パスコンパスの日記

何か色々作るのが好きです

【レポート】NT富山11/6(土)の展示作品ご紹介※全てではない

 11/6,7にNT富山というものづくりなら何でもOKなイベントが開催されており、11/6(土)の方に参加させていただいてきました。

NT富山2021 - PukiWiki

 出展は今年の6月のNT金沢以来だったので久しぶりに非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。 理工学AtoZと湊屋の皆様、運営の方々には頭が上がりません。本当にありがとうございました。 また、運営のえんじゅさん(えんじゅ@理工学AtoZ (@Enju_AtoZ) | Twitter)、ものひなさん(ものづくりの雛🐤ものひな (@senbankou21) | Twitter)にご挨拶させていただいた際にありがたいことに「NT金沢の際の下記レポートを読み、NT富山のポスター作製のために展示者の方に写真使用許可のご連絡をするのに活用した」とコメントをいただきました。
 自分が書きたくて書いたレポート記事であり、直接的に役に立つとは思ってもいなかったので、とても嬉しく感じました。

yoichi-41.hatenablog.com

yoichi-41.hatenablog.com

 ただ、前回もそうだったのですが、土曜にご出展されていた方々の全部のブースを回り切れていません…。理由としては自分のブースで自分の作品を紹介させていただていたり、他の方のブースでついつい話し込んでしまったり、気になるブースも常に人がいっぱいだったり、タイミング悪く出展者様がご不在だったりと様々なケースがあります。ご紹介できなかった方に関しては申し訳ありませんが、他意はありませんので何卒ご理解ください。またぜひどこか別の展示会でお話をさせてください!

 ※今回こちらの記事に掲載させていただいた方も、写真を撮らせていただく際にはひと声ご相談はさせていただいていると思うのですが、掲載NGや内容に誤りがある場合等、お手数をおかけしますがご連絡いただけましたら幸いです。

目次

 今回のご紹介はこちらのマップの1F①の上の方から順にご紹介させていただきます。

https://wiki.nicotech.jp/nico_tech/index.php?plugin=attach&refer=NT%E5%AF%8C%E5%B1%B12021&openfile=%E4%BC%9A%E5%A0%B4%E9%85%8D%E7%BD%AE.pdf

1F①

 エレベータの近くの一番ブース数が多い場所でした。途中でご紹介させていただく等身大初音ミクに圧倒的な存在感を感じました。タイミングが悪くお話しをお聞きできていない方はすみません。。

座禅マシーン他 byTMDものづくり工房さん

TMDものづくり工房 (@TMD_MWS) | Twitter

 座禅マシーンは私がお伺いしたタイミングではサーボモータの不調で動作ができない状態でした。前日までは家で問題なく動いていたのに、環境が当日に限って問題が起こることは私も経験があります。。日曜には分解したサーボを展示されていた様で、禍を転じて福と為すといいますか、すばらしい切り替え方だなーと思いながらTwitterを拝見していました。

 他の作品としては蒼穹のファフナーに出てくる壁?を再現された作品が印象的でした。ツイートにも書いていますが、LEDをマイコンで制御しているかと思いきや、「実はバッテリ充電用の基板のため特に制御をしていない」というお話をお聞きして良い意味で予想を裏切られて楽しくお話しさせていただきました!

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レーザのロゴ刻印、細かい部分もきれいです

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上の板の長さが改良された足踏み消毒システム

他にもペン立てやレーザカットして組み立てられた消毒システムとラズパイの画面スタンド等を拝見させていただきましたー。ありがとうございました!

人型ロボット3体(海賊、魔法使い、巫女)とくまのぬいぐるみロボ byあるば~とさん

あるば~と (@albertlabo) | Twitter

 3体のロボットと小さいタミヤのキットから改造して作成されたMicro:Bitで動くロボットを展示されていました。3体のロボットは前回NT金沢で展示されていた海賊のシフト君以外に魔法使いと巫女のロボットが増えていました。3体とも以前お話をお聞きしたメカノイドというキットを使用されています。来場されたお子さんに怖がられないロボットを作成されたいとのことで色々な衣装のものを作られており、ただなかなか難しいとお伺いしました。

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海賊のロボ、シフト君

 苦労話としては、服の引っ掛かりに関してかなり詳細を教えていただきました。巫女服は肩の部分が他の服と比べて(おそらく)狭いため、腕を上げる動作をする際に服が突っ張ってしまい、手を動かすことができないそうです。また、本来巫女服は袴?が上の服の上側に来るのが正しいそうなのですが、その様に着てしまうと遊びがなく、上半身の動きが同様に制限されてしまうとのことでした。私はまだロボットを作っても服を着せたことがないので、そういった問題があるということが具体的にイメージできていませんでした。参考になります。

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巫女服のロボットを斜め後ろから

 他にもメカノイド以外の部品はほぼ100均やドンキで購入されており、奥さんに「たまには高いものを買ったら?」というふつう言われそうな言葉とは逆の内容のコメントをいただいた話や、ドリキャスの銃型のコントローラ2本で2足歩行ロボの攻撃と移動を3歳のお子さんとご一緒に出られて途中からお子さんがロボットの移動を担当されたら思いっきり動かした結果意外と勝ち進めたお話等、大変楽しいお話を色々と教えていただきました!長い時間お邪魔してしまいましたが、ありがとうございました!

等身大初音ミク by六畳一間研究室さん

 NT金沢ではホワイトグリントがひときわ目を引いていましたが、今回一番目立っていたのはこちらの作品ではないでしょうか。主に3Dプリンタ外装を作成され、中身はMDFとアルミ角柱の等身大の初音ミクを展示されていました。遠目で見ている分には熱溶解式の3Dプリンタで作られているとは思えないきれいな仕上がりで驚きました。近くで見ると足の部分など、プリンタの造形サイズの制限によりパーツが分割されていることが分かります。大きいものはそこにいる、あるだけで存在感があり憧れを感じますね。

 個人的にグッときたのは首回りの機構とおなかの直動モータの配置です。頭側には穴があり、その穴に嵌るように球状関節のような球が体から生えています。それがずれないように前後左右の4か所にばねが付いており、首の前の2か所から伸びたロッドで首の角度を変えています。途中で壊れたところを、鷹鷹@人外ドールお迎え相談受付中 (@MintiaP) | Twitterさんの針金をお借りして復活したとお聞きしました。

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首がボールジョイントの様になっていて2つのロッドで動かす

 基本的にはサーボモータを使われていましたが、肩を上下する動作には直動機構が内蔵されたモータを使われていました。若干私の記憶が怪しいですが、腰の後ろにあるACアダプタからAC-DCで12Vに変換してからモータには電力を供給されていると伺ったと思います。

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肩をすくめる動作のための直動モータが斜めに2つ配置されている

 また、ボディへの印刷がとてもきれいにされていたので質問させていただいたのですが、プラモデル等で使われるデカールを使用されたとお伺いしました。あまりプラモデルを作ったことがなく、使ったことがなかったので今度検討してみたいと思います。

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プラモデル用のデカールを使用した文字やロゴ

 そういえばお話をしていたところ、たまたま先日私が出たオンラインイベント「ロボット座談会vol.1②」でNT富山の話を出させていただいたことがきっかけで出展を検討したとお伺いしました。輪が広がっていくというか、思わぬところで繋がるというか何というかわからないのですが、ロボット座談会に出て良かったなーと思いました。ありがとうございました!

漏音扉 by金子さん

 どこでもドアやハウルと動く城のドアの様にカギを変えてドアを開けると繋がる先が変わる(山、等)という作品を展示されていました。扉の内側にはタブレットとLEDテープ、マイコンがあり、光の色を変えています。鍵の形がポイントで、スイッチを押すことで制御を切り替える…予定だったそうなのですが、今回はコンセプト展示とのことで裏で無線のコントローラで出展者様が操作をされていました。すごく雰囲気があるというか、素敵な作品でした。実際の扉のサイズでできないかという様なこともお話しされていて、もし今後どこかで展示されるのであれば見に行きたいと思います。ありがとうございました!

マスク型拡声器、ミニ八卦炉、3Dプリント品等 by理工学AtoZさん

えんじゅ@理工学AtoZ (@Enju_AtoZ) | Twitter
ものづくりの雛🐤ものひな (@senbankou21) | Twitter
めかとろ人間 (@polaris581) | Twitter 湊屋さんと掛け持ちで所属?

 主催の方々のブースです。マスクにマイクを仕込んで、スピーカから音を大きくして出す作品や、東方Projectに出てくるアイテム?を実際に作成されていたり、3Dプリントされた色々なものを拝見させていただきました!拡声器は声が入力されると猫のひげの様に配置されたLEDが広がる方向へ光ります。音量で光り方を変えることも検討されたとお伺いしたのですが、しきい値の調整が難しいこと等もありパターンは1通りにされたそうです。パターンが1つだと言われなければ気が付かない位、声に応じて光っていた様に見えたので私も個人的な印象でも全く問題ないと感じました。マスクの工作いいですね。私の人間味マスクはほぼお面でかつ、被ると前が著しく見えづらいのでもう少し装着しやすい別なマスクのアイディアが浮かんだら作ってみたいなと思いました。

 他にもものひなさんが3Dプリントされた色々な作品を見せていただきました!山形大学の多田隈理一郎氏の球状歯車のプリント品、一体成型のヒンジ、透けるほど薄い厚さの名刺等、3Dプリンタを持っている身としては参考になりテンションが上がるお話をたくさん聞かせていただいてとても充実した時間でした!

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シャチョーチャレンジ、サポート材無しでここまできれい

運営含め、本当にありがとうございました!

1F②

 1Fの通路を挟んで正方形のスペースにも展示がありました。ちょうどお話し中だったり、最後で時間が無くなってしまったりしてお話しできていない方が何人かいらっしゃいます。ごめんなさい。。

時計、開発ボード等 by 0TechWorksさん

0TechWorks (@0TechWorks) | Twitter

 NT金沢ではボードを購入させていただいた0TechWorksさんの展示です。相変わらず密度がすごいです!普通なら配線を少なくするため、多くのLEDマトリクス等を光らせる際には光るLEDを高速で切り替えながら点灯するダイナミック点灯をするのが一般的ですが、きれいに見せるためにスタティック点灯(一つ一つをマイコンから制御する)を貫かれており、圧倒的なこだわりを感じます。今回の時計では、時刻の正確性を上げる工夫もされていることをお伺いしており、リアルタイムクロックモジュール(RTC)について黒いパッケージだとノイズが載って精度が落ちるところをセラミックのパッケージ(パッケージがGNDとなるらしい)を使用することで精度を落とさない様にしているそうです。サイズも手はんだでは到底できない様なサイズです。指で差している白色のチップがRTCでその2つ右側の黒い四角がUSBシリアル変換とお聞きしたと思います。

 写真を撮り忘れてしまいましたがマイコンへ書き込む際には専用のUSBシリアル変換の治具を前面のPADへ押し当てて書き込みを行います。マイコンは2個搭載されておりRTCクロックから時刻を受け取るマイコンと、そのマイコンからデータを受け取るマイコンでそれぞれ通信する構成とのことです。円形のLEDへ広がる配線のパターンも素敵です。

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基板を裏から眺めた状態、ボタンは時刻設定用

ありがとうございました!!

4脚ロボットピピ美ロボ by元ロボット芸人髙橋ちゃんさん

元ロボット芸人髙橋ちゃん (@pokipoki121) | Twitter

 NTイベントでおなじみ、ピピ美ロボの工夫点をご紹介いただきました!ベースの上下の樹脂は手加工で作成されたとお伺いしました。よくよく拝見すると細やかな工夫がたくさんありました。写真の丸い柱はバッテリを収納するために溝があり、横にスライドして外すことができます。また、サーボの方は丈夫とのことですが、ケーブルが破損してしまうことがあるとのことで前回のNT金沢で破損したケーブルを交換されていたそうです。他にもKRS3304というサーボは中身が金属ギヤで丈夫なのですが、樹脂ギヤのサーボでは破壊されてしまったことや、足の先端にはダミーサーボというサーボの形状をした公式の樹脂部品を使用されていること、見た目のかっこよさからトルクスのネジを使用されていること等も教えていただきました!先日のロボット座談会でもコラボさせていただいことをご紹介させていただきましたが、今回もありがとうございました!

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黒い柱の右下の板部分の切り欠きに注目

LEDキューブ、4bitCPU、分解品展示等 byFaTSさん

FaTS (@FaTShtmc) | Twitter

 前回のNT金沢で拝見したLEDキューブの他に、今回は自作CPUも展示されていました!お若いのにすごい...。あまりにすごいのでどういったきっかけがあったのかをお聞きしたのですが、中学3年生の頃に金沢大学の秋田先生の研究室にお邪魔する機会があり、そういった知識を得られたとお伺いしました。ぜひこのまま突き進まれてほしいです。

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全て配線は好きな色の青色にされたと伺いました

 また、こちらのCPUは私は見ただけでは全く何が起こっているのかわからなかったのですが、手動送りモード(ボタンを押すと1処理ずつ動作が進むモード)に切り替えていただいて、処理を解説していただきました。細かい部分は記憶があやふやで申し訳ないのですが、覚えている範囲で書きます。ROMの設定で2つの数の足し算が実行されるようになっており、右下の黄色のLED4つずつが入力の数値です。入力の数値は下のDIPスイッチで切り替えが可能です。右上の素子が逆Tの字型になった基板の赤いLEDに順番に値が転送され、最後に和が出力される様になっていました!時々チャタリング(電気的なON、OFFを繰り返すノイズのようなもの)により、処理が飛んでしまうとのことで、そこも含めて興味深かったです。
 他には昔のビデオカメラを分解されて、基板の不具合をアクロバティックに修正されている様子やなぜか可動式のコネクタを使われている部分等も説明していただきました。小さい頃は訳も分からず家電を分解させてもらっていましたが、今分解すると色々違った視点でも見られて面白そうです。ありがとうございました!

球形ディスプレイ他 by Prototype0.9(やまたい)さん

やまたい@ものつくり (@yamatai_mk) | Twitter

 Twitterで見てずっと気になっていた球面ディスプレイを見せていただきました!実は私が2Fのブースで展示中に遊びに来て下さり、話をしながら球面ディスプレイのお話もお聞きしたのですが、その後はタイミングが合わず現物を見ながらのお話ができていません。小さい球面ディスプレイは給電は無線給電、大きい方はスリップリングと使い分けられていたり、大きい方では高速な処理が可能なTeensyというマイコンを使われていること等をお聞きしました!大きい方は一見すると下にM5Stackがついているのでそちらで制御しているように見えるので、やはり直接お話をお聞きできて良かったです。

 作られたきっかけとしてはHomeMadeGarbageさん(HomeMadeGarbage (@H0meMadeGarbage) | Twitter)が球面のバーサライタを作られていてNeoPixcelでないLEDテープでできるということを知って作成に取り掛かられたそうです。おそらくこちらのページでしょうか?私もHomeMadeGarbageさんはいつもすごいスピードで色々なものを作られていてすごいなぁと思いながら拝見しています。

homemadegarbage.com

 他に面白かったお話としては表示するコンテンツがなかなか難しいということがありました。地球を表示されていましたが、元々球体形状の画像というのは多くないため、何を表示するのかが難しいということでした。VRだとよく全天球カメラのようなもので撮った映像が表示される球体に入り込んで形式を見るコンテンツ等もありますが、球体の外側のため、また趣旨が異なります。円周の外側にLEDが取り付けてあるため、今は内側から反対側面のLEDは見えませんが、「逆に内側に取り付けると全天球カメラの映像を見るのと同じ様になるかも」というお話も興味深かったです。ありがとうございました!

ロボット数体(自動演奏、おみくじ、旗上げなど)by 音楽研究所さん

Tetsuji Katsuda (katsuda10) (@Tetsuji_Katsuda) | Twitter

 音楽研究所さんの演奏ロボットを見ると展示イベントに来たなぁと実感します。毎回恒例となりつつあるおみくじを引かせていただいたところ、今回は小吉でした。小の後は吉しかないとのことで、安心して見ていられました。

 また、Twitterで拝見していたコミニュケーションロボットについても見せていただきました。ツイートに書いた通りですが、私も最近少しだけROS2を使って遊んだりしているので今後また拝見するのがとても楽しみです。音楽研究所さんのロボットのデザインは統一感と言いますか、何となく制作者がわかるのが不思議だなと思いつつ素敵だと思っています。ありがとうございました!

2F ③

2Fです。1Fの会場から少しだけ離れた位置でしたがその分午前中はゆっくり話せた気がします。午後の後半はどっぷり1Fを見て回ってしまっててーもん君にブースを任せっきりにしてしまっていました。いつも思いますが、展示して説明もしたいし他の人の展示も観たいしなかなかバランスが難しいですね。人が多すぎるとブースを全然離れられないケースもあると思いますが、今回は来客の方が多すぎず良いバランスだった気がしています。また、タイミングが悪くNaXIaさんの展示を拝見できていません…。最初に見に来ていただいていたのに申し訳ありません。次回また拝見させてください!

多面体工作、酒好きグッズ、くじ。 by ちょうあい多面体さん

Katayama (@cho_ai_hedron) | Twitter

 NT金沢では確率変動くじの結果がアクリル片をたくさんいただいてホクホクだったのですが、今回の紐くじではなんと2600円相当の今治タオルを300円でいただいてしまいました!めちゃくちゃ得してしまった。これは次回も引くしかないですね。

 メインの展示としては多面体が多重に重なった作品と思います。サイズがぴったり収まるように全て手計算で寸法を計算された後にUV印刷をしてカッティングマシンでカットされて作成されたとお伺いしました。私は学生時代に計算ミスをすることに関して自信があったので、とてもではないですができません。よくよく見ると実際に辺になっておらず線が書いてあるだけで多面体が作られていたりとその辺りも面白いです。

 他にも写真を撮りそびれてしまいましたが、UV印刷やレーザカットで作られたパズルやバッジ、反射素材にUV印刷したキョンシー風のお札等、楽しい展示をされていました。ありがとうございました!

絵本と不思議な生き物が映り込むランプ byホシバナさん

ホシバナ (@hoshibana_Art) | Twitter

 何だか気になる箱があるなぁと展示準備をしている時から気になっていたのですが、なんと、不思議な生物が映りこむ箱でした!「絵本を読んで下さい」と言われて夢中で素敵な絵本を読んでいて全く気が付かなかったのですが、画面にふわふわと浮いている生き物が動いています。透明な液晶の裏側に電球があり、月の様に見える仕組みになっていました。絵本の方も幻想的で不思議な雰囲気でした。コンセプトがある展示というのは良いですね!私の展示は雑多で統一感がないのである種のあこがれがあるかもしれません。ありがとうございました!

コンデンサヘッドホン 他 by 湊屋さん

電脳妖精☆ミント (@MINT9821) | Twitter

めかとろ人間 (@polaris581) | Twitter

CPU@鋼鉄軍人Flame.Over.X (@kageyumitomoki) | Twitter

ハイド@湊屋 (@HEXA_RPY) | Twitter

 何度かご一緒の展示会に出展させていただいていたのですが、意外とタイミングが悪かったりしてしっかりとはお話をお聞きできていなかった気がします。今回はCPUさんに非常に丁寧に解説していただきました!コンデンサヘッドホンはかなり高めの電圧(確か600V位)で薄膜を両面から静電気で引っ張ることで駆動するヘッドホンです。開放型というタイプで耳と反対側の部分にも穴が開いているので視聴したところ全然詳しくないむしろ鈍い私でも音に対して解放感?を感じました。ただ開放型の問題点として、無数の穴が開いているためほこり等が入り込んでしまうことがあるそうです。そうするとそれが悪影響を及ぼすことがあるため市販のものは薄い膜で覆われていて今後はそういったことも検討されるとお伺いしました。

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めちゃくちゃかっこいいコンデンサヘッドホンの片耳側

 びっくりしたエピソードはアルミが吹っ飛んだお話でした。災害時に暖を取る様なアルミ蒸着シートの膜を静電気で引っ張ることで駆動されているそうなのですが、その一部だけに電流を流すようにしたところ、アルミの膜が吹っ飛んでしまったとのことでした。今ではドーナツ状の枠の全てを接点にすることでそれを防いでいるそうです。すごい...。また、膜を貼る部分は糊でくっつけられているのですが、糊は導電性がないので逆側の基板の金メッキ部にねじ止めすることで導通を確保しています。ばらしていただいたタイミングで写真を取ればよかったのですが、取りそびれてしまいました。作り方の同人誌も出されていて憧れます。私もいつか技術書典に出してみたいです。回路の知識が非常に浅い私にも分かる様に解説してくださりありがとうございました!とても興味深かったです!

角パイプで組んだメカナムラジコン、自作CPU by みやこ電子工房さん

みやこ電子工房 (@miyadenshikobo) | Twitter

電子ライダー (@denshirider) | Twitter

 名古屋から一緒に来ました!すごい勢いでメカナムのロボットを作っていたのは知っていたのですが、一見するときっちりしたフォーマットのチラシが大好きだったので紹介させてください。読んでいてびっくりしたのがラズパイPicoをPythonの対話モードのままで使っており、PCと対話して動かしているところです。それについてまとめの説明が「率直に言うと今回の手法は間違いです!」というのがNTのゆるさを絶妙に表している感じがします。

 もう一作の目玉はGUGENというコンテストにも投稿されている自作のCPUです。私は普段自分の作品で100いいねも行ったら完全にお祭り状態なのですが2021/11/08の時点で447いいねがついています。私は何も特殊な文を添えた訳ではないので、ひとえにこの作品の魅力の結果だと思います。ピコピコ光るのは何だか見ているだけでわくわくしてしまいますね。コンテストの方も陰ながら応援させていただきます。ありがとうございました!

人間味マスク、パリピロボ、他 by パスコンパスとてーもん

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左半分の2つがてーもん君の作品で、右が私の作品です

パスコンパス (@pscmps) | Twitter

てーもん (@temon_cs12a) | Twitter

てーもん君の展示

 てーもん君には毎回車で送ってもらっていてめちゃくちゃお世話になっています。電車だと日帰りはたぶん厳しいですね。下のツイートはとあるロボコンで使用できないかと検討されているてーもん君作の最新作、垂直コーヒカップです。載っているお客さんは阿鼻叫喚になりそうな気がしますが、そこも含めて楽しい展示と思います。最近買ったばかりの3Dプリンタを使ってもりもり改良されている様子も見ていたので今後も一緒に楽しくものづくりができたらと思います。

 もう一つのてーもん君の作品はNT富山のポスターにも載っているロボット型ムービングライト(パリピロボ)です。ニコニコのデイリートピックスに取り上げられたりと大人気ですね。前回のNT金沢では怒涛の2日間を乗り切りましたが、今回は最後の方でサーボモータが不調になり回転が止まってしまいました。そういえば前述の回転球体ディスプレイのやまたいさんと話し込まれている様子を横から見ているのがなかなか楽しかったです。ありがとうございます!

https://home.lchika.club/posts/moving-light-robot

私の展示

 展示後に写真を見返して気が付いたのですが、私の展示はやたら数が多く小物が多いです。前回出して特に更新がない人間味センサ以外の何等か更新があったものを紹介させていただきます。

  • 人間味マスク
     NT金沢以来放置していたら、ホットボンドが全て取れて眉毛の抵抗が折れていて前日深夜に修理しました。修理ついでに針金やバンドを使ってハンズフリーでかぶれる様にしてみたのですが結局視界が悪すぎて一回しかかぶりませんでした。要改良です。

NT金沢の時の動画ですが、動きとしてはこんな感じです。

  • マトリクスチャン
     ししかわさんのスタックチャンをリスペクトしたロボです。M5のコンテストに出していましたが、現地出展は初お披露目でした。3Dプリンタで機構を一体成型で出力していたり、小さすぎてモータが入らないので使ったことがなかったバイオメタルを使ってみたりと結構私の中ではチャレンジングな作品でした。首の動きはめちゃくちゃ小さいですが、何とかこの動画では視認できるでしょうか。

  • 機構キーホルダ サイクロイド
     こちらはMakerFaireTokyo2021のオンライン出展で初出しで現地出展は初でした。最初に突起の数を間違えて5個にしてしまったところ、外側のカムが反転して回らずそれはそれで面白い感じになっています。

↓ミスった方の動き

↓正しい動き

  • めかとろろ(マンガ)

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5~6年の時を超えて世に出たメカトロ工作マンガの表紙

 これは今回の隠し玉で今までにないタイプの作品でした。実は5~6年前に電子工作のマンガを描きたいと思いキャラクタを考えて1ページ描いては挫折し、また2~3年前に同じことを思って別のキャラクタを考えて表紙だけ書いて挫折していました。今回、NT富山の直前にとあることをきっかけに思い出し、オタク友達3人に深堀してもらいながら急激に解像度を上げて4コマ12個で1話分のネームを完成させました。清書は現時点では9話位までできており、最後の方はネームの状態でしたがとりあえず印刷して置いておきました。ご興味を持って下さりそうな方には読んで下さい!とずけずけとアピールをすることで暖かいお言葉をいただいてエネルギーを充電してきました。こちらのアカウントで週1に4コマ1つのペース位でまずは12個分出せればと思っています。フォローいただいたらめちゃくちゃ嬉しいのでもしよろしければお願いいたします。

オエカキ・パスコンパス (@oekkpscmps) | Twitter

まとめと少し宣伝

 毎度自分でも軽い狂気を感じますが、だいたいここまでで1万6千字位です。日曜の夜の4時間と月曜の夜3時間位で合計ざっくり7時間位でしょうか。こういうのは勢いですね。実は過去のイベントで途中で力尽きて下書きのまま眠っているレポートもいくつかあります。
 失礼なことや誰かを傷つけることはない様に可能な限り注意しながら書いていますが、内容の誤りや掲載NG等その他ありましたらお手数をおかけしますがご連絡いただけましたら幸いです。前回のものも明らかに長すぎて完全に自己満足のつもりだったのですが、読んで下さる方もいて嬉しいです。「このレポートを読んでイベント出てみようと思いました!」とかもしいつか言われたら嬉しすぎるなぁと妄想したりもします。私ももちろん最初から出展側で参加していたわけではなく、何回か見学していくうちに出展してみたくなって出展しています。最初は見学に行ってみるだけでも楽しいと思います。
 直接お話しした際には言いそびれてしまったのですが、今回えんじゅさんがNT富山を初開催される動きをTwitterで見ていて、「あ、イベントって主催できるんだ」と思いました。そんなこんなで私も今仲間と一緒に「つくろがや!」というイベントの準備を進めています。このままコロナが落ち着いていてくれたらだいぶ嬉しいのですが、色々想定しておくに越したことはないので入場者管理等含めて色々と検討をしています。お近くの方、ご興味ある方はもし遊びに来ていただけたら嬉しいです。そちらの情報はこちらのアカウントからご案内します。

つくろがや! (@tsukurogaya) | Twitter

 読んで下さり、ありがとうございました!また、どこかのイベントでお会いしましょう!

【リモート】オンライン非対応の1人用無料PCゲームを無理矢理オンラインで友達と遊ぶ方法

 タイトルがちょっと分かりづらいですね。 もう少し丁寧に言うと「通信プレイのできない一人向けの無料PCゲーム」をGoogle Chromeの「リモートサポート機能」を使って離れた友達とオンラインで交代しながらプレイをして遊んでみたという感じです。
 今回は私は技術的にプログラムを書いたり全くしていないですが、裏を返せば「誰でも実施可能で意外と知られていない機能なので、応用の仕方によっては面白いことができるのでは?」と思いブログに書きました。

目次

背景

 大学にいた頃やコロナ前はよく友達の家へ行ってわいわいゲームをやるのが好きでした。私がスプラトゥーンを友達3人に買わせてしまったエピソードもこちらで紹介しています。

yoichi-41.hatenablog.com

 複数人の対戦ゲームももちろん好きなのですが、意外と一人用のゲームをコントローラを交代で持ち替えながらプレイするのが楽しかったです。マリオコレクションPortalかまいたちの夜弟切草クロックタワーやUNDERTALE等色んなゲームを定期的に集まっては遊んでいました。オンライン対応の対戦ゲームはネット越しでも時間を合わせれば遊べますが、こういった1人向けのタイトルはオンラインだと難しいため、最近はそういったゲーム会は開催できていませんでした。
 そんな中、コロナ禍の影響もあり在宅ワークや趣味でラズパイを触る機会があり、ネットを介したリモートログイン機能の便利さに気が付きます。これをうまく活用すれば、今まで開催していた様な「一人用オフラインゲームの回しプレイ」がオンラインで復活できるのではないかと思い、調べてやってみたら意外と簡単にできてしまったのが今回のお話です。

用意するもの

GoogleアカウントとGoogle Chrome

 Chromeリモートデスクトップ機能を使うので、GoogleアカウントとChromeのインストールは必須です。逆に言えばこれさえすれば面倒なIPアドレスやら何やらの設定は一切不要です。この2つはリモートで遊ぶ友達全員が用意する必要があります。

Zoom、Discord等、通話ツール

 Chrome上でGoogle meetで通話することもできますが、通話ツールは分けた方が良いと思います。参加側で操作しないターンのプレイヤーは通話ツールの画面共有機能を使って画面を見ます。ホスト側(ゲームを起動しているPCを持っている人)は画面共有でアプリを選択して音も共有する必要があります。また、場合によってはChrome側からと音が2重に聞こえてしまうのでクライアント側(参加者側)のプレイヤーは音量ミキサーでリモートデスクトップの音量を切る必要があります。私は今回はDiscordを使いました。

プレイしたいゲーム等

 今回はDELTARUNEのChapter2をプレイしました。現時点でChapter1,2は無料で公開されており、それぞれ順調に進めば6時間もあればクリアできるのでおすすめです。有料だとこの記事の方法でプレイするのは若干私的利用の範囲を超えるのか超えないのかわからない様な気もします。いや、でも最近は動画投稿サイトでゲーム配信等も頻繁に行われているので大丈夫なのでしょうか。あまりその辺りは詳しくないので実際に実施する場合は調べていただければ幸いです。
 ゲーム以外でも本来の目的でPC操作を手助けするのも楽しそうです。CADモデリングアバターモデリングなどを一緒にやるのも楽しそう。

DELTARUNE

実施の手順

手順は非常に簡単です。

  1. ホスト側でゲームを起動する

  2. 通話ツールで通話し画面共有をする

  3. ホスト側でGoogle ChromeChromeリモートデスクトップへアクセスし、リモートサポートのコードを発行する https://remotedesktop.google.com/support/

  4. クライアント側でも同様にChromeリモートデスクトップのサイトにアクセスし、リモートサポートの接続コードを入力しホスト側のPCへ接続する

  5. ホスト側で承諾ボタンを押す

  6. クライアント側からホスト側のPCへ繋がり、各種操作ができる様になる(キー入力等も可能)

 別のオンラインのプレイヤーへ交代するには、そのタイミングでリモートサポートの接続を切ってコードを再発行し、交代先のプレイヤーに同様の手順で接続してもらえば大丈夫です。

まとめ

 普通のリモートデスクトップ接続だと、繋がれるPC側のPCはロック状態になってしまったりすると思います。それに対してChromeリモートデスクトップのリモートサポートを使えば、気軽に画面を共有しながら操作も渡すことができました。ただ、接続する側は接続先のPCのフォルダを開いたりなんでもやり放題なので、信用できる相手と一緒に実施するのが大事ですね。
 やって良いのかグレーな気がしますが、Nintendo Switchの画面をHDMIキャプチャーとOBS StudioでPC側で取り込んで、PCからNintendo Switchにコマンドを送信できる外部機器をPCに接続すれば、理論上は「オンラインを介したローカル2人プレイ」もできるのではないでしょうか。

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ワイワイ遊ぶ絵(使いまわし)

 密かに作成が挫折している非対称のVR音ゲー(PC操作で音を出す方と、VRで音に従ってブロックをタッチする方に分かれて2人プレイする音ゲー)をローカルPC上で実施するのもリモートサポートを使えば遊んだりデバッグしたりできそうです。他にもローカルのみの対応のものを簡易的に無理矢理オンライン化することができると思います。ぜひ触って遊んでみてください。読んで下さり、ありがとうございました。

【ポエム】みんなでものづくり沼に沈みたい話+オンラインイベントに出る宣伝

 前回、前々回のポエムが想像以上に反響がありました。ありがとうございます。就活のエントリーシートを友達に見てもらった時、「感情が感じられない」と一蹴されたことのあったのですが、あの頃からだいぶ成長できたのかもしれません。 おそらく「何で手書きで書かなければいけないのか意味のわからないと思いながら嫌々書いたエントリーシート」と「書きたくてしょうがなくなって溢れた文章」とでは熱量が違うのでしょう。

前回↓(全部ポエム)

yoichi-41.hatenablog.com

前々回↓(途中からポエム)

yoichi-41.hatenablog.com

 今回は「人を巻き込んで一緒に沼に沈みたい」という話を書きます。私の場合、趣味のものづくりと展示会への思いが強すぎて主にそのことになってしまいがちですが、全人類少なからず似た感情はもっているのでは?とも思っています。比較的一般的な表現になってきていると思いますが、念のため記載すると「沼に沈む」というのは比喩で「特定のジャンルにどっぷりつかる、ハマる様子」を表現しています。

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電子工作沼にハマるパスコンパス

 私は「人にものを勧めること」が割と好きです。そして振り返ってみると比較的勧めることが成功しているケースもありました。伝える技術を何かで学んだ訳ではなく、ただ全力で「これがおもしろいよ!!」と話したり一緒に遊んだりしていたらありがたいことに自然と周りの方も共感してくれた形でした。もちろん人によっては別に刺さらないこともあります。せっかくなのでどういう時に刺さってどんな時にはうまくいかないのか、ちょっと分析してみようと思います。

目次

成功例:Wii Uを3人に買わせてしまった話

 大学にいた頃の話です。私はロボットを作るか、ゲームをするか位の選択肢しかない一般的な工学系の学生だったので、褒められたことではありませんがよく研究室のプロジェクタを借りて友達の家で夜通しゲームで遊んだりしていました。当時Wii U任天堂の最新のゲーム機でしたが、いまいちピンとくるソフトがなく、最新ソフトよりはバーチャルコンソールで昔のソフトをDLして交代しながら遊ぶことが多かったです。

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イカのゲームをプレイする様子

 そんなある時、某イカのゲームが発売されます。「何だこれはめちゃくちゃ面白いじゃないか、みんなでやりたい!!」当時そう思った私は買ってすぐのスプラトゥーンを持って友達の家に泊まりに行きます。まだ黎明期でネット越しのプレイヤーも勝手がわからないため、わちゃわちゃしていました。そのため、いい感じで初心者の友達も私も勝てるタイミングがあり大いに盛り上がりました。数週間後には結果として6人で遊んでいたうち3人が新たにWii Uスプラトゥーンを買ってネット越しに一緒に遊んでいました。そのうち2人は元々別なFPSゲームが好きだったこともあったと思います。
 これだけ書くと私がジャイアンの様に無理矢理友達に買わせたのではないかと思う方もいるかもしれませんが、別に当時は「買え、買え」と直接的な強い言葉は言った覚えがないです。ただただ一緒に楽しく遊んでいてずぶずぶと自分含めスプラトゥーン沼にハマっていきました。 この時に成功した理由は主に3つあると思っています。

  • 友達も元々ゲームが好きだった
  • 私も友達もめちゃくちゃ楽しんでいた
  • ゲームもソフトも買い切りでお金がいくらかかるか見えていた

失敗例:電子工作同好会メンバーがガッツリ減ってしまった話

 次は失敗例です。失敗と言っても個人的には大失敗ではなく「人によって物事の優先度は違うよなぁ」と実感した体験でした。会社に入社してすぐ、仲良くなった会社の同期の友達とカレー屋で「大学のロボ研みたいなサークル作りたいよね」という話をしていました。彼もまた在学中、別大学でロボ研に所属していたのです。そこから新人研修の途中、技術系の新人の仲間に声をかけながら社内同好会設立の手順を踏んで研修中の7月に同好会を立ち上げました。当時、勢いだけで作っていたのであまり深いことは考えていなかったのですが、結果として設立の際には20人弱ものメンバーがいました。活動も手探りで、部品を買い足し買い足し私が調べながら授業の様に活動を進めていました。
 ところが新人研修が終わった辺りからどんどん参加率が下がっていきます。理由は直接はあまり聞いていませんが、おそらく下記の流れの人が多かったと思います。新人研修中の集大成として1つのプロトタイプを作る研修があり、「それに活かせそう」と興味を持ってくれた同期の仲間が多かったのですが、実際に部署に配属されてそこから離れた内容の仕事になるとあまり魅力を感じなくなった…という流れです。電子工作に対する優先度は人によって違うのです。

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人それぞれ優先度が違う(違ってよい)

 これは良い悪いではなくて、個人の価値観なので何も問題はないと考えています。もちろん当時は寂しかったですが…。とはいえ、その中にも電子工作が刺さったメンバーが私と上述の友達を含めて4人いて、今でも一緒に展示会に出たり楽しく活動しています。お礼は時々伝えていますが、心から一緒に活動してくれて嬉しいしありがたいと思っています。興味深いのが、その内2人は大学時代特にものづくりサークルに在籍していたわけではなかったことです。同好会はきっかけにはしてもらえたと思うのですが、2人ともあれよあれよという間に趣味で専門分野外の領域まで手を広げています。あんまり詳細に書くとあれなので少しぼかしました。

ここから、私が思ったことはこんな感じです。

  • 人によって優先順位は違って、そこに良し悪しはない
  • 自分で本当にやりたいと思うかは過去にやっていたかどうかとは関係ない
  • どれ位お金がかかるか見えないとそれが止める理由になりうる

 もちろん工学系の大学に進んでいた時点でそういったことに興味があるのは間違いないですが、自分の時間を使って趣味で「手を動かす」というのは意外とやらない人が多い印象です。趣味の工作、個人的にはめちゃくちゃ楽しいんですが、世の中楽しいことは沢山ありますし、そこはその人の選択ですので私が何か言うことはできません。仮に言ったとしてもその人を無理矢理どうこうすることはできないでしょう。私も仮に「電子工作やめろ」と誰かに言われても無視します。

 ここで冒頭の話に少し繋がってきます。無理矢理にやってもらうのは無理だし良くないと思うのですが、「"潜在的に"電子工作やものづくりにハマりうる方」というのは実はたくさんいると考えているのです。「やったことないから…」「難しそうだから」と言ってやる前から可能性を狭めてしまうのはもったいないと強く感じます。実はちょっとやってみたら小さい頃積み木やお絵かきが好きだった原体験を思い出して「ものづくり楽しい!!」となるケースって発生しませんか?私自身がものづくりが好きすぎてバイアスがかかっているのは何となく理解はしているんですが、でも「絶対100%そんなことは起こり得ない!」とは言い切れないんじゃないでしょうか。もちろんやってみて刺さらない人もいると思います。別にそれはそれで問題ありません。でも仲間になれる可能性がある人を埋もれたままにするより、何かきっかけにもし一緒に楽しむことができたら楽しいのでは?と妄想してしまうのです。

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そういえば絵描くの好きだったなと思いだした人の図

成功例:3Dプリンタの輪の話

 もう一つ成功例を書きます。 ゴリゴリチューニングされるタイプの3Dプリンタ使いの方からすると鼻で笑われてしまうと思うのですが、私はFLASHFORGEの adventurer3という機種の3Dプリンタをかれこれ3年位愛用しています。柔らかい樹脂等は出力不可で改造等もしづらいですが、ツールとして3Dプリンタを使いたい方にとってはかなり良い選択肢だと感じています。特に買ったばかりの時は嬉しすぎて3Dプリンタの作ったサンプルをカバンに入れていつでも見せられる様にしていました。機構キーホルダシリーズもそれがきっかけで思いつきました。

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6台の3Dプリンタを紹介して調子に乗る

 そんなことを続けていると友達や知り合いの方から3Dプリンタ購入の相談を持ちかけられます。私としては自分が使ったことがある機種しか説明できないので初めて買ったadventurer3の良い点、悪い点を説明します。その後、対面で相談してくれた方はほぼadventurer3系列の3Dプリンタを購入してくれています。トラブル時に直接相談できるのが大きなメリットに感じるのかもしれないですね。今まで直接相談を受けておすすめして実際に購入まで至ったのは6人です。6人となるともしかしたら営業職もできるんでは調子に乗ってしまいそうになりますが、本職の方に白い目で見られると思うのでやめます。

  • 普段からアピールしていると、覚えててくれて話を振ってもらえることがある
  • 割と身近な人の口コミの力は侮れない

 やっぱり目の前の人がそれを使っていたり、自分の目で見たり体験したりすることって説得力が段違いだと思います。電子工作、話だけ聞くと難しそう…と敬遠してしまう人もいざ手を動かしてみてブロックプログラミングをやってみたら印象が180deg変わるなんてこともざらにあるのではないでしょうか。後はこの3Dプリンタの場合は相談してくる人はだいたいもう買う気なので話が早いというのもあると思います。

まとめ

 簡潔に言うと今回の内容はこんな感じです。

  • 興味があったりハマる素質がある人の背中を押して一緒に沼に沈みたい
  • 仮にハマらなかくても悪いといったことは一切ない

 なぜ一緒に沼、特にものづくり沼に沈みたいかというと、単純に楽しいからですね。楽しさを共有したい気持ちが強いです。やれることが増えた時の楽しさ、アイディアが形になった時の楽しさ、人からフィードバックもらえた時の楽しさ等々…挙げるとキリがありません。一人で突っ走らないで色んな人を巻き込めたらなぁと思います。もしくは突っ走っても同じ速度で走ってくれる仲間を見つけるかでしょうか。割と同好部のメンバーや大学の頃から今も一緒にロボットを作っている友達とは一緒に走っている感覚かもしれません。本当にありがたいです。

 ポエムの投稿が続いています。ブログタイトルを「パスコンパスのポエム」に改名した方が良いのかもしれない。技術的な記事もそろそろ何か書きたいです。長文でしたが読んでくださり、ありがとうございました。

宣伝

 最後に宣伝です。今まで生でオンラインで話すイベントには出たことがなかったのですが、この度ものづくり沼に一緒に沈んでくれる人を探しに(?)ロボット座談会というイベントに出ることにしてみました。2021/10/10(日)の 19:00より開始です。
 「オタクの早語りになる」or「緊張してあまり話せない」の2択になりそうな予感もしていますが、何とか楽しく話せればと思っています。アーカイブも残る様なのでお時間ある方は見てみてください。主催は尾崎太祐さんとまつはちさんです。

尾崎 太祐 / ロボット劇作家🤖 (@ozata92) | Twitter

まつはし(まつはち) (@matsuhachi0f) | Twitter

www.youtube.com

【ポエム】半生を振り返りながら、ものづくりに関して思うことを書く

 普段は「技術的な記事」や「展示会の作品紹介等の記事」を主に書いているこのブログですが、たまには自分の考えを整理する意味も込めて半生をふり返りながら「ものづくりに関して思うこと」というポエムを投稿してみようと思います。きっかけはちょうどTwitterやブログを始めて2年たったことでした。
 年など色々バレそうですが、特に隠していた訳ではないのでそのまま書きます。また、だいぶ長いので挿絵を何枚か書いてみました。

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幼少期 〜幼稚園 無敵の工作タイム

 洗濯バサミでロボットを作ったり絵を描いたり紙飛行機を作ったり物心ついた頃から何か作ることが好きな子だったと思います。作った物を親に見せては褒めてもらって嬉し恥ずかしかったおぼろげな記憶があります。こんな感じのやつ↓。やはり作った物に対してプラスのリアクションをもらえるとモチベーションに繋がるなと展示会に出る様になって最近痛感しています(後述します)。

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誰しもが作る(?)洗濯ばさみロボ

 電子工作好きな人は幼少期一回はやっているのではないかと勝手に思うのですが、「ヘアピンをコンセントに突っ込む実績」も解除しています。当時めちゃくちゃ泣いた様です。
 また、LEGOも大好きでよく遊んでいました。最初は動かない物を作っていたと思うのですが、途中で1ポッチだけ噛ませることで可動部が作れることに気がつき動かせる作品も作っていた様な…?あれは小学生になってからかもしれません。  後はこの絵本が好きでした。

https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=585

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ロボットのくにSOSという絵本が好きだった

電力が切れてしまったロボットの国のロボットが博士に助けを求めに来る話なのですが、ストーリは元より博士の家やロボのデザインに惹かれていました。実家から持ってきていて未だに手元にあります。

小学校 低学年 図工が好きで挫折を知る

 図工の授業が大好きでした。たぶん入学前から好きで作っていたこともあり、相対的に良い評価をいただいて夏休みの自由工作で賞をいただいたりもしましたが、同時に手伝ってくれた親の介入があってこその結果で自分だけの力ではないともやもやした気持ちも抱えていたことを数十年ぶりに思い出しました。とはいえ、昔から調子に乗りやすいタイプだったので褒められたら「僕は天才なのではないか」と調子に乗りがちでした。ここまでは褒めてもらうことばかりで恐れを知らずに生きてきましたが、人生順風満帆とは行きません。
 ある日、大真面目に描いた絵を友達に笑われます。漫画家の絵を見慣れている友達からすれば小学3年生の絵は下手で滑稽に見えたのでしょう。また、もっと絵が上手いクラスメイトの存在を知ったりと世界が広がるにつれて「あれ?僕は大したことないのではないか」と気づき始めます。これはどんな分野でもあるんじゃないかなと思います。

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絵を笑われて自分が天才でないことに気づくパスコンパスの図

 まぁでも好きなことは好きなので暫くすればその友達に言われたことは関係なくまた再開します。ただ私の場合は見せる相手は事前に慎重に選ぶ様になりました。本当にすごい人は言われたことをバネにしてよりクオリティを上げていくのかもしれませんがそこまでいかなくてもやめない位好きでいられれば個人的には十分成功だと思います。
 そういえばアイデンティティが欲しくて奇をてらう様になったのもこの辺りからだったかもしれません。皆が見ているTVを見なかったり、好きな音楽がちょっとマイナー寄りのバンドだったり色々こじらせ始めます。

小学校 中盤~後半 明和電機を知りロボット大会に出る

 ここで特筆すべきイベントが起きます。なぜか突然、祖母から明和電機の本をもらいます。

https://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001216.html

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衝撃を受けた明和電機の社長の生き方と作品達

この時、衝撃を受けました。「この人は大人なのに何て楽しそうなことをしているんだろう」と。その後パッチーナを巻尺で作ったり、ノックマンを買ってもらったりDVDを見たりひとしきりハマります。その後ずっと継続的に追っていた訳ではありませんでしたが私の人生に影響を与えたことは間違いありません。「何だかよく分からないものを作りたい欲」の種が撒かれたのだと思います。
 また、近所の科学館で開催されていたピンポン玉を運ぶロボット競技会に友達と出ました(下の図のロボ)。開館日に練習に行ったり、親にも協力してもらって家にフィールドを再現する程頑張ったのですが、当日ビンビンに張りすぎたキャタピラが切れて泣く泣く初戦敗退というとても悲しい結果でした。泣いてしまった。この時の友達とは今でも時々連絡を取っています。 また、未来の自分に宛てた手紙には「ロボットを作る人になっていますか?」と書いていました。

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キットを2つ買ってアームを2本にしたロボ

中学時代 ものづくり暗黒期

 美術や技術の時間は好きでしたが、部活とゲームばかりしていてそれ以外のものづくりに関して特筆する様なことがないです。ちなみに部活は陸上部でした。

高校時代 美術は甘くなかった

 普通科の高校へ行き、相変わらずゲームと部活ばかりをして過ごしていました。特に「うごくメモ帳」というパラパラ漫画を作れるDSiのゲームにハマってシュールな作品を作っていました。これもいつかどこかで触れます。はてなアカウントを作ったのは実はその時だったりします。後は3年生の時には文化祭の外装のリーダになり、中世風の外装でダンボールで鎧の騎士を作った記憶があります。1人張り切って当日朝みんな早く来るものだと思って連絡したら誰も来なくて熱量の差にシュンとしたのを思い出しました。なぜだかさっきから切ないエピソードが多い。

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文化祭で空回りするパスコンパス

 部活とゲームばかりしていて勉強から逃げたくなった2年生の夏、「美術方面であれば成績が悪くてもいけるのでは?」という甘々な考えで美大の予備校に体験入学します。そして圧倒的な力の差に絶望します。「ここの影はパリッとしてるけど、こっちはしっとりしてるでしょ?」と言われ、わかったふりをしてうなづいたことを鮮明に覚えています。この後、何やかんや頑張って大学の工学部に入学します。そういえばこの頃はぼんやりと物理の先生になるのも良いかもなー等と考えていました。

大学時代 ロボ研に入る

 ロボット研究会に入り主に機械の設計をしていました。思えば色々な大会に出ました。かわさきロボコンというロボット相撲の大会では当日に左足が動かなくなり、最初のNHK大学ロボコンでは前日にオブジェクトを引きずってはいけないことを運営から指摘されてうまく動けず、次の年は練習でうまく動いていた展開機構が本番働かず自動機の実行プログラムの種類を誤ってしまい、マウスロボットという迷路を走破する競技ではゴールの座標値を誤ってゴールに辿り着けず、といった様に基本的に失敗してばかりでした。唯一知能ロボットコンテストでは面白い機構なのでデモをしてくれと言っていただけました。ネガティブなことばかり書いていますが、何だかんだ総合的に見れば楽しく活動していたと思います。ロボ研時代のことを詳細に書き始めると大変なことになりそうなので割愛します。

 授業の方は機械のみでなく、プログラム、電子回路等も広く浅く学ぶ学科だったので割と色々やりたい私の性に合っていたなと思います。研究室でも割とメカの設計から簡単な回路、マイコンのプログラム等色々やらせていただいて楽しかったです。 授業の中で印象に残っているのは「arduinoを使って最後に作品を作る」というものがあり、友達と協力して「あっち向いてホイマシン」を作ったことです。ケータイを漁っていたら動画が残っていたので、共同制作の友達の許可は取ってないですが、もう時効かなと思い投稿しました。

 深層心理の明和電機がここで少し目を覚ましている気がします。 見た目が完全に某キャラクタですが身内の発表向けで営利目的でもないので許して下さい。 他にもゲームを作ろうと思って2回位挫折したり、あっち向いてホイマシンの小型版を作ろうとして頓挫したりもしていました。何分大学時代はお金が無かったのであまりサークル活動以外の趣味でものづくりをしようという発想があまり湧いていなかったですね。後はバイトは家庭教師や塾講師、TA等ものを教える系のものが多かったです。この辺が後で出てくるSTEM教育への興味に繋がっているかもしれません。

社会人になってから 趣味が爆発する

 社会人になってからも「ロボ研の様な場所が欲しい」と思い、別の大学のロボ研出身の会社の同期の友達や友達と共に社内の同好会を勢いだけで入社年度に立ち上げます。本当にありがたいことに今は部に昇格して今でも活動が続いています。何だかんだ毎年、社内のロボコンを主催したりもしています。メンバーには感謝の気持ちしかありません。また、他にお金を使う趣味もないこともあり、社会人パワーにより個人で3 Dプリンタやレーザカッタ等に手を出し始めます。

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最近になってやっとメイカー3種の神器が揃った

 前述の様に学生時代は主にロボコンに向けた製作をしていました。そのため、ある程度ルールに縛られた中でものづくりをしていたのですが、メイカーイベントの見学に行く様になってその枷が外れます。特にNTイベントの自由さに惚れ込んでしまいました。「趣味で(全く役に立たない)ものを作ってこんなに楽しそうに説明してくれる!」明和電機に憧れていたあの頃の気持ちがふつふつと蘇ります。気づけば出展側に回りたいという思いが見学のたびに強くなっていきました。そしてNT名古屋2019で同好部名義で友人と共に出展を念願の果たします。その後はコロナもあり、なかなかオンサイトのイベントへの参加回数は伸びていませんがまた最近復活してきているので出られるものには出たいです。

仕事とこれからのこと

 書きそびれましたが仕事は「とあるものづくりをする家庭用マシン」のメカの設計です。それ以外の仕事や大変なことも沢山ありますが何とかやっています。最近は趣味の分野と仕事を何とか繋げられないかと言うことを考える様になってきました。上記の「仕事のマシンの客層」を「電子工作やメイカー、STEM教育の領域」に広げたいのです。そのためにはまず外堀を埋める必要があると感じています。その辺りの下心(実績作り)からものづくりイベントを開催する側になることも進めています。言葉だけで言っても説得力が弱いので先に実績を作ってしまいたい。
 ちょっとぼかして書いているのでどこまでニュアンスが伝わっているかわかりませんが、ここまで読んでいただけた方は私が営利関係なくものづくりが好きでここまで生きてきたことを感じ取っていただけるのではと思っています。人生、できるだけやりたいことを長くやっていたいので「こいつにはこれを任せておこう」とやりたいことを任せてもらえる様になるのが仕事の直近の目標です。自覚はあるのですがメンタルが豆腐で苦手なことからは逃げてしまいがちなので、好きなこととできることやるべきを重ねられる様にしていきたいです。

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2年間の作品をまとめた図

ものづくりに関して思うこと

 半生を振り返って例のごとく長文をダラダラと書いてしまいましたが、2行でまとめるとこんな感じかなと思います。

  • つくりたいもの作るのは楽しい
  • やりたいことをやりたい

 小学生から特に何も成長していない様な気がしますがここまでそれで生きてきたのでひとまず続けてみます。また、やりたいことをやるための前段階の多少大変なことであれば我慢して頑張れると思います(イベント運営のための下準備など)。会社で勢いで同好部を作るまでは、正直リーダをやれる様なタイプでは全くなかったのですが、「何かやってみたらできた」を繰り返すうちにここまで来ました。ブログを書いたり動画投稿したりTwitterや展示会で作品を発表したりといったことは、数年前の入社時の私では想像もできないことでした。この辺りのことというのは意外とやってみたらできるもので、続けるのが1番難しいと思います。続けるコツは月並みですがやはり人と繋がることだと思います。Twitterでも良いですし、身近に工作好きな方がいるととても良いです。また、できることが増えるというのはなかなか楽しいもので、自信もつきますし向いていないと思ったらやめれば良いので失うものもそんなにありません。
 もしこのブログを読んでいただいて「何かやってみようかな」というきっかけになったとても嬉しいです。

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文が長いので挿入してみた昨年の年賀状のCG(作品が隠れている)

 ものづくりってめちゃくちゃ楽しいと思うんですよね。ほんとに。誰だって小さい頃は紙に殴り書きや積み木(やLEGO)で遊んでいたはずで、成長していくにつれもっと上手い人に出会ったり私の様にバカにされたりして場合によっては恥ずかしくなってやめてしまう人もいると思うのですが、人の目を気にしてこんなに楽しいことをやめてしまうのはもったいないと心から思うのです。特に趣味でやる分には心の持ち方一つで無敵です。仕事や研究では「それ稼げるの?」「それ新規性あるの?」と常に成果を求められます。一方趣味であれば「俺が楽しいと思って好きでやってるんだから誰が文句言おうが関係ない」のです。なかなか精神的にそんなテンションになれないことももちろんありますが、本来常にそのスタンスで良いと思っています。人の趣味にケチをつける人に付き合う必要はないのです。また、仮に最初下手であっても工夫して続けるうちに「この前のこれをここで活かせるかも?」等とだんだんレベルがアップしていきます。

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元ネタは負のループですが今回は正のループの説明

画像作成:悪循環画像ジェネレータ

 後、最近強く思うことは「ものづくりのモチベーションを保つ」ためにはやはり「褒めてくれる人に見せる」のが良いです。そういった意味ではNT等の展示会は基本的にものづくりが好きな人が集まる場なので誉めてもらうには格好の場所です。正直出展することによって代替できない脳内快楽物質が出るんじゃないかと思うレベルです(個人の感想です)。何の気無しにそんな意図のツイートをしたら思ったよりもいいねをいただけて割と似た感覚を持っている方もいるのかなと思ったりしています。

 まとめがまとめの文量でなくなってきたのでこの辺りで終わります。読んでくださりありがとうございました!ただ、たぶんまたそのうちポエムを書いてしまう気がする。人に良さを伝えること、その後一緒に沼に沈むことの楽しさに関しても書きたいです。
 そういえば以前に図らずも途中からポエムになってしまった記事はこちらです。ポエムがお好きな方はどうぞ。

yoichi-41.hatenablog.com

【レポート】ゲーセンミュージアム(名古屋市博物館特別展)へ行ってきました

 名古屋市博物館の特別展「ゲーセンミュージアム」に行ってきました。お金を入れずにゲームが遊び放題の夢のような空間でした。遊んでばかりで写真少なめですがレポートしたいと思います。

static.chunichi.co.jp

 ↑サイトはこちらです。メインビジュアルを描かれたのが押切蓮介さんだったと後から気が付きました。ハイスコアガールは読んだことないのですがいつか読みたいと思っています。

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印象に残った展示

 いくつか印象に残った展示を紹介します。

ピンボール

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 PCでやったことはありましたが、電子制御無しの現物をまじめにやったのは初めてだった気がします。左右に配置されている三角のやつ、実物もめちゃくちゃ弾くんですね。「スリングショット」という名前のパーツの様です。仕組みを知りたいと思って写真撮ったのですがガワを見るだけではいまいちよく分かりませんでした。ただのばねではじく勢いではなかったのでおそらくですがスイッチで検出した後にソレノイド等で動力を与えているような気がしました。

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 調べたところ、だいたい合っている様でした。左右のレバーがおそらく並列のスイッチでボールの接触を検知します。検知後、真ん中のバーで強くはじいている様です。

[詳細版]ピンボール各部名称及びパーツ等の情報 (随時更新) | ピンボール 業務用ゲーム 両替機 販売 買取 修理 部品 リース レンタル

西部劇

 2人対戦の西部劇モチーフのアナログゲームがありました。ググっても写真が出ないので絵で描くとこんな感じでした。 

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 ガンマンが対抗して並んでおり、ハンドルで左右に動かします。トリガを押すと銃を発射します(実際に弾は飛ばない)。ハンドルは左右位置だけでなく微妙に人形の向きも変えられます。人形が相手のガンマンに向いた状態でトリガを引くと相手のガンマンが倒れます。面白かったのが倒れる仕組みです。図の右の様に足がブロックと紐で作られていて、普段は紐をピント引いていて直立しているのですが打たれると緩んで倒れます。トリガを引くとハンドに振動も伝わり良い感じでした。当たった回数が真ん中にランプで表示されてゲーム終了時に確認する方式でした。

ラピッドリバー

 検索したら名前が出てきました。歴史を感じるサイトをそのまま移植した感じが素敵です。協力ゲームでカヌーで川を下ります。割と揺れるのと途中で渦に巻き込まれて急いで漕がなければいけないハプニングなどが起こってランクはBでしたが面白かったです。

アミューズメントマシン|ラピッドリバー

 そういえば十年以上前に埼玉の川の博物館へ行ったときに似たような座席が揺れるアトラクションがありました。今でいう4DX?こちらは面白かったかよく覚えていません。

https://www.river-museum.jp/facility/#theater

ミニドライブ

middle-edge.jp

 この記事の一番上のゲームがまさにそのまま展示してありました。ハンドルを回して左右に車を動かして、おそらく磁石?を検出して得点を稼いでいきます。意外とラグがあって難しいです。行き過ぎて優柔不断にしているとみるみるうちに道が進んでいってしまいます。1970年生まれのゲームなんですね。歴史を感じます。

ミニミニドライブ

 また、このミニドライブにインスパイアされた夏休みの自由工作?の展示があってびっくりしました。

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 当時小学3年生の方の作品とのことですが、モータで駆動する仕組みになっていたり、点数の最大値が500点だったりなかなかクオリティが高いです。なんやかんや一番心惹かれたのはこの展示だったかもしれません。愛を感じました。

まとめ

 時間指定のチケットを予約して休日に行ったのですが、結構にぎわっていました。ゲームによっては何人か並んでいてしばらく待つ必要がありました。太鼓の達人等新しめのゲームもありましたが、個人的には上で書いた様なメカトロ的な要素のあるものの方が逆に新鮮で面白かったです。8月末まではやっている様ですのでお近くの方はいかがでしょうか?読んでくださりありがとうございました。
 他の展示会のレポート記事はこちらです。

yoichi-41.hatenablog.com

yoichi-41.hatenablog.com

出展した電子工作系のイベントのレポートはこちらです。

yoichi-41.hatenablog.com

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【レポート】NT金沢2021の作品を紹介する(2/2)

 6/26,27に開催された「なんか作ってみた」作品展示のイベント、NT金沢に出展してきました。展示作品のレポート記事を書いていたのですがあまりにも文量が多くなったので2つに分けました。

nt-kanazawa.org

一つ目の記事はこちらです。

yoichi-41.hatenablog.com

 また、下の文は繰り返しになりますが記載させていただきます。本当は全ての方の作品をご紹介したかったのですが、自分の展示の説明をする必要もあったり展示者の方がいらっしゃらないタイミングだったりと拝見できていない作品があります。すみません。
また、写真撮影前には許可をいただいて撮っていますが、ブログでの紹介までご相談できていないので掲載NGや内容に誤りのある場合はお手数ですがご連絡ください。

  • 目次(順不同)

LED時計、その他基板等。(0TechWorksさん)

0TechWorks (@0TechWorks) | Twitter

 見た目であまり目立つ展示ではなかった印象ではあるのですが、個人的に今回かなり面白くてつい購入してしまった作品です。ArudinoやESP32の互換基板を設計されていましたが、今回の新作は照明用のLEDを8*5個実装された基板でした。写真では伝わりづらいかもしれませんが色温度が異なっています。右に行くほど黄色っぽい。黄色っぽい色味のものはあまり見たことがなかったので新鮮でした。

 このLED基板の一押しポイントとしては「ダイナミック点灯でない」ということです。これはどういうことかと言いますと、全てのLEDをマイコンから静的に直接制御できるということです。普通のマトリクスLEDや7セグメントLEDはどの桁や列を光らせるかを高速で切り替えながら表示しているものがほとんどです。これは普通であればピンの数が足りなくなったり配線スぺースが足りなくなるためですが、0TeckWorksさんは0.15mm以下のピッチで配線を張り巡らせてGPIOピンがたくさんあるマイコンを使って力技で全てのLEDを制御できる構成にしているのです。

 (ダイナミック点灯の仕組み参考になりそうなページを貼らせていただきます。) 7セグメントLED | マルツオンライン

 そのため1枚目の写真を見ていただければわかるのですが、背景の1円玉より細い幅にびっしり配線が並んでいます。まるで枯山水の様です。私もKiCadで一枚だけ基板を作ったことがありますが、ここまでぎっしり詰め込まれた基板を見ると、意味も分からずめちゃくちゃわくわくします!こちらの載っているマイコンArduino IDEで開発可能であり点灯パターンの制御も簡単にできそうだったので自分の作品の一部に組み込みたいとも考え買わせていただきました。実装してから送付いただけるとのことでのんびり待っていようと思います。熱のこもったご説明をありがとうございました!

モンスター娘ドールとそれを作るための技術紹介 (みんてぃあPさん)

鷹@人外ドールお迎え相談受付中 (@MintiaP) | Twitter

   NT名古屋2019や伊勢ギークフェアや去年のNT加賀等、色々なタイミングでお話しさせていただいております。市販のドールを改造されたモンスター娘のドールとそれに付随した小物等を作られています。だいたい3Dプリンタの話に花が咲いて知らない後処理の方法や作成のコツ等を楽しく教えていただいております。ありがとうございます。

 

 今回は特にFDM式(熱で樹脂を溶かして造形するタイプ)の透明フィラメントのお話が面白かったです。私も以前透明のフィラメントを買ったことがあるのですが、意外と積層すると透明感があまり出ません。そのため、買ったはいいものの途中で黒色のフィラメントに交換してそのまま黒色で作り続けていました。ところが下のツイートの写真を見ていただきたいのですが、みんてぃあPさんの作品はかなり透明感のある造詣ができています。こちらに関してコツをお聞きしたところ、「1筆書きのデータで温度を高めにして造形すること」とのことでした。一層に対して面になってしまうと、どうしても隙間が生じ、その部分に空気が入ってしまい透明度が下がってしまうとのことでした。目から鱗です。また、それでもどうしても折り返しの部分では小さい泡が入ってしまうとのことでその辺りの改善はなかなか難しそうです。また、こちらは後述のアセトンの後処理とやすり掛けも行ったと伺いました。

 こちらの写真はアセトンで3Dプリント品を後処理したものになります。造形後無加工の状態と比較してかなりつやつやになっています。以前おススメいただいた際にアセトンは買ったのですが何となく化学薬品を扱うのが怖くてそのまま眠ってしまっています。。十分換気をして積層痕をなくすような工作をしたくなった際にトライしてみようと思います。ありがとうございました!またよろしくお願いいたします。

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アナログな確率変動型くじびき、など (ちょうあい多面体さん)

Katayama (@cho_ai_hedron) | Twitter

 NT鯖江やNT加賀で何度か展示を拝見してます。アクリルのパズルや、キーホルダ、ステッカ等を展示されていましたが、今回のメインは確率が変動するくじだったのではないでしょうか。普通のくじは引けば引くほど残りのくじが減っていく一方で、増えることはありません。しかし、こちらのくじは自分が引きたい番号を自分が引く前に追加で1枚入れることで確率を変えることができます!私が引いた結果はこちらとなります。ちなみに私は2等のパックマン風のアクリルパズルが欲しかったので2を書いてくじを引かせていただきました。あ、値段は300円でした。

 結果は4等でした。一番下かと少しがっかりしたのもつかの間、なんと4等はアクリル板取り放題の選択肢がありました。昨年ひっそり自宅にレーザカッタを買っていたのですがホームセンタで買ったアクリル板をレーザカッタに入れられるサイズへ切るのがおっくうでそんなに稼働頻度が高くない状態でした。(アクリル板は小さいサイズでも買えますが、割高になる。)また、普段はあまり厚いアクリル板は買わないので今回集めのものも含めいただきました。持ち帰るのにも重いため、たくさん持って行ってくださいといっていただけましたが調子に乗ってたくさんいただくと、私の方も持ち帰りが大変なので下の写真の量だけいただきました。くじでアクリル板が当たって喜ぶのはNTイベント位ではないでしょうか。私は大満足です。ありがとうございました!

一石さんに敬意を表して一石アンプ、だけ (Na.Xiaさん)

mizki(Na.Xia) (@jk196jp) | Twitter

 以前加賀で拝見した際にはアナログのオシロスコープを分解されていたと思うのですが、今回はトランジスタ1個でアンプを作られていました!画面中央部に映っている大きいヒートシンクに張り付いているのがそのトランジスタとご説明いただきました。周りの空中のはんだ付けも心をくすぐられてわくわくしますね!音はとてもクリアに聞こえていました。高電圧注意のカバーをかけられていたのですが、何V位になるのかはお聞きしそびれてしまいました。ご説明ありがとうございました!

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電子工作いろいろ (一石アンプさん)

一石アンプ (@issekiamp) | Twitter

 光るLEDディスプレイのお面や電子ブロックマイコンを積んだもの等バリエーションに飛んでいらっしゃいましたが、今回はM5Stackを使ったラジオをご紹介させてください!アリエクスプレスという通販サイトで買われたワンチップのラジオICをM5Stackのプロトタイプ基板に実装し、M5Stackとシリアル通信およびアナログ接続をしています。シリアル通信部分で周波数のチャンネル等を指定し、アナログ部分で音を読み取りM5Stackのスピーカから出しています。

 比較で普通のラジオの基板を上に展示されていましたが、電源等他の要素があるとはいえ、かなり大きくM5Stackに入るレベルでワンチップになっていることに技術の進歩を感じました。型番お聞きし忘れてしまったのですがおそらく検索すれば出てくると思います。ご説明ありがとうございました!

多脚型ロボット1体 (高橋ちゃんさん)

元ロボット芸人高橋ちゃん (@pokipoki121) | Twitter

 某ポプテピピックのキャラクタの様な見た目で激しく動く多脚ロボットで素敵な踊りを披露されていました!いつ見ても動きに切れがあっておもしろいです。NT名古屋2019で初めてお会いした時も一緒に出展したロボットを高橋ちゃんさんのロボットと絡ませていただいたのですが、懲りずに今回も後述の私のロボット「アカウディオン」と首振りロボットコラボをさせていただきました。

 実は高橋ちゃんで止めるべきなのか高橋ちゃんさんとすべきなのかずっと迷っていたりします。ありがとうございました!またコラボさせてください!

ビーズ、レジン等で作ったヘアアクセサリーと、それを見せるためのアレンジ用ヘアウィッグ2体(ブース装飾でLED使用予定)(NHT なんかはじめてつくってみた hair designさん)

  ※Twitterはやられていない様でした

 ビーズやレジンのアクセサリを展示されていました。「なんか作ってみたNT」の展示会なので普段自分では作らない分野の作品を拝見できるのもよいですね!レジンは光造形タイプの3Dプリンタの様に紫外線で固まる粘土が少し高めの液体です。枠で囲った後、その中にビーズ等を入れて紫外線を当てて固めます。ツイートでも触れていますが、市販の枠を使用するのではなく、枠となるパーツを手で押さえて作成されたとのことで形がひょうたん型になっています。何かの機会があった際にはレジンも活用した工作もやってみたいと思います。ありがとうございましたー。

micro:bitVRコントローラ&ドローンを体験!(一般社団法人FAP(共同研究開発チーム)さん)

Twitterはやられていない様でした

 学生の方と共同で、micro:bitを使ったVR教育プログラムやドローンを作成されていました!VRの方は人気でお話しお聞きできなかったのですが、金沢のNHKの番組でご紹介されていたのでそちらの記事のリンクを貼らせていただきます。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20210627/3020008532.htmlwww3.nhk.or.jp

 ドローンの方は色々とお話をお聞きできました。Telloというドローンは教育向けに操作用のpythonのライブラリが公開されています。(実は何か作ろうとして買ったのですが飛ばして満足して眠ってしまっています。)それを利用してUDP通信でPCから指令を送っているそうです。コントローラ用のmicro:bitBluetoothは載っているのですが、wifi機能はないためmicro:bit同士で通信した後でPCにデータを送っています。こういった部分も買って事前に知っていなかったら踏み込んで聞けなかったと思うので買ってよかったと思います。アイディアはあるので私もTelloで何か作ろうと思います。

 他にもmicro:bitのコントローラで隣のブースでぷよぷよがプレイできる作品なども展示されていました。私が小さい頃にもVRやドローン等のこういった教育プログラムがあったら夢中になっていたと思います。ご説明ありがとうございました!

emmyWash (emmyWashさん)

emmy Wash (@emmyWash39) | Twitter

 笑顔を認識して消毒液を出すデバイスです。市販していると伺いました。こちら、面白いのが中身がほぼスマホのアンドロイドの基板そのままだそうです。元々のプロトタイプはArduinoだったとのことなのですが、協力工場がおそらくアンドロイドに強い工場だったことで量産することでコストを下げられる背景もあるのかアンドロイドの基板とカメラが搭載されています。メリットとしては組み込み系のC言語等で書かなくともソフトウェアエンジニアの多いJAVAやKotlinでかけること、アンドロイドの仮想環境でそのままデバッグができること等があると伺いました。アンドロイドは全然触ったことがないのですが、開発環境を入れると一緒にエミュレータが付いてくること等も教えていただいたのでちょっと興味が出てきました。やりたいことが多すぎる。知らないことが多かったので根掘り葉掘り聞いてしまいまいしたが、ご説明ありがとうございました!

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腕章 (五味さん)

五味 (@GomiHgy) | Twitter

 NT金沢の運営をして下さっている五味さんですが、かっこいい腕章をされていたので遠くからでも一目でいらっしゃることがわかりました。M5Atomを使われていたのですね。アクリル板におそらくレーザカッタで刻印を掘り、横からフルカラーLEDで光らせることで文字を光らされていると思います。感染対策の連絡先登録用のURLのQRコード配布等、本当にありがとうございました!

<無人展示>Lチカ展 (あきにゃんさん、みなさん)

あきにゃん (@TOPGUN_Aki) | Twitter

 電子工作の入門時、LEDをチカチカ光らせることを「Lチカ」というのですが、思い思いのLチカを持ち寄って展示しようというのが今回のあきにゃんさん主催のLチカ展です。詳しく知らないのですが過去にも実施されていた様な文言も拝見した気がします。無人展示なので解説はお聞きできておらずゆっくり見れていないのですが、勝手な推測で色々書かせていただきたいと思います。

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 某キャラクタのシルエットの基板の目の位置にLEDが付いています。境目がきれいなため、こちらの基板を発注して作成されたのでしょうか?気になります。右下の基板はボタン電池が付いているので動くのでロジックIC?が3.3Vでも動くのでしょうか?ブザーらしき素子もついています。

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 おそらくハーフミラーでしょうか?ネオピクセルと思われるLEDテープが鳥居状に配置されており、無限に続いているように見えました。鳥居がたくさんあると京都の伏見稲荷大社を連想しますが、今回は金沢なので金沢駅の鳥居モチーフ?

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 何だか聞き覚えのあるセリフだと思って検索して懐かしさを感じました。モールス信号等で表している…?ちょっと詳細は分かりませんでした。時間帯によって展示が増えたり減ったりしていたと思います。無人展示というのもよいですね。普通の美術館等で展示作品を見ながら考える時の気分に近い感覚になりました。ありがとうございましたー。

<ポスター展示>

 無人展示のLチカ展と別で、ポスターでの展示も行われていました。

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大道芸人うーの最近の活動報告  (大道芸人うーさん)

大道芸人うー@7/10和歌山大学前駅バルーン配布→7/21〜26バルーンアート個展 (@uoo2525) | Twitter 卯塚ウウ@バルーンアーティストVtuber #バルーンアート (@uu_uzuka) | Twitter

 バルーンアート大道芸人さんです。バ美肉(バーチャル美少女受肉)されたとのことでしたので、そちらのURLも貼らせていただきます。バ美肉…正直興味あります。美少女になるかはひとまずおいておくにしてもVRアバターは作ってみたいです。古典と光るバルーンアートのご紹介のポスターが貼られていました。どんな感じで光るのでしょうか。バルーンアートに詳しくなく、なかなかポスターのみでは魅力を理解しきるのが難しい様な感覚があるので、いつかどこかの展示会で拝見したいです。ありがとうございました。

デジタル万華鏡を作ってみた (けけゆうさん)

けけゆう (@krafts_kustoman) | Twitter

 デジタル万華鏡を作ってみた。というタイトルでポスター展示されていました。きれいですね!こちらもぜひいつか現物を見てみたいです。木の切削をされていてmicro:bitがすっぽりきれいに収まっているのがすてきです。木の筐体もかっこいいです。けけゆうさんはNT加賀で展示していた際に、「思えばあの方はけけゆうさんだったのでは…?」と後から思った方がいたのですが確認できていません。人違いかもしれません。いつか直接お話しさせていただきたいです。ありがとうございました!

動画もありました!

TinyRusk (オークボ電子機巧さん)

オークボ電子機巧 (@KarakuriOkubo) | Twitter

 情報を伝えあってつながる協調ユニットとのことです。赤外LEDで情報を周囲に発信するとのことです。どんなルールで通信しているのか…?動画も暗くてパッと見ではよく分かりませんがいつか現物を見た際にお聞きしたいです。ありがとうございました!

www.youtube.com

ものづくりサークル ガマチカ (てーもん君、JunpeiK君、青木晃也君)

青木晃也 (@aoki_kouya) | Twitter

てーもん (@temon_cs12a) | Twitter

 こちら、私の友達の出展です。私の隣のブースでの出展でした。メインの展示は「オンライン射的ゲームHODAI」で、他には「チェビシェフリンク機構のロボット」、「ロボット型ムービングライト(通称パリピロボ)」、「タコメータ付きフライホイール抵抗制御」を展示していました。他にも実は「ドラムロボ」も持ってきていたのですがスペースの都合で展示できず…。せっかくなのでドラムロボも含めて紹介させてください。

固定砲台型射的ゲームHODAI

HODAI (@HODAI_Lchika) | Twitter

 青木晃也君がメインで作成してくれた赤外線射的ゲームです。後述の私の作品、アカウディオンやてーもんくんのトロンボーンロボもこちらの的として作り始めました。開催期間にブラウザでURLにアクセスすると名古屋の青木君の家に設置しているHODAIをコントロールして射的ゲームができます。同時にコントロールもできるので人がたくさん参加するとカメラが右往左往して楽しいことになります。動作中の動画等を取りそびれてしまったのですが、今回は隣でWeb会議も繋いで解説してもらう現地とリモート展示ハイブリッド方式で実施しましたがなかなかうまくいったのではと思っています。詳しい解説は下記リンクにありますのでお時間あればこちらもご覧ください!

https://home.lchika.club/posts/hodai-system

ロボット型ムービングライト

   てーもんくんの作品です。勝手にパリピロボと呼んでいます。不思議なゆるさというか愛嬌があって好きです。元々はサタデーナイトフィーバーのイメージで片手で持ちたかったとのことですが、重かったため今の両手持ちに変更したとのことでした。

 スリップリングの代わりに4極のイヤフォンジャックを使っています。イヤフォンジャックを使うアイディアは大学の頃に友達から聞いたことがあった気がしたので私の方で提案してみました。ただ今回RGBとGNDの4極が必要で、4極のイヤフォンジャックがあることはまた別な同好部のメンバーから教えてもらって採用された形になると思います。面白かったのが展示で7時間動かし続けると元々削れていない部分が削れるということでした。2日目はそこまで追加で削れは発生していなかったので意外と実用に耐える構成かもしれません。何か機会があったら私も使ってみたいと思います。

また、本人による解説記事がこちらにあるので詳しくはリンク先をご覧ください。

https://home.lchika.club/posts/moving-light-robot

タコメータ付きフライホイール抵抗制御

 こちらもてーもん君の作品です。電動カム軸式抵抗制御器という昔の電車で使われたシステムを利用してモータの回転数を制御しています。仕組みとしてはカムの物理接点によって抵抗の接続を切り替えている形になります。MDFの筐体も温かみがあってよいですね!詳しい仕組みはこちらの記事をご覧ください!

https://home.lchika.club/posts/resistor-controller2

チェビシェフリンク機構ロボ

 JunpeiK君の作品です。平らな床だときれいに歩くのですが、今回はタイルの上だったので途中で溝に引っかかってしまいました。逆に愛嬌があって良い感じです。中身を見せてもらったのですがタミヤのモータキットで駆動していました。今後は左右の足を独立に、またESP32等で無線操縦もできたら良いかもといったことも聞きました。会場に来てくれたお子さんに操縦してもらったりしたいですね!

ドラムロボ

 こちらもJunpeiK君の作品です。こちらは6軸のアームが2本で計12個のサーボの豪華な作りになっています。最近MyCobot等ロボットアームも熱いので個人的に気になっています。HODAIの的として制作されたため、ドラムのスティック部分に受光素子が取り付けられています。詳しい解説はこちらをご覧ください。

https://home.lchika.club/posts/drum-doublearm-robot

パスコンパス

パスコンパス (@pscmps) | Twitter

 最後に僭越ながら私の展示の紹介もさせてください。いや、自分のブログなので別に僭越ではないですね。私は今回 つの作品を展示していました。

人間味マスク

 個人的に代表作だと思っているのですがどうなんでしょう。MaixBitというカメラつきボードを使用してサーボを動かしています。長いこと放置していたので前日(当日)に修理したのですが突貫修理でホットボンドで後ろ側にだいぶはみ出して固定したので見学者の方に2回ほど、「かぶれないじゃん!」とつっこみをいただきました。今後改良するならもう少しコンパクトにしてかぶれる様にするか、フルカラーに光らせるかしゃべらせるかその辺りでしょうか。ちゃんとしたバッテリを繋げば比較的安定して動いてくれるので気に入っています。

昔書いた記事はこちらです。

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人間味センサ

 人間味マスクの元ネタです。初めて作ったプリント基板でマイコンレスの構成でとても気に入っています。こちらは赤外線を発するLEDと受光素子がセットになったフォトリフレクタという素子が口についています。人の指は適度に赤外線を通すので、指を押し当てても光が返ってきて電流がながれて目のLEDが光ります。一方で、金属板等光を通さないものを押し当てるとLEDは光りません。知っている人からすると当たり前で基板にするまでもない回路なのですが、これを「人間味を検出しています」と説明することでちょっと良いリアクションをいただけたりします。

解説記事もだいぶ前に書いていました。

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機構キーホルダ

 こちらは実は昨年のNT金沢カタログに載せていただいた作品です。メカ機構のキーホルダでハンドスピナーの様に暇なときに手でくるくる回すイメージです。ちょっと最近新作が作れていないですね。今回こちらの作品や人間味センサを触っていただく場合、消毒を徹底して実施しました。本日開催から2週間たちますが今のところ感染報告などお聞きしていないので内心ほっとしています。

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アカウディオン

 こちらは上で出てきたHODAIの的として作成し、今回独立で展示した作品になります。iPhone上でPythonが動かせるPythonista(1200円位)というアプリを使ってM5StickCへwifi経由でOSC通信という方法で座標値を送っています。受け取った座標値に応じてモータを動かして、首を動かしています。実はバグがあって上の端の方を触ると首が下がってしまうのですが、意外と気が付かれませんでした。また、こちらはスマホからOSC通信でPCへもデータを送っておりSonicPiというソフトで座標値をそのまま音に変換して音楽を奏でています。面白いのが、座標値を生で変換しているのでほぼほぼ不協和音になります。意図せずラスボスの前の荘厳なメロディが奏でられ、コミカルな動きとのギャップが生じています。

ハニワンハンド

 今回の目玉になるはずだった作品です。とあるきっかけでハニワを作りたくなり、そこから紆余曲折を経てグネグネ曲がるハンドを作ってみることになりました。が、課題が多く時間が間に合わず結果として参考出店となってしまいました。なかなか難しいのですがまたのんびり作っていきたいと思います。

まとめ

 軽い気持ちで書き始めたら大変な文量になりました。たぶん最高記録?楽しく書き始めたはずが書いても書いても終わらないので途中で若干しんどくなりましたが勢いで書き切りました。
 書いていて思ったのはやはり書けることは私自身の理解度に寄ってしまうので回路関係の展示をされている方の解説が薄くなってしまうことでした。普段からm5stack系列をよく使っており思ったものを形にするのは早いのですが、回路的な部分はなかなか身につかないのかもなと思うところがあります。後は、やはり全員の方の展示を見切れなかった後悔が大きいです。胎動を体験する作品やコンデンサヘッドホンの展示、STEM教育コンテンツや車いす計算尺、輪ゴム鉄砲などなど気になっていたもののタイミングを逃してお話しお聞きできていない方がいたのでまたいつか別な展示会で拝見させていただければと思います。
 この記事を見て「展示会を見に行きたいなー」もしくは「出てみたいなー」という方が一人でもいたら私はとても嬉しいです。どこかの展示会でお会いした時に「この記事読みましたよ」と言っていただけたらガッツポーズをして喜ぶと思うので、もし私にガッツポーズをさせたい方はぜひ頭の片隅に置いておいてください(?)。読んで下さりありがとうございました!次はNT富山かな。

 過去の展示会(オンライン含む)のレポート記事も貼っておきます。

yoichi-41.hatenablog.com

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【レポート】NT金沢2021の作品を紹介する(1/2)

 6/26,27に開催された「なんか作ってみた」作品展示のイベント、NT金沢に出展してきました。

nt-kanazawa.org

 本当は全ての方の作品をご紹介したかったのですが、自分の展示の説明をする必要もあったり展示者の方がいらっしゃらないタイミングだったりと拝見できていない作品があります。すみません。
 また、写真撮影前には許可をいただいて撮っていますが、ブログでの紹介まで全員の方にはご相談できていないので掲載NGや内容に誤りのある場合はお手数ですがご連絡ください。修正させていただきます。

  • 目次(順不同)

立体表示ディスプレイと電子楽器(OUCHI-Laboratoryさん)

 Twitterは今はやられていないとのことでしたので昨年のMakerFarieTokyoのページを貼らせていただきます。

makezine.jp

 動画で伝わりづらいかもしれませんが、OLEDの黒い画面が水平方向に配置されておりそれが高速で上下に動いています。高さに応じて富士山の等高線の様な表示が同期して表示され、残像で立体映像の様に見えるという仕組みです。

 色々と面白いお話をお聞きしました。一つは自由度の話です。昨年MakerFaireOgakiでLCDを回転するスリットに入れて描画する展示(エポメトロープ)を拝見したのですが、そちらは映像の向きがスリットで仕切られるため、およそ見る角度の自由度が回転面に対して24分割程度となります。下記は大垣で展示されていたエポメトロープの方の記事です。

note.com

 こちらは優劣という話ではないのですが、OUCHIさんの展示はそれと比較するとみる自由度が無限大となっています。昔のワイヤーフレームのゲームが立体的に見えている様な不思議な感覚があります。また、お話をお聞きする中で、「2次元の画面に対してz軸の振動を加えることで3次元にしています。なのでこれを4次元に振っていただければ4次元になります。」とご提案(?)いただきました。屏風のトラを捕まえるような表現ですが、実は4次元目を時間として考えると、映像を動画の様に流すことで4次元となります。
 同じ仕組みでTwitterで動画で再生する製品をご紹介いただいたので貼らせていただきます。OUCHIさんも今年のメイカーフェアで動画対応バージョンを展示予定とのことでしたので、ぜひ拝見させていただきたいです。

 制御構成に関しても色々伺ったのですが、メインのUI等の制御はラズパイで、ESP32というマイコンで指令を送りそこからステッピングモータのドライバとディスプレイコントローラを制御しています。FPGAはOLEDのフルカラーモデルの方ではデータ量が多くて必要になったとおっしゃっていたと思います。フルカラーモデルでなければ意外と簡単に作れるそうです。

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 上下運動に関してですが、単純な円運動ではSinカーブになってしまい、同じ周期で画面を切り替えてもピッチが変わってしまいます。そのため、中のカムに溝を切り、一定速で回しても上下に一低速で動く様にしていると伺いました(下の動画)。面白いですね!カムは3Dプリンタ製とのことなので私もカムを使った工作を何かいつか作ってみたいなと思いました。

 もう一作の方は写真を撮りそびれてしまったのですが、気圧センサでユーフォニアムを再現した楽器でした。面白いのが口でハミングする周波数を読み取って、音程を変えるモードもある(実際の金管でも可能だそうです)とのことで、最初いったいどうやって音程を変えているのかわかりませんでした。  他にも木工へのこだわりもレベルが高く、外装の木と木の隙間を曲げた木で境目が見えないレベルで埋めていたり、木の表面とエポキシ樹脂を利用したルームランプを作成されたりしていました。だいぶ長いことお話しお伺いしていたので紹介も長文になってしまいました。大変面白いお話ありがとうございました!

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ゲーム「ARMORED CORE for Answer」に出てくる機体『ホワイトグリント』の1/7サイズ(妖精の姿煮 with C.Tさん)

  コスチーム (@CosTeam5) | Twitter

妖精の姿煮 (@autobahn256) | Twitter

 会場でひときわ目を引く作品でした。とにかく大きい!原作やったことはないのですが、それでも限りないロマンを感じます。また、動きや光へのこだわりがすごい!こちらの動きは後述の私の作品「アカウディオン」と同じ機構とお聞きして思わぬところでシンパシーを感じました。

 外装がすさまじく、お聞きしたところ騎士の甲冑等のコスプレも作成されており、ノウハウが活かされているとのことでした。このロボットのすごい所はコスプレであるため、人が着ることができるところです。足の長さが足りないと思ったのですが、そちらは高所作業用の下駄?か竹馬の様な製品を組み込んで、それで足を浮かせています(下の写真)。

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 また、よくよく見ると意外と思わぬところに日用品が隠れています。一番驚いたのは下の写真のメカ部分がスプレーで作成されていることでした。普通だったらスプレーのノズル部分に注意が言ってしまってこの形全体をみてこの部分に使おうとはなかなか思えないのではないでしょうか。見立てのスキルというか、何というのかわからないのですがとても参考になりました。

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脚の方も動きます。割と今まではロボットアニメやゲームのロボットよりロボコンの機構が集まったロボットの方が好きだったのですが今回これを見て少し考えが変わりました。めちゃくちゃ良かったです。ありがとうございました。

また、妖精の姿煮さんご自身もマスクを着用されていてかっこよかったです。

漆芸+電子工作「螺鈿行燈」と螺鈿アクセサリー(SIHOさん)

SIHO@螺鈿行燈/IT系技術者 (@SIHO_o) | Twitter

 昨年のMaker Faireで拝見して、電子工作と伝統工芸を合わせた作品は他にあまり見たことがなく面白いなーと思っていたので今回ゆっくりお話をお聞きできて良かったです。ワイヤレス給電で置くと光る漆の灯籠を作成されています。こちら、見た目では全く分からないのですが、実は光造形の3Dプリント品をベースに加工をされています。灯籠の柱には2mm径の穴が開いており、手作りで作ることが難しいため3Dプリンタにたどり着いたとのことでした。また、最初はFDMの透明フィラメントを使われていたのですが、磨く必要があり、後工程の漆と螺鈿で磨く工程が必須のため腕が腱鞘炎になってしまい、光造形に変更したと伺いました。

www.shihoota.jp

 また、ご本人のストイックな制作への姿勢がうかがえるエピソードを色々と教えていただきました。比較実験の様に効率を重視しながら条件を振りながら試作品を作成されているお話しをお聞きし、私はてっきり理系のご出身だと思ってしまったのですが、実際はそういうわけではないそうです。文系の大学を出られた後に仕事の都合でソフトを確認する立場にあり、「自分でも書けるのでは?」とソフトを担当されたところからハードにも広がっていきArduinoを触る様になり、まさに「なんか作ってみた」NTの精神でここまでこられていたことを伺いました。

 無線給電は電磁波を使用してコイルで電力を伝えているのですが、面白かったエピソードとして、四角柱型の作品で下側を小さくすると、電磁波シールドのシートも小さくせざるを得ず、ノイズの影響で回路が動かなくなり、写真撮影の〆切の都合で泣く泣く前回の球状の作品のベースを使って写真だけ取られたと伺いました。チラシのこの写真。

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 ノイズ対策をするためにはできるだけコイルに近い位置でコイルより少しだけ大きいサイズで電磁波シールドを用意する必要があるそうです。勉強になります。 こういった工夫や苦労のお話をお聞きするのはとても好きなのですが、直接ゆっくり話す機会がないと難しいので大変ありがたかったです。

人型またはクマ型ロボットの展示( あるば~とさん)

あるば~と (@albertlabo) | Twitter

 NT加賀の際にVRChatで少しだけお話しさせていただいていたので、ご挨拶させていただきました。熊のロボット「くまりん」と人型のロボット「シフト」を展示されていました。シフト君の方はM5Atomというマイコンで加速度、角加速度を取得されていますが、そのままでは暴れてしまうため、カルマンフィルタというフィルタをかけて処理をされているそうです。

 また、そこにはM5コンテストの景品の金色のM5Atomが!(写真撮り忘れ)私も昨年出展していたのですがあるば~とさんもご出展されていました。数が多く把握できておらずすみません。。会場で「「これでもか!」という位M5製品を使った」と伺いましたが、確かにリンク先のサイトを見ると、AtomMatrixを3個、AtomLiteを2個、M5Stackを2個の合計7個使われていてびっくりしました!

protopedia.net

ちなみに私が当時出展したのはこちらです。

protopedia.net

また、あるば~とさんのロボットは4~5年前に発売されたロボノイドというキットがベースになっており、おそらくバッテリーの劣化で?現在たたき売りされており元々5万円のキットが最安で5千円で売られていたとのことでした。驚きなのがシリアルサーボが8個とDCサーボが付いてその値段とのことです。私が帰宅後探した時は8千円位のものが見つかりましたが、それでも安いと思います。昔は服を着せると発熱で不具合が起きてしまったそうですが、時代が進んでこちらのキットを使えば問題ないとのことで、骨組みの粗さを隠すために服や熊のガワを着せていると伺いました。

www.atomtech.co.jp

 他にはシフト君に載っている2500円程度でwifi接続可能な遠隔カメラAtomCamに関しても教えていただきました。※こちらはM5Atomとは関係ありません。ESP等のマイコンを使えばカメラ映像を送ることは可能ですが、なかなか自分で全て実装するのは大変ですし、駆動系と映像系を両方動かすのはしんどかったりすると思います。必ずしもそちらを自力で作る必要がなく、サイズ感が問題なければ選択肢としてかなりありだと思いました。色々とありがとうございました!

しっぽロボット(BotaLabさん)

botamochi6277 (@botamochi6277) | Twitter

 過去にNT名古屋でご一緒し、つくりま☆SHOWというイベントでも共演?させていただいたBotaLabさんがご出展されていました。

NTの際はカムロボでしたが、今回はしっぽロボットでご出展されていました。2本のワイヤーをそれぞれ2個のサーボモータで引っ張って動作させています。中身を比較して展示されていてとても面白かったです。下のリンクのしっぽロボットを分解して参考に作成されたそうです。工夫点として根元のばねを強めにしたり、軸として使用しているプラスチックの硬さの異なる棒を5種類買って比較したりされたそうです。ちなみに軸は硬すぎるとうまく曲がらず、柔らかすぎるとへたってしまうとのことでした。モータも途中から強い出力に変更したり変遷を知るのはやはり楽しいです。今後は人体への着用等色々考えていると伺いました。楽しみにしています!ありがとうございましたー。

qoobo.info

※つくりま☆SHOWの記事はこちらです。

yoichi-41.hatenablog.com

座禅マシーン他(TMDものづくり工房さん)

TMDものづくり工房 (@TMD_MWS) | Twitter

 TMDものづくり工房さんも一昨年のNT名古屋や伊勢ギークフェアでご一緒しました!お久しぶりにお会いできて嬉しかったです。座ってから3秒間の圧電素子で状態を取得して動きを検知すると棒で喝を入れてもらえます。今回、座禅マシーンにはOLEDで時間表示が追加されていました。「座禅中見てはいけない様な…?」とお聞きしたら実はご本人も本格的な座禅はされたことがないとのことでした。また、上の動画はデモモードですが、実際に待機中の際にはなぜかサーボからジジジという異音が鳴るため、それが気になり一瞬で喝を入れられてしまいました。私の邪念が音になったかの様です。

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他にもレーザカッタで旅先の写真データを加工してティッシュ入れを作られていたり、足踏み式消毒(写真撮り忘れ)を制作されたりしていました。

異常に光るパチパチクラッピーーとミニグロッケン自動演奏(necobit&ウズキアオバさん)

necobit(ねこびっと) (@necobitter) | Twitter

カワヅ (@necobut) | Twitter

ウズキアオバ (@uzuki_aoba) | Twitter

 私のブースの向かいだったこともあり、記事を書いている今も客寄せメロディが頭に残ります。NT金沢の思い出はあのメロディと共に。カワヅさんご本人はリモートで参加されており、ウズキアオバさんが直接の展示説明をして下さりました。MIDIでPCから信号を送り、ソレノイドを動かして鉄琴を叩き、隣のクラッピーの拍手とLEDもコントロールしています。

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MIDIの送信画面も見せていただきました。上2段がメロディで、3段目がクラッピーの拍手、4段目がLEDのON,OFF、5段目でLEDの色を制御だったと思います。ソレノイドを動かせることは知っていたのですが、フルカラーLEDの色もコントロールできるというのは知りませんでした。

私は出展するとバッテリが不調になったり電波がうまく繋がらなかったりとトラブルが起こることが多いので、長時間動き続けているのもすごいなーと思います。ご説明いただき、ありがとうございました!

外骨格恐竜「うちのシロ」展示(ヒゲキタさん)

ヒゲキタ (@higekita1) | Twitter

 ドームも有名ですが、今回は着ぐるみ?の恐竜、シロの展示をされていました。

 Twitterや記事で動画は見たことはあったのですが、実物を間近で見ると迫力が違いました…!そちらを向いていなくても視界の端に入るとびっくりします。夜のタイミングでは目が閉じる仕様になっているようで、細かいところまでのこだわりがすばらしいです。収納の様子なども見たかったです。たためるんでしょうか?ありがとうございました!

toioを使って不思議なコマを回そう(XMAKERSさん)

yukima77@NT金沢 (@ykmtd77) | Twitter

色々な展示をされていました!一つは表題のtoioを使った展示です。toioはsonyの箱型ロボット?でBluetoothで接続して色々プログラミングなどができます。存在はずっと気になっていたのですが、実物を見るのは今回が初めてでした。micro bitというマイコンを振るとbluetoothBluetoothで繋がったPCへ指令が飛び、そこからtoioへ回転の指令が飛びます。残像で模様が混ざって見えます。結構早く回るので驚きました。

また、左手のmicro bitを振ると左車輪が動き、右手のmicro bitを振ると右車輪が動くロボットも展示されていました。こちらは必死に腕を振っていたので写真を撮り忘れてしまいました。お聞きしそびれてしまったのですが、Bluetoothは3つで双方向通信等もできるんでしょうか。ちょっと調べてみようと思います。

こちらも魅力的だったのですが、EnOceanという省電力無線デバイスの販売をされていました。スイッチサイエンスで買えるようです。EnOceanの一般的な基板は数万円ほどしてしまうとのことですが、こちらは6000円ほどでGroveコネクタで接続が可能です。こちらなんと電卓に載っているような太陽電池で4~5年ほど寿命が持つそうです!XMAKERSさんは玄関のドアに取り付けられているとのことで、こちらは電池駆動ですがそれでも同様な期間持つと伺ったので便利ですね。IoT機器を作った際、ずっとACアダプタから給電するのは何だかなぁともやもやすることもあると思います。送信側であればこちらのEnOceanはなかなか便利そうです。

www.switch-science.com

 最後はゴミ出しのお知らせガジェット「5374ガジェット」です。金沢市は市のサイトにCSV形式でごみの日のデータが掲載されているとのことでした。そちらをWebスクレイピング(自動データ取得)してごみの日の色に応じてライトを光らせます。市の公式のアプリの色と一致しているため一目でわかるとのことで、便利ですね!本当であればスクレイピングで取得するのではなく市の方からAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を公開してほしいとおっしゃってましたがお役所なのでなかなか難しいのだと思います。日本全国が統一規格になればよいのですが。。

 XMAKERSさんは陽気な方で、ブースで私の展示を説明させていただいた際にもとても良いリアクションをして下さり説明していてとても楽しくなってしまいました。ありがとうございました!またよろしくお願いいたします!

学生のマイコン作品、チップ分解解析やガジェットなど (ifDLマイコンブ/akita11さん)

akita11/JunichiAkita (@akita11) | Twitter

 NT金沢の中の人、金沢大学の秋田教授のブースです。高須さんのYouTubeチャンネルの分解のススメの講演を何度か拝見しています。昨年のNT加賀の際に般若心経のLEDチップや1/4サイズのArduino等を解説していただきました。その際は何も知らなかったので作品のレベルの高さに「いったいこの方は何者なのだ…?」と途中まで思っていた覚えがあります。今回はタイミングが合わなかったので学生さんのマイコンの方を紹介させていただきます。  

いらすとやガチャ by tanakaさん

 ボタンを押すといらすとやのフリー画像が表示されます。こちら、私は1/17の「アラブの鷹狩りをする人」を引きました。数あるイラストの中からこちらを選ぶセンスがいいですね!はずれもあるとのことで、他の絵も気になります。

www.irasutoya.com

8パズル by tsuzukiさん

 スライドして1~8の数字を左上から順に並べるパズルです。M5Stack Core2のタッチパネルが存分にいかされていますね!クリアするには時間がかかりそうだったので途中でやめてしまいましたが内部的なデータの持ち方等気になりました。

M5Core2速度計 by sakamotoさん

 加速度センサを車のアナログのメータの様に表示しています。LovyanGFXという描画のライブラリを使われており、ぬるぬる動きます!かなり反応が良いです。なぜこういったメータを見るとわくわくするというか血が騒ぐんでしょうか。不思議です。

にじさんじガチャ by takebeさん

 写真を撮り忘れてしまいました。この中では唯一ESP32という無線モジュールでなくK210という機械学習向けのマイコンを積んだM5StickVを使った展示でした。当日は動かない状態でしたが、こちらだけやはり情報が少ないので難しいと思います。私も以前使っていました。

yoichi-41.hatenablog.com

インタラクティブLED by okamuraさん

 こちらもたまたま私が来たタイミングでPCがスリープになってしまい、見ることができませんでした。写真も撮りそびれてしまった。2日目もばたばたしており見られず申し訳ないです。確か拍手の音を検知してLEDが光ると伺った記憶があります。

いないいないばあ by ibeさん

 フォトリフレクタと思われる素子が赤ちゃんの絵の目に埋め込まれており、M5の画面の「いないいないばあ」の掛け声に合わせて手をどけてどれだけ早いかを競います。思わず力んでカメラがぶれてしまいましたw。ニッコニコと表示されたのでそこまで悪くはないスコア?

サーマルプリンタ by Sandarkさん

 こちら、アリエクスプレスという通販サイトで2000円ほどで買えるサーマルプリンタをM5AtomMatrixで動かされていました。付属の紙ではかなり濃く印刷が出るのですが、別途購入した紙では薄く出てしまうといった実際にやってみないとわからない苦労もお聞きしました。また、GIMPというイラストソフトの新聞印刷モードという機能を使うと、ドットの粗さを調整して灰色も表現できると説明していただきました。おもしろいですね!また、Sandarkさんは別な展示もされていたので別項目で触れます。

また、NT終了後M5Stack公式さんのTwitterからリプをもらったので今後サーマルプリンタの製品が出るかもしれません!

 みなさんM5Stackを中心に色々なアイディアで活用されており、M5製品が大好きな私は勝手にシンパシーを感じてしまいました。触発されて2日目には会場で名札を作ってしまいました。 UIFlowというWebブラウザでも使える環境だとノーコードで画像表示等簡単にできるのでおすすめです。最後少し話がそれてしまいましたが、各作品を丁寧に解説してくださりありがとうございました!

モバイルバッテリーで動くポータブル電光掲示板2(と1)(sandarkさん)

sandark (@sandarkR) | Twitter

 秋田先生のブースの隣で展示をされていました。私はまだ行ったことがないのですが関西の電子部品屋さん(デジット?)で売られていたJR味のある電光掲示板を制御されていました。面白いのが、基板が2層になっていて、奥の層にはLEDの足がはんだ付けされており、手前の層にはおそらく拡散用の樹脂が表面にコーティングされています。こういった方式の基板は見たことがなかったので新鮮でした。名前は忘れてしまったのですが日本の基板メーカの基板だと伺った記憶があります。また、基板として横に拡張する想定で作られており、シリアル通信の接続を増やしていくことでどんどん長くすることができます。ハードウェア的にも工夫されており、背面の基板固定部のアクリルのねじ止め部が斜めになっており、ネジを止めることで拡張しやすくなっています。ちょっときっとこれは伝わりづらいですね。背面から写真を撮るべきでした。 また、こちらの電光掲示板は一見フルカラーですが実は赤と緑のLEDとそれを同時に光らせるオレンジの3色の表示となっています。この色合いやっぱりJRで見たような?

 ソフトウェアとしても作りこまれており、先ほどから何度か出てきているESP32というマイコンWifiスマホ等から接続することで文字列を送信することができます。色の指定は[r赤][g緑][o橙]といった感じで指定して、それぞれ文字が「」と表示されるような形です。わかりやすいですね。また、こちらはキットとして販売もされていました。色々と解説をありがとうございました!

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曲がる電光掲示板ver2 (HanDenさん)

 電光掲示板繋がりで曲がる電光掲示板を作成されているHanDenさんの作品を次に紹介させていただきます。HanDenさんの曲がる電光掲示板シリーズは私が人間味マスクを作った昨年のNT京都から続いており、最初は部品が間に合わず作成ができなかったり色々な困難を乗り越えてここまで改良されています。毎回見るたびに更新があるのでとても楽しみにさせていただいています。今回は基板をユニバーサル基板にされたところと、今まではLEDテープを折り返して使用されていたのを面のLEDモジュールに変更されたということでそちらの写真を撮ることに集中して肝心の光っている動画を取り忘れました。

 右の写真の一番上の段のみLEDテープで段を一列足しています。また、基板の方は今後を見据えてMIDI用のコネクタやSDカードを実装されていました。プログラムの方はこれからとのことでした。また、テトリスができるような専用基板も作成されていて、7セグメントLEDを3列にしてしまったのが失敗だったとお聞きしました。テトリスの得点計算を考えたことがなかったのですが、すぐに4桁目まで行くとのことでした。現在はスクロールする方式で対応されていると伺いました。また次回グレードアップした作品を拝見するのを楽しみにしています。ありがとうございました!

手作りスピーカー、他 (コンドウ製作所(仮さん)

こんどうたけし・たなかよしお商店・kondou製作所 (@kondou_takeshi) | Twitter

 スピーカの展示をされていました。私はどうも耳が悪い様で、細かい違いがわからず申し訳なかったのですが、奥深いスピーカの世界の片鱗を味わうことができました。過去の展示のお話で面白かったのは、「洗面器を2つ組み合わせたスピーカを制作された際にこんどうさんご自身は筐体が振動してしまうことがいまいちな出来だと思ったそうなのですが、展示会にいらした見学者の方は手でそのスピーカを持つと振動して音を感じられることに感動されて気に入り、長いこと話が膨らみ、最終的には自分で作成された」というエピソードでした。自分としてはいまいちだと思っていても違う視点で感想をいただけるのは展示会の醍醐味ですね。

四角い筐体と丸い筐体で音が違うこと、普段は分解可能な構造にしているが、今回の新作の蚊取り線香豚さんスピーカは貼り付けて作成されたこと等、他にも色々とスピーカの構造に関して教えていただいたのですがちょっと頭がパンクしてしまって覚えきれませんでした。ごめんなさい。ありがとうございました!

円盤楽器、ロボット数点(音楽研究所さん)

Tetsuji Katsuda (katsuda10) (@Tetsuji_Katsuda) | Twitter

 Makerイベントに参加する方ならおなじみの演奏ロボットと天空のハープの展示です。今回のロボットはプロパンガスのボンベ?を加工した市販の楽器を回転させて演奏していました。ロボットの色に合わせて金色に塗装されています。調べてみたのですが、プロパノータという名前の様です。こちら、元々パンダの小さいロボットが円盤状の鉄琴を演奏する展示をされていたと思うのですが、そこからアップデートして大きなプロパノータに変更されています。重さがあるのでトルクが強いサーボに変更したと伺いました。すごくきれいな音なのですが、生の音なので周りの音に少し押されていますが、耳を澄ますととてもきれいです。

美音よひびけ!プロパンガスのボンベを楽器に | くらしを彩るウィズスマイル

 もう一つはアナログの弦楽器です。こちら、弦が放射状に配置されており、星座の様に演奏順に線が引かれていて順番になぞることで演奏ができます。今回は短焦点型のプロジェクタを下から投影することで、夜空のアニメーションが動くようになっています。面白いポイントが、楽器の下にボールマウスが置いてあり、楽器を回転することでボール部が回転しアニメーションが連動して動くところです。短焦点プロジェクタはかなり投影面と距離が近いのですが、くっきり写っていて驚きました。5~6万円で買えるそうなので何かいいネタが思いついたら買ってみたいなと思ってしまいました。下の写真の白い箱が短焦点プロジェクタです。

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今後の展望として、演奏に対応してアニメーションを動かすこと等も検討されているとお伺いしました。いつか拝見できることを楽しみにしています。ありがとうございました!

※ツイートしそびれてしまったのでNT名古屋の時のものを貼らせていただきます。こちらの天面が透明なプラスチックになり、下から映像を投影していました。

DMX512を使った照明機材、さまざまな時計、電光掲示板など(木いちごの屋台2021さん)

 私の知識不足で細かい所までは理解できていないのですが、DMXという規格を使ってコンサートホール等でも使われるムービングライトをコントロールされていました。チャンネルと数値を指定することで動作させています。MQTTを使ってインターネットを経由することで、遠隔のライトも動かすことができるとお伺いしました!ガワが金属のライトは数万円ほどするそうなのですが、プラスチックのものは5000円ほどで買えるとのことで、意外と手を出しやすい価格帯だということを初めて知りました。なかなか光量が強く、顔に向くと思わず目をつぶってしまう位でしたが、これでも光量を絞っているとのことでした。

また、他にも高速で描画する電光掲示板やゲーミングPC用のファン等を展示されていました。こちらも知らなかったのですがゲーミングPC向けLEDは電子工作でよく使われる「ネオピクセルのフルカラーLED」がそのまま入っている様です。ArduinoやM5で簡単に制御できますね。自作PC好きの方はLEDの種類は気にせず、電子工作好きの方は意外と自作PCのファンのLEDには気にしないとのことで、盲点でした。ちょっとこちらも買ってみたくなってしまいました。色々なものが欲しくなってしまいます。ご説明ありがとうございました!ありがとうございました!

LEDキューブ、間に合えば4bitCPUも(FaTSさん)

 LEDキューブ、VHSのカメラの分解、百均のスピーカの音質改善等、色々な展示をされていました。順番にご紹介させてください。マイコン内蔵でないLEDキューブを配線されてダイナミック点灯という方式で色々なパターンでディスプレイされていました。かっこいいですね!いったいどうやってはんだ付けされたのか気になったのでお聞きしたのですが、木の治具を作成されてそこにLEDを差し込み、一面ずつはんだ付けされたとのことでした。正確な形状は下準備あってのものなのですね。

 VHSカメラの分解もされていました。驚いたのはブラウン管が中に入っていると説明いただいたことでした。こんな小さなサイズで作ることができるんですね。

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こちらがブラウン管の拡大写真です。モニタ自体は幅20mmもなかったような印象です。

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最後に、百均のスピーカのコンデンサの容量を変えることで音質を改善されている展示もされていました。ちょっと私がどうやら音の違い鈍感なこともあり細かい所はよく分からなかったのですが、何となく音がクリアに聞こえた気がします。色々とご説明ありがとうございました!

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続く

 20000字を超える勢いになってきまして、あまりに記事が長くなっても読みづらいと思ったのでこちらで一旦切ります。すでに読みづらいかも?
 コメント、スター等いただけたらめちゃくちゃ嬉しいです。あ、YouTubeのチャンネル登録していただけたらさらに嬉しい。普段あんまりこういうことは書かないですが、アピールしないと知ってもらえないし書くだけならタダなので今回試しに書いてみます。きっと後半も頑張れます。読んで下さりありがとうございました!

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f:id:yoichi_41:20210626100251j:plain ※私の展示内容に関しても次の記事で解説予定です。