友達に買わせたのではないかと思う方もいるかもしれませんが、別に当時は「買え、買え」と直接的な強い言葉は言った覚えがないです。ただただ一緒に楽しく遊んでいてずぶずぶと自分含めスプラトゥーン沼にハマっていきました。 この時に成功した理由は主に3つあると思っています。

  • 友達も元々ゲームが好きだった
  • 私も友達もめちゃくちゃ楽しんでいた
  • ゲームもソフトも買い切りでお金がいくらかかるか見えていた

失敗例:電子工作同好会メンバーがガッツリ減ってしまった話

 次は失敗例です。失敗と言っても個人的には大失敗ではなく「人によって物事の優先度は違うよなぁ」と実感した体験でした。会社に入社してすぐ、仲良くなった会社の同期の友達とカレー屋で「大学のロボ研みたいなサークル作りたいよね」という話をしていました。彼もまた在学中、別大学でロボ研に所属していたのです。そこから新人研修の途中、技術系の新人の仲間に声をかけながら社内同好会設立の手順を踏んで研修中の7月に同好会を立ち上げました。当時、勢いだけで作っていたのであまり深いことは考えていなかったのですが、結果として設立の際には20人弱ものメンバーがいました。活動も手探りで、部品を買い足し買い足し私が調べながら授業の様に活動を進めていました。
 ところが新人研修が終わった辺りからどんどん参加率が下がっていきます。理由は直接はあまり聞いていませんが、おそらく下記の流れの人が多かったと思います。新人研修中の集大成として1つのプロトタイプを作る研修があり、「それに活かせそう」と興味を持ってくれた同期の仲間が多かったのですが、実際に部署に配属されてそこから離れた内容の仕事になるとあまり魅力を感じなくなった…という流れです。電子工作に対する優先度は人によって違うのです。

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人それぞれ優先度が違う(違ってよい)

 これは良い悪いではなくて、個人の価値観なので何も問題はないと考えています。もちろん当時は寂しかったですが…。とはいえ、その中にも電子工作が刺さったメンバーが私と上述の友達を含めて4人いて、今でも一緒に展示会に出たり楽しく活動しています。お礼は時々伝えていますが、心から一緒に活動してくれて嬉しいしありがたいと思っています。興味深いのが、その内2人は大学時代特にものづくりサークルに在籍していたわけではなかったことです。同好会はきっかけにはしてもらえたと思うのですが、2人ともあれよあれよという間に趣味で専門分野外の領域まで手を広げています。あんまり詳細に書くとあれなので少しぼかしました。

ここから、私が思ったことはこんな感じです。

  • 人によって優先順位は違って、そこに良し悪しはない
  • 自分で本当にやりたいと思うかは過去にやっていたかどうかとは関係ない
  • どれ位お金がかかるか見えないとそれが止める理由になりうる

 もちろん工学系の大学に進んでいた時点でそういったことに興味があるのは間違いないですが、自分の時間を使って趣味で「手を動かす」というのは意外とやらない人が多い印象です。趣味の工作、個人的にはめちゃくちゃ楽しいんですが、世の中楽しいことは沢山ありますし、そこはその人の選択ですので私が何か言うことはできません。仮に言ったとしてもその人を無理矢理どうこうすることはできないでしょう。私も仮に「電子工作やめろ」と誰かに言われても無視します。

 ここで冒頭の話に少し繋がってきます。無理矢理にやってもらうのは無理だし良くないと思うのですが、「"潜在的に"電子工作やものづくりにハマりうる方」というのは実はたくさんいると考えているのです。「やったことないから…」「難しそうだから」と言ってやる前から可能性を狭めてしまうのはもったいないと強く感じます。実はちょっとやってみたら小さい頃積み木やお絵かきが好きだった原体験を思い出して「ものづくり楽しい!!」となるケースって発生しませんか?私自身がものづくりが好きすぎてバイアスがかかっているのは何となく理解はしているんですが、でも「絶対100%そんなことは起こり得ない!」とは言い切れないんじゃないでしょうか。もちろんやってみて刺さらない人もいると思います。別にそれはそれで問題ありません。でも仲間になれる可能性がある人を埋もれたままにするより、何かきっかけにもし一緒に楽しむことができたら楽しいのでは?と妄想してしまうのです。

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そういえば絵描くの好きだったなと思いだした人の図

成功例:3Dプリンタの輪の話

 もう一つ成功例を書きます。 ゴリゴリチューニングされるタイプの3Dプリンタ使いの方からすると鼻で笑われてしまうと思うのですが、私はFLASHFORGEの adventurer3という機種の3Dプリンタをかれこれ3年位愛用しています。柔らかい樹脂等は出力不可で改造等もしづらいですが、ツールとして3Dプリンタを使いたい方にとってはかなり良い選択肢だと感じています。特に買ったばかりの時は嬉しすぎて3Dプリンタの作ったサンプルをカバンに入れていつでも見せられる様にしていました。機構キーホルダシリーズもそれがきっかけで思いつきました。

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6台の3Dプリンタを紹介して調子に乗る

 そんなことを続けていると友達や知り合いの方から3Dプリンタ購入の相談を持ちかけられます。私としては自分が使ったことがある機種しか説明できないので初めて買ったadventurer3の良い点、悪い点を説明します。その後、対面で相談してくれた方はほぼadventurer3系列の3Dプリンタを購入してくれています。トラブル時に直接相談できるのが大きなメリットに感じるのかもしれないですね。今まで直接相談を受けておすすめして実際に購入まで至ったのは6人です。6人となるともしかしたら営業職もできるんでは調子に乗ってしまいそうになりますが、本職の方に白い目で見られると思うのでやめます。

  • 普段からアピールしていると、覚えててくれて話を振ってもらえることがある
  • 割と身近な人の口コミの力は侮れない

 やっぱり目の前の人がそれを使っていたり、自分の目で見たり体験したりすることって説得力が段違いだと思います。電子工作、話だけ聞くと難しそう…と敬遠してしまう人もいざ手を動かしてみてブロックプログラミングをやってみたら印象が180deg変わるなんてこともざらにあるのではないでしょうか。後はこの3Dプリンタの場合は相談してくる人はだいたいもう買う気なので話が早いというのもあると思います。

まとめ

 簡潔に言うと今回の内容はこんな感じです。

  • 興味があったりハマる素質がある人の背中を押して一緒に沼に沈みたい
  • 仮にハマらなかくても悪いといったことは一切ない

 なぜ一緒に沼、特にものづくり沼に沈みたいかというと、単純に楽しいからですね。楽しさを共有したい気持ちが強いです。やれることが増えた時の楽しさ、アイディアが形になった時の楽しさ、人からフィードバックもらえた時の楽しさ等々…挙げるとキリがありません。一人で突っ走らないで色んな人を巻き込めたらなぁと思います。もしくは突っ走っても同じ速度で走ってくれる仲間を見つけるかでしょうか。割と同好部のメンバーや大学の頃から今も一緒にロボットを作っている友達とは一緒に走っている感覚かもしれません。本当にありがたいです。

 ポエムの投稿が続いています。ブログタイトルを「パスコンパスのポエム」に改名した方が良いのかもしれない。技術的な記事もそろそろ何か書きたいです。長文でしたが読んでくださり、ありがとうございました。

宣伝

 最後に宣伝です。今まで生でオンラインで話すイベントには出たことがなかったのですが、この度ものづくり沼に一緒に沈んでくれる人を探しに(?)ロボット座談会というイベントに出ることにしてみました。2021/10/10(日)の 19:00より開始です。
 「オタクの早語りになる」or「緊張してあまり話せない」の2択になりそうな予感もしていますが、何とか楽しく話せればと思っています。アーカイブも残る様なのでお時間ある方は見てみてください。主催は尾崎太祐さんとまつはちさんです。

尾崎 太祐 / ロボット劇作家🤖 (@ozata92) | Twitter

まつはし(まつはち) (@matsuhachi0f) | Twitter

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